学校からのおしらせ

2020年5月の記事一覧

今、熊聾では・・・(その18)

 本校教職員の在宅勤務を開始してちょうど1カ月が過ぎました。在宅勤務率8割を目指して取り組んできましたが、目標はほぼ達成出来ているようでコロナ感染拡大防止に大きく貢献できたのでは‥と自負しています。
 何せ初めての取組ですので、不安と戸惑いの中に在宅勤務はスタートしましたが、ある先生からは「家に居ることで絶対に自分には移らない、また他人に移していないという安心感がある。」という話を聞きました。まさに在宅勤務の目標はここにあると思いました。
 さて、在宅時の先生方の業務内容ですが、①授業に係る内容(教材研究、課題作成、手話の学習、動画作成、掲示物作成、学級通信等作成、学習指導要領読込、年間指導計画の見直し等)②分掌業務に関する内容(職員研修資料作成、専門書・文献研究、事務室業務の具体的内容検討等)③その他(保護者・生徒との連絡、関連機関等からの情報収集、マスク作成、コロナ関連の情報収集)等々と多岐にわたっています。細かい指示は出していませんが、先生方の創意工夫や独自の発想が見えて大変有難く、頼もしく思っているところです。
 さらに嬉しいことに、在宅勤務の成果物として先生方から私にマスクのプレゼントがありました。洗って使えるマスクです!…どこかで聞いたような…。有難く使わせていただきます。


 
令和2年5月15日      

熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

 

今、熊聾では・・・(その17)

 5月12日、午後から3本立てで職員研修を行いました。その中のひとつとして飲酒運転撲滅研修を行いました。
 皆さんの記憶の新しいところでは、2年前の同じ5月12日早朝、自転車で登校途中の県内女子高校生が飲酒運転の車にはねられて亡くなるという大変ショッキングな事件(事故)がありました。
また、過去(平成18年)には福岡の海の中道大橋を通行中の車が後続の飲酒運転の車に追突され、3人の子供が博多湾に投げ出され、幼い命が奪われるという痛ましい事故もありました。何年経とうが遺族の悲しみは続き、心の傷が癒えることはないでしょう…。このことは大きな社会問題にもなり、後に道路交通法の改正にもつながり、飲酒運転とひき逃げの罰則が強化されました。
 研修のまとめでは、「誰にでも失いたくない大切な人がいるように、自分がいなくなると人が悲しむ。自分の命、他人(ひと)の命を大切にしてください。」と締めくりました。
 学校再開後は、時機を見て交通安全教室を学部毎に実施していきますが、交通安全教室だけでなく、様々な教育活動を通して「自分の命、他人の命の大切さ・尊さ」を学ぶ(育む)教育を進めて参ります。
 コロナ禍の今の状況も、学びの材料の一つになることは言うまでもありません。
 


    令和2年5月14日      

     熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

 

今、熊聾では・・・(その16)

 すでにテレビニュース等でご覧になった方もいらっしゃるでしょうが、昨日午後、蒲島知事による記者会見があり、熊本県の感染状況が「感染拡大傾向期」から「感染確認地域」に移行したとの発表がありました。状況としては良い兆しとは言えるのでしょうが、まだまだ気を緩めてはいけないと思っています。皆さんも同じ気持ちではないでしょうか。
 また、会見の中では、学校の段階的再開についても触れられました。知事の会見を受け、本校では今後の段階的再開について検討するため、本日早朝から臨時総務会(管理職、学部主事主任、教務主任)を開き、出来得る準備等について確認作業を行いました。

 これまで本校が設定している登校日についても、今後日々刻々と状況が変わることもあり得ます。重要な事柄については学校安心メールやホームページ等でお知らせしますので、必ずご確認いただきますよう、よろしくお願いします。

 

令和2年5月13日         

熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その15)

 昨日(5/11)は久しぶりの登校日でした。各学部の教室を回りながら子供たちの様子を見たり、会話をしたりとわくわくする時間を過ごしましたが、まだまだどこか寂しい雰囲気であることは否めません。一刻も早くコロナが収束し、そして学校が再開し幼小中高の子供たち全員が揃うことを願うばかりです。

 昨日は子供たちだけではなく、数名の幼小学部の保護者の方(お父さん、お母さん)とも話ができました。休校期間が長くなるにつれ、特にお母さん方が抱えていらっしゃる不安やストレスが増してきている様子を感じ、胸が痛みました。中高等部の保護者さんとは話ができていませんが、何らかの不安や悩みを抱えていらっしゃることは同様かと察します。
 あるアンケートによると、聴覚障がいのある子供をもつ保護者の困り感として、次のようなことが挙げられています。①生活リズムの崩れ、②子供の運動不足、③授業が進まないこと(進路・就職のこと)、④手話環境が減っていること、⑤友達や先生と会えないこと、⑥ゲームやインターネットばかりしている。…等々です。④を除けば、きこえる・きこえないに関係なく言えることのようです。
 私の想いですが、「こんな時こそコミュニケーションが大切!」です。できれば、フェイス トゥ フェイスで。例えば、テレビ電話でもいいでしょう。個別に学校に来られても構いません。どうぞ、本校職員とより多く連絡を取り合っていただきたいと思います。ご意見ご要望、無理難題…とりあえず何でもおっしゃってくださいませ。そして、時には励ましていただけると有難いです。

