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2020年6月の記事一覧
今、熊聾では・・・(その50)
7月からのプール使用に備えて、本校生徒と熊本はばたき高等支援学校の生徒、そして職員によるプールの清掃を先週終えました。
また、旧寄宿舎が取り壊されたことで、外からプールの中を覗かれないよう応急的な仮囲いを取り付けています。
準備万端!あとは水を張って待つだけです。
令和2年6月30日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その49)
高等部1年の〇〇さんが作業学習の一環で育てた無農薬の枝豆を校長室に届けてくれました。高等部の「グリーンガーデン」で林田先生、榮先生と一緒に育ててくれた貴重な枝豆ですので、しっかり味わっていただきたいと思います。
校長室でのやり取りの中で〇〇さんが「おつまみにどうぞ。」とさらりと私に言ってくれました。「なんて自然に気持ちのこもった言葉をかけてくれるんだろう。」と胸がほんわかすると同時に、〇〇さんの家庭での様子を勝手に想像してしまいました。
『こぼれ出る笑み 輝く瞳の 〇〇さん』でした。
令和2年6月29日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その48)
本校の全幼児児童生徒と教職員は災害時等の非常用備蓄として、各自防災リュックを準備し、教室や職員室などに保管しています。また、毎学期の終わりには消費期限や保存年限等を確認するようにしています。
職員間では6月中に備蓄品を取り揃えるよう申し合わせをしましたので、私も「非常時持出し用品リスト」を活用し、再チェックしてみました。
令和2年6月26日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その47)
陸上部、バドミントン部に朗報が入りました。5月には県高校総体や九州地区聾学校体育文化連盟(長崎大会)の中止が発表され、部活動(運動部)の生徒たちは残念で悔しい思いをしていたところですが、県高校総体の代替大会として、本校生徒たちが日々取り組んでいる陸上、バドミントンについては個人種目が開催されることが決まり、学校宛に通知が届きました。
新たな目標とやりがいを見い出した生徒たちは、これからの練習により一層気合いが入ることでしょう。
令和2年6月25日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その46)
ひと月ほど先のことになりますが、今年度も「熊ろう公開デー」と「高等部オープンキャンパス」を開催します。
今年度は新型コロナウイルスの影響により、「熊ろう公開デー」については開催を延期し、7月18日(土)に「高等部オープンキャンパス」と同日に実施します。
例年、この公開デーとオープンキャンパスには多くの学校や園、関係機関等から沢山の御来場をいただいているところですが、今年度は県ひばり園、及び県内難聴学級のみに御案内しているところです。
お子様、保護者の方々の来年度以降の進路選択に資する有意義な機会となるよう準備を進めて参ります。また、個別の教育相談にも対応いたしますので、是非足をお運びいただきますよう、よろしくお願いします。既に本ホームページ上に要項を掲載しておりますので御覧ください。
令和2年6月24日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その45)
非常時を想定した訓練として、先週水曜日には寄宿舎避難訓練、金曜日にはシェイクアウト訓練を行いました。いずれの訓練も日時を予告しており、方法を伝えたうえでの訓練でしたので、スムーズに進めることができました。突発的な事態に対応する力を身につけるためにも、定期的な訓練は意味のあるものですが、子供たちは実に真剣な表情で訓練に臨んでいました。
先ずは自分の命を守ることを主眼に、防災に対する意識を更に高めていけるよう、訓練後のフィードバックにも取り組んでいきたいと思います。
令和2年6月23日
熊本聾学校 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その44)
先週、熊本市東消防署から3体のダミー人形をお借りし、幼稚部ホールにて「心肺蘇生法」とAED使い方について演習を行いました。
救命措置の手順や内容は科学的見地や技術の進歩等で変わっていくこともありますので、常に最新の手順や方法等については知っておいた方が良いでしょう。
私が大学生の頃、遠泳実習と併せて人命救助の演習があったのですが、当時は、生身の学生同士で救助者役と要救助者役になり、気道確保のために砂浜を掘って、そこに要救助者の頭を置き、口にガーゼを当てて息を吹き込む(他人の生温かい息が吹き込まれる)といった実習をやっていました。今では考えられないですね。遠い記憶ですが忘れることができません…。
令和2年6月22日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その43)
6月の学校再開後、透明マスクやファイスシールドの活用については、本校のみならず国内外でもメディアに取り上げられ話題となっています。しかし、最近過剰な対応をしすぎているのではという事例を見聞きすることがあります。批判的な内容を具体的に示すと差し障りがありそうなのでここでは控えますが、少なくとも本校内では教職員間でそのことを整理しようと思い、先生方の意見を反映させた「マスク使用に係る確認事項」を昨日の職員会議で説明したところです。
