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活動報告
R4.1学期活動報告①
3学期
3学期になると、生徒たちも気持ちに余裕がでてきたようで、自分達でしてみたいことを発言するようになってきました。実際に今年度予定ではなかった書き初めも生徒達からの提案があったため実施しました。また、送別会に向けて思い出を振り返る動画を作成したいと生徒からの提案があり、試行錯誤しながら作成する様子がありました。完成した動画はとても心のこもったアルバムのようでした。生徒自ら発案し、周囲と相談して、自分達で準備し進める力はとても大切です。そのような力をもっと引き出していきたいと思います。
寄宿舎の行事については新型コロナウイルスが原因で休校になり、全て実施することはできませんでした。次年度は、この状況が落ち着き、様々な行事を実施することができたらいいなと願っています。
ことばの習得「障がい認識」
2月5日(水)高3生の4人が講師となり、受験や就職試験でどのような力が必要だと感じたか、ぞれぞれの立場からこれまでの経験を基に話をしてもらいました。皆伝えたいことが山ほどあったので、内容を絞ることが大変そうでしたが、後輩達のために一生懸命に考えていました。講話の内容と生徒の感想文を寄宿舎2階に展示していますので、お越しの際はぜひご覧ください。
高3生が後輩達に向けた講話の内容を少し紹介したいと思います。
◎高3男子(進学コース)
・自分の「きこえ」を理解し、自分の障がいを好きになることが大事。
◎高3男子(就労コース)
・聴覚障がいの理解は、完全ではなく会社によって理解度も違う。「してほしいこと」があったら伝えるべき。
・勉強は真面目にしたほうが良い。高1で成績が悪くても高2で挽回できると考えるのを止めたほうが良い。会社は高校生活全体を見て判断する。
◎高3女子(就労コース)
・聞かれた時には、すぐに説明できるようにする。自分の事は自分が一番分かっている。伝えなくては相手には分かってもらえない。伝えようとする姿勢が大切だと思う。
・笑顔と感謝。いつも笑顔でいることが人間関係を上手く保つことに繋がると思う。自分は聞こえないのだから、してもらって当たり前はおかしい。してもらったことには感謝を。
◎高3女子(就労コース)
・履歴書等の書類に「聴覚障がいがあるが、手話ができるので通訳することができる」など、自分のアピールポイントにした。
2学期
2学期もさまざまな行事を行いました。行事を通して自分たちの役割を見つけ、行動することで判断力がつきます。周りをみて行動できる生徒もいれば、お喋りに夢中な生徒もいます。お互いに声を掛けあって、行動することでより良い寄宿舎を築けることが出来ると思います。3学期はもっと協調性が高まるように、見守りつつも自分たちの気持ちを出し合うことができるようにサポートしていきたいと思います。
生活講話
平成29年度卒業の北川慧さんを講師として招き、生活講話をしていただきました。
北川さんからは会社の意向を理解して働くことの大切さや、同僚との人間関係・信頼関係構築に向けて努力した点、寄宿舎で頑張ったことについてお話ししていただき、みんな真剣に聞いていました。
講話の内容と生徒の感想文を寄宿舎2階に展示していますので、お越しの際はぜひご覧ください。生徒の感想文を少し紹介します。
中学3年生(女子)
北川先輩とは1年間一緒に暮らせたので、またお話が聞けて良かったです。
手話がある環境とない環境の違いを知りました。聾学校は手話があるけど社会人になると手話がない環境になり、色々悩みがあると聞きました。職場には手話を使える人もいなくて、常に気を遣ったりすることは辛いと思いました。色々な方法を試してもできない時は、みんなに相談して一緒に考えたりすることが大事だと思いました。健聴者には手話、指文字等覚えてほしいけど仕事のこともあり、覚えてくれないことは大変だと思いました。
勉強が1番大事だと教えていただいたり、こういうことは役に立つ等を具体的に教えていただいたり参考になりました。
高校3年生(男子)
北川先輩の生活講話を聞いて、会社で自分の聴覚について説明してもうまくいかないことがあることが分かりました。自分の事を説明してもうまくいかず、何度も壁にぶつかってもなお、一生懸命に頑張っていることがとてもかっこいいと思いました。
だいたい5年後には、私も働くと思います。色々辛いことが沢山あると思うけど、自分の難聴についてしっかりと伝えていけたらいいなと思っています。諦めない気持ちを持ちたいと思います。
1学期
新しい寄宿舎でスタートした1学期。真新しい木材の香りと温かい雰囲気に包まれ、みんなとても嬉しそうでした。
環境にも早く慣れ、さまざまな行事や係活動を通して、仲間同士で助け合うことの大切さを学んでいました。
2学期も集団生活を通して自立心や協調性を育んでいきたいと思います。
ひな飾り
盲学校の寄宿舎生と一緒に、ひな人形を飾りました。人形や花飾りの位置を確認しながら、みんなで協力して飾ることができました。
新寄宿舎記念板
新しい寄宿舎に使われる板の裏に、みんなでメッセージとイラストを描きました。素敵な寄宿舎となりますように。
節分
節分の豆まきを行いました。鬼役は希望者を募り、みんなで優しく?!豆をまきました。
その後は、みんなで美味しく豆を食べました。たくさんの福が訪れますように。
国際宇宙ステーション
日没後に運動場に出て国際宇宙ステーションの通過を見ました。肉眼で見られたことに、みんな感動していました。スマートフォンで一生懸命に写真を撮っていましたが、難しかったようです。貴重な体験でした。
管理責任者 校長 市原留美子