先輩が支える西高の強さ ~ 高校総体目前
体育部活動の集大成の場となる県高等学校総合体育大会(高校総体)の先行競技が始まりました。5月28日(土)、サッカーの1回戦を応援しました。水前寺競技場において午前10時キックオフ。対戦相手の有明高校に押されながら、西高も時に反撃に出る好試合となりました。惜しくも2点を奪われ、0-2で敗れました。プロサッカーの試合も行われる水前寺競技場という最高の環境で、最後まで戦い抜いた西高サッカー部の健闘を心から称えたいと思います。試合後、うつむいて悔し涙を流している生徒達の様子を見ると、勝負の厳しさを思い知らされます。励ます言葉も容易には出てきません。けれども、全力を尽くした結果について時間をかけて受け入れていくことで、高校生は大人へと成長していくものだと思います。
28日(土)~29日(日)、サッカー以外にバドミントンやソフトテニスなどの競技が先行実施されました。そして、6月3日(金)から本番を迎えます。各部活動において、かけがえのない仲間と共に残された時間、完全燃焼の日々です。放課後、部活動の様子を見て回ると、高校総体に向けて気迫と緊張感が高まっていることが感じられます。
そのような中、独自の存在感を示しているのが教育実習生の支援です。今年も体育コースの卒業生4人の大学生がこの時期に教育実習に来ています。それぞれラグビー、陸上、水泳、なぎなたが専攻で、現役の大学生選手として活躍しています。この先輩達が、高校総体直前の各部活動の練習に参加し、後輩を励まし、支えてくれているのです。27日(金)の放課後、なぎなた道場で教育実習生の坂本さん(福岡大学)が部員に指導する光景を見て、これが西高体育コースの伝統の力と感じました。なぎなた部では、高校時代に日本一に輝いた先輩(春山さん)が昨年もこの時期に教育実習に来ており、部員達を奮い立たせました。練習が終わった後、なぎなた部員に私は言いました。「君たちの中からも数年後に教育実習に来て、こうして後輩を指導する人が出てほしい、このつながりが西高なぎなた部の伝統です」と。
西高生の皆さん、新型コロナウイルス感染予防をはじめ健康管理に努め、良いコンディションで高校総体に臨み、ベストを尽くしてほしいと念じています。
「校長室からの風」
体育大会での高校総体・総合文化祭選手推戴式