新型コロナを完全に防御しようとすれば、かなりの重装備をしなければならないでしょう。しかし、現実的にはそのようなことは不可能です。現在の県内感染状況も念頭に置き、マスクの効用等も考慮しながら聾学校としてのマスクの使用の在り方については聞こえる子供たちが通う学校とは異なる対応をとらざるを得ないと考えています。
令和2年6月19日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その42)
梅雨時の代表的な花として「アジサイ」が頭に浮かぶ人は多いと思います。本校内には種類や色の異なるアジサイが数カ所にありありますので、毎年私たちを楽しませてくれます。見ごろのピークは過ぎた感がありますが、もうしばらくは私たちを癒してくれそうです。校長室の生け花もこの時期アジサイが途切れることはありません。
一般的にアジサイの花の色は酸性土壌になると青色に、アルカリ性土壌になると赤くなると言われています。リトマス試験紙の反応とは逆と覚えておけばいいですね。リトマス紙の色の変わり方を間違えて覚えてしまうと元も子もありませんが…。
令和2年6月18日
熊本聾学校 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その41)
幼稚部の子供たち…「おはようございます」「こんにちは」のあいさつが板についてきたように感じます。
昨日、廊下で私を見つけたA君が、「あっ、こうちょうせんせいだ! おはようございます」と声をかけてくれました。昨年までは私のことを「社長!」と呼んでくれていたのが、最近は「社長!」の言葉が聞かれなくなりました。ちょっと寂しくもあり、嬉しくもありです。
さて、「校長」の手話のひとつに、片方の手の甲の上に、もう片方の手の親指(女性であれば小指)を立てて乗せる表現があります。くれぐれも親指を立てて表現してください。親指を曲げると「おじいちゃん校長」になりますので…。
令和2年6月17日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その40)
先週木曜日に九州北部に梅雨入り宣言が出されました。
さて、雨の日には特に図書室が賑わいを見せますが、密を避けるための取組として、本校図書室では入室者数制限と待機場所設置、一人当たり利用時間の短縮などで対応しています。
また、小学部各学年用に「雨の日文庫」を用意し、各学級で読んでもらえるよう、図書室の清田先生が工夫をしてくださっています。
休み時間の利用については、しばらくは今まで通りにはいきませんが、図書の貸出はこれまでと同じように出来ますので、多くの本に触れてもらいたいと思います。
熊聾図書室には絵本から専門書まで約2万冊の蔵書の他、新聞4紙と雑誌6誌を取り揃えてあります。保護者の方も大いにご利用ください。
(「学校図書館法」に基づくと正式には「図書館」ですが、本校内では「図書室」と呼称しています。)
令和2年6月16日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その39)
今年で第3回目を迎える「ありがとう」の作文コンクールのご案内ということで、熊本県障害児・者親の会連合会会長の坂田様が来校されました。
こちらも新型コロナウイルスの影響で入賞作文の発表会及び表彰式は中止ということですが、作品(作文)応募については今後正式に県下の特別支援学校に依頼をされるそうです。今年も本校の児童生徒の皆さんの奮っての応募を期待していますし、子供たちの心からの「ありがとう」の想いに触れたく思っています。
「ありがとう」は誰が聞いても心地良くなる、ハートウォーミングな言葉ですね。
令和2年6月15日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その38)
朝から校長室の廊下側のドアをトントンとノックする音…小学部のA君でした。開口一番、「お金くれるって~!」と嬉しそうな表情で私に報告してくれました。私は直ぐにピン!と来たのですが、数日前にお隣の「熊本はばたき高等支援学校」からカブトムシ販売のお知らせがあり、その時のポスターに真っ先に食いついていたのがA君だったのです。
カブトムシを買ってもいいというお墨付きがもらえたのが余程嬉しかったのでしょう。私が「よかったね~」と言うと、コクっと頷いてあっという間に走り去っていきました。また次の人に報告するのでしょう。
令和2年6月12日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その37)
日華議員懇談会を通じて台湾から900枚の救援マスクが届けられことに対し、本校中学部生徒たちがお礼状を書いてくれました。
一人ひとりのお礼状の中には、感謝の気持ちや今の生活の様子、そしてこれから頑張っていく決意などが綴ってありました。素直に感謝の意が表れていますので、きっと台湾の方々にも伝わることと思います。
中学部職員のネットワークを通じて、他校の先生に中国語に訳していただいた原稿も添えることができました。中学部の先生達に私から感謝です。
令和2年6月11日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その36)
“くまもと「花っていいよね!」緊急キャンペーン”として、県からの委託により『熊本県花き協会』からフラワーアレンジメント2点が本校に届けられました。できるだけ子供たちの目に触れる場所に設置してほしいとの趣旨から、子供たちが毎日必ず通る幼小学部棟1階と中高等部棟1階の階段付近に設置しています。
せっかくの綺麗な花を長く愛でられるよう、花の持ち具合を見て中学部の吉本先生がアレンジを加えてくださるそうです。どうぞお楽しみに!
