つなぐ・つながる・つくりだす
熊聾時々新聞
今、熊聾では・・・(その32)
6月2日(火)放課後、中学部の生徒職員で十数種類の花苗を植えました。
今回の花苗は、ひのくに高等支援学校と松橋支援学校の生徒さん方の手によって丹精込めて育てられたプロ顔負けの立派な花苗です。
植えられた場所は来賓駐車場横と正門横の両側の花壇です。お陰で、癒しと和みの場へと一気に様変わりしました。
令和2年6月4日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その31)
つい先日、「盲学校」と間違えて本校を訪ねてこられた方がいらっしゃいました。隣同士の学校でもあり、電話口で「盲(もう)」と「聾(ろう)」を聞き違えることも考えられますし、しばしば起こることです。
通称では、「盲学校」「聾学校」と言ったりもしますが、正式名称は「盲学校」「熊本聾学校」であり、本校名には「熊本」が付きます。このことは、両校の歴史を遡ってみると合点がいきます。私立熊本盲唖技芸学校として一つの学校として設立された両校ですが、盲聾が分離した後、「県立盲学校」と「県立聾学校」に名称を変更します。本校はその後、天草分教場(後の天草聾学校)が独立したことから、現在の校名に改称されました。
ちなみに、天草聾学校は平成6年3月に閉校となり、現在、聾学校(聴覚特別支援学校)として本校のみが存続しているのです。熊本県内に聾学校が2校存在していたことが分かる「熊本聾学校」の歴史の一端です。
令和2年6月3日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その30)
高等部本科理容科を訪ねました。
今の時期、初めて手にしたハサミや櫛(くし)を手にした高3生は、いつも真剣な眼差しで教師の指導を受け、基本的な動きの練習に励んでいます。ハサミや櫛を用いた実習は始まったばかりで、人に対してハサミを使い始めるのはまだまだ先で来年以降になります。
基本をしっかりと押さえ、確かな技術を身につけてくれることでしょう。
令和2年6月2日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その29)
約3か月ぶりの学校本格再開です!
本格再開とは言え、子供たちや保護者の方々にとっては、まだまだ不安や緊張感を抱きながらの登校ではないでしょうか。そんな中ではありますが、今年度初めて全員が揃ったクラスの写真撮影があっていました。嬉しさで涙がこみ上げそうな場面でした。
さて、新型コロナウイルスの影響でこれまでに様々な行事・大会等の中止が発表され、目標を失い、悔しく辛い気持ちでいる子供たち(特に中高等部生徒)がいるかもしれません。また、進学について不安が増している生徒もいると思います。
しかし、この3か月間で得た私たちの気づき・教訓を無駄にせず、是非将来のために活かしていってほしいと願っています。本校でも出来る限りのコロナ対策(対応)を取り入れながら、新しい生活様式の中で学校生活を送っていくことになります。
熊聾教職員は、子供たちをしっかりと支えていきます。保護者・関係機関の皆様方どうぞ、今後とも御理解と御支援のほどよろしくお願いいたします。
令和2年6月1日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その28)
本日は今週月曜日(25日)からの段階的再開最終日となります。この一週間の子供たちを見ていますと、学校に通える嬉しさや安堵感を感じたり、友達と会話をしたり遊んだりできることを喜んでいる様子が窺えます。ホッと一安心した状況ではありますが、子供たちは少なからず緊張感や不安を抱えながらの5日間を過ごしたのではないでしょうか。土日はしっかりと休養も入れながら、且つ気持ちを少しずつ高めながら来週に備えてほしいと思っています。
子供たちだけではありません。大人もしっかりと来週からの本格再開に備えていきましょう!
令和2年5月29日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その27)
聴覚障がいは分かりにくい(理解が難しい)障がいとよく言われます。
個々人の障がい(きこえ)の程度は様々であり、年齢や環境によってもコミュニケーションの方法は実に多様です。また、補聴器や人工内耳をしていても髪の毛等で隠れていたり、補聴機器を装用していなかったりすれば、外見上は聞こえる人と何ら変わらないため、きこえる人(聴者)は聴覚障がいに全く気づかないこともあります。
それ故に本校の子供たちは誤解や差別を受けやすく、理不尽な対応をされてしまうことが時にあります。そんな時、悔しく歯がゆい思いをした子供たちや保護者・家族の方々はたくさんいらっしゃると思います。私たち熊聾の職員も同じです。
子供たちの将来の「自立と社会参加」に向けて、本校卒業までに「主体的に人生を切り開いていこう」とする態度を育むことと併せて、聴覚障がいを正しく理解してもらうための理解啓発活動にも力を入れていきたいと考えます。
令和2年5月28日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その26)
5月26日(火)、校長室に可愛らしい8人のお客様がありました。幼稚部新入学の赤組(3歳児)の子供たちです。
「がっこうめぐり」という単元学習の一環で、校内の各所を回りながら学校に慣れ親しみ、やりとりの力やことばの土台を育てていくことを目的として行っているものです。例年であれば4月に行っているのですが、今年は否応なしにこの時期になってしまいました。
想定内ですが、子供たちは校長室のソファーの上を歩いたり、飛んだり跳ねたりと、子供らしさを存分に発揮してくれました。
令和2年5月27日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その25)
寄宿舎生は今週いっぱい舎食がないので、3食を外注(弁当、パン等)で対応しています。(熊本地震の時のことを考えると、この点については先が見えていますので何てことは無い筈です。)つい先日は新入舎生A君の誕生日だったこともあり、急遽お寿司を取り寄せての誕生会があったと聞きました。寄宿舎の先生達の粋な計らいに、誕生日を迎えた生徒にとって、きっと忘れられない思い出になったことでしょう。「あの時は大変だったけど、みんなで工夫して頑張ったよね!」と言える時が早く訪れることを祈っています。
さて、今週は食堂を広く使わせていただき、密にならない環境で食事をとっています。生徒間の距離は離れていても、手話が使える子供たちにとっては見える範囲に相手がいればコミュニケーションは全く苦になりません。手話の強みのひとつであることを改めて目の当たりにしました。
一つだけ私から、平行になっているテーブル配置を少し菱形状にしてみてはと提案してみました。横に座っている生徒同士の顔や手話が見えやすくなるはずです。
令和2年5月26日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その24)
いよいよ今日から、本校は段階的に再開します。
先ずは子供たちの学校生活のリズムを少しずつ取り戻すこと(体力の回復)を目標に、各学部で外遊びの時間をとったり、体育の授業を少し多めに設定したり、放課後の運動場利用を促したりなど、出来るだけ体を動かす活動を取り入れていきます。(天気予報では今週いっぱい晴れの日が続くみたいで好都合です。)
早速、休み時間には小学部の子供たちの弾む声が聞こえてきます。
令和2年5月25日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その23)
以前、透明マスクについてのテレビ放映がありましたが、その時の内容も含めた第2弾として、本校及び県ろう者福祉協会等による特集が以下のとおり放映されます。是非ご覧ください。
○放 映 日:令和2年5月26日(火)
○テレビ局:TKUテレビ熊本
○時 間 帯:18時14分から4分間程度
※先日放映された透明マスクに関する本校ニュースは、TKUのネット上での週刊アクセスランキングトップということです。関心の高さが伺えますね。
令和2年5月22日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
管理責任者 校長 前川美穂子