学校行事の様子

【授業風景】クロスカリキュラム(生物×家庭科)

 本日、2年生の生物基礎の授業をクロスカリキュラムで実施しました。「糖尿病」に関する学習内容を、本校の家庭科の教員に授業して頂く形式で実施しました。

 生物基礎ではホルモンによる血糖量調節のしくみや糖尿病の起こる原因について既に学習をしていますが、教科書に載っている平面的な学びしかできていませんでした。そこで、管理栄養士の資格も持たれている本校の家庭科の先生のお力を借りて、実際の糖尿病患者の方の話などをしていただくことで、立体的で実用的な学びに変容させることを目的としました。

 血糖値が高くなることにより、血管の内壁がダメージを受けて合併症を引き起こすリスクが高まること、しかしながらその自覚症状はほとんど無いことなどをメカニズムを踏まえ丁寧に説明して頂きました。

 また、ヒトは体の隅々まで毛細血管が張り巡らされていることをスライドを使ってご提示頂きました。ヒトを血管だけにした画像は中々衝撃的ですね・・・。血管が損傷を受けると深刻な健康被害を生じるとのことで、実際の血管の写真をお見せ頂きました。血管の傷つき方が痛々しくて、「糖尿病にはなりたくない・・・」と強く思いました。

 公開授業週間だったこともあり、他教科の先生方も見に来られていましたが、「私達の方が勉強になった」「健康に気をつけなきゃ」といった感想もお聞きできました。

 糖尿病患者の方と向き合ってこられた経験をもとに、実際の患者さんの様子をお聞きすることもできて非常に勉強になりました。今回の授業を通じて生徒達の健康意識が向上し、生物や家庭科で学ぶ内容が決して教科書だけでは終わらない、生きた内容であることが伝わっていれば嬉しいです。