令和2年6月10日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その35)
昨日(6/8)から部活動も本格再開となりました。先週までは、放課後にグラウンドや体育館を使っての体慣らし程度の軽運動でしたので、部活動生にとっては待ちに待った時がやってきました。
待望の部活動初日は気温30度を超える真夏日となりましたが、風が吹いてくれたのは救いでした。陸上部員、バドミントン部員ともに汗だくになりながら、黙々と基礎練習に励む光景に今年は尚更胸が熱くなりました。
令和2年6月9日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その34)
先週末、1学期終業式と2学期終業式の期日についてお知らせ文をお届けしたところです。詳細については後日連絡いたしますが、保護者の方の関心事の一つに給食のことがあると思います。ご安心ください。7月の1学期延長期間と8月の2学期前倒し期間も、給食・舎食ともに提供可能です。
お弁当を作る時間が無くなりますので、その分お子様とじっくりしっかり関わっていただければ幸いです。特に、送迎される保護者の皆様、どうぞ時間と心に余裕をもっての登校をお願いいたします。
令和2年6月8日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その33)
昨日、「透明マスク」に関する記事が熊日新聞に掲載されました。今回は写真部の記者さんの取材ということもあって(かどうかは分かりませんが)、大きめの写真が掲載されました。生徒の生き生きした表情が捉えられており、嬉しく思ったところです。
コロナ禍の中、透明マスクが注目を集めていますが、お出でいただいた記者の方は本校の理容科にも興味を持たれたようです。マスクのことだけではなく、本校のこと、子供たちのこと、聴覚障がいのこと等を広く知ってもらえるよう、今度はこちらから逆取材依頼をかけていきたいと思っています。
以前「今、熊聾では(その27)」で書いた理解啓発につなげるためにも!
令和2年6月5日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その32)
6月2日(火)放課後、中学部の生徒職員で十数種類の花苗を植えました。
今回の花苗は、ひのくに高等支援学校と松橋支援学校の生徒さん方の手によって丹精込めて育てられたプロ顔負けの立派な花苗です。
植えられた場所は来賓駐車場横と正門横の両側の花壇です。お陰で、癒しと和みの場へと一気に様変わりしました。
令和2年6月4日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その31)
つい先日、「盲学校」と間違えて本校を訪ねてこられた方がいらっしゃいました。隣同士の学校でもあり、電話口で「盲(もう)」と「聾(ろう)」を聞き違えることも考えられますし、しばしば起こることです。
通称では、「盲学校」「聾学校」と言ったりもしますが、正式名称は「盲学校」「熊本聾学校」であり、本校名には「熊本」が付きます。このことは、両校の歴史を遡ってみると合点がいきます。私立熊本盲唖技芸学校として一つの学校として設立された両校ですが、盲聾が分離した後、「県立盲学校」と「県立聾学校」に名称を変更します。本校はその後、天草分教場(後の天草聾学校)が独立したことから、現在の校名に改称されました。
ちなみに、天草聾学校は平成6年3月に閉校となり、現在、聾学校(聴覚特別支援学校)として本校のみが存続しているのです。熊本県内に聾学校が2校存在していたことが分かる「熊本聾学校」の歴史の一端です。
令和2年6月3日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その30)
高等部本科理容科を訪ねました。
今の時期、初めて手にしたハサミや櫛(くし)を手にした高3生は、いつも真剣な眼差しで教師の指導を受け、基本的な動きの練習に励んでいます。ハサミや櫛を用いた実習は始まったばかりで、人に対してハサミを使い始めるのはまだまだ先で来年以降になります。
基本をしっかりと押さえ、確かな技術を身につけてくれることでしょう。
令和2年6月2日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その29)
約3か月ぶりの学校本格再開です!
本格再開とは言え、子供たちや保護者の方々にとっては、まだまだ不安や緊張感を抱きながらの登校ではないでしょうか。そんな中ではありますが、今年度初めて全員が揃ったクラスの写真撮影があっていました。嬉しさで涙がこみ上げそうな場面でした。
さて、新型コロナウイルスの影響でこれまでに様々な行事・大会等の中止が発表され、目標を失い、悔しく辛い気持ちでいる子供たち(特に中高等部生徒)がいるかもしれません。また、進学について不安が増している生徒もいると思います。
しかし、この3か月間で得た私たちの気づき・教訓を無駄にせず、是非将来のために活かしていってほしいと願っています。本校でも出来る限りのコロナ対策(対応)を取り入れながら、新しい生活様式の中で学校生活を送っていくことになります。
熊聾教職員は、子供たちをしっかりと支えていきます。保護者・関係機関の皆様方どうぞ、今後とも御理解と御支援のほどよろしくお願いいたします。
令和2年6月1日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
管理責任者 校長 市原留美子