令和2年5月12日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

 

今、熊聾では・・・(その14)

 GW(ゴールデンウィーク)は皆さん如何お過ごしだったでしょうか。

 きっと、Stay Home(ステイホーム)中心で、それぞれに工夫した過ごし方をされたのだろうと想像します。私は家の子供部屋だったところをトレーニングルームに模様替えし終え、日頃の運動不足を解消し体づくりをしようと本気で考えています。

 さて、学校内もGWとは言え、生きている野菜や花があちらこちらにあります。休みの日にもかかわらず、高等部の林田先生や小学部のたんぽぽ学級の先生方が水やりに来てくださいました。日照りが続いていましたが、お陰で野菜も花も元気にすくすくと、コロナなんてどこ吹く風で五月晴れの中育っています。

    令和2年5月11日

     熊本聾学校 校長 五瀬 浩

 

今、熊聾では・・・(その13)

 来週11日(月)の登校日に向けて、保健室から「保健だより」と「健康観察シート」の起案が上がってきました。

「保健だより」には、今の時期ならではの感染症予防対策と熱中症予防のための対策が載っていますので、保護者の方々にも是非お読みいただければと思います。私も解説に目を通しながらハッ!と気づいたことですが、最近はマスクを着けている時間が長いため、水分補給がおろそかになっています。皆さんそんなことはありませんか!?

 薫風の季節となりましたが、日中の最高気温は30度前後になることもあり寒暖差が大きい季節でもあります。特に、今は室内で過ごすことも多いでしょうが、室内であっても熱中症に対する注意は必要です。コロナだけでなく、他の疾病予防にも気を払っていきましょう。そのためにも、日常の健康状態の把握と健康管理が大切です。保健室作成の「健康観察シート」が役に立つことと思いますので、どうぞご活用ください。

    令和2年5月8日

     熊本聾学校 校長 五瀬 浩

今、熊聾では・・・(その12)

 4月30日(木)、登校日の午後に職員研修として「防災研修」と「学習支援・心のケア研修」を行いました。休校期間中という非常時であっても、必要性の高い事柄については、①密を避け、②換気に気を付けながら研修を進めています。

 防災研修では3人の講師(工藤先生、林田先生、千場教頭先生)から防災教育に関する基本的な考え方、校内防災体制と各人の役割、非常用持出し袋等について説明があり、再確認することができました。天災は時と場所を選びません。防災の予防対策を進めることはもちろん大切ですが、緊急事態宣言が発令されている今の状況下で大規模災害が起きないことを先ずは祈っています。

 学習支援・心のケア研修についてですが、こちらも3人の講師(松下先生、橋本先生、犬塚先生)から説明をしてもらいました。既に本校のホームページから動画等の配信を試みているところですが、今後更に充実させていくための仕組みやマニュアル、著作権の取扱いについて学びました。著作権の課題がかなりクリアできたので、今後多様な動画配信が可能になると思われます。しかしながら、各家庭のインターネット環境には違いがあります。インターネット閲覧ができない御家庭に対しましては、動画を収録したDVDの配付及び機器の貸出ができるよう準備しているところです。

 

令和2年5月7日        

熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その11)

 4月30日(木)、「透明マスク」に関してTKUテレビ熊本から取材がありました。そして、同日夕刻の番組の中で教室での様子やインタビュー場面等が映像で流れました。放送の中でも私が一番嬉しかったところは、番組キャスターが最後に、「表情も手話の文法のひとつである」ことを付け加えられたところです。取材を受けたことで、聴覚障がいのこと、手話のこと等を広く知っていただくための一助になったと思います。

 さらに、胸が温かくなるエピソードがあります。昨夕のテレビを見て透明マスクのことをお知りになったI様(益城町在住)が、「困ってらっしゃるでしょうから・・」とおっしゃって、透明マスク50枚を本日午前中、本校に届けてくださいました。驚きと同時に、人の優しさ・温かさに触れる幸せな時間をいただきました。I様、本当にありがとうございました。

 新型コロナウイルスは人と人を切り離し、遠ざけようとする厄介者ですが、こんな困難な時こそ、相手を思いやる心、助けあう心、励ましあう心を大切にしたいものです。

 暦の上では、ゴールデンウィーク真っ只中ですが、実際には5月いっぱい休みが続きます。本来であれば思いっきり遊びたいこの時期ですが、今しばらくが正念場です。必ずや耐えた先に学校再開があることを信じて、今を乗り切っていきましょう!


令和2年5月1日       

熊本聾学校 校長 五瀬 浩