運動部活動の活気に驚く

 放課後、西高の体育館1階を歩くと、柔道、剣道、なぎなたの各道場から生徒たちの気合いと声が響き合い、熱気が伝わります。近年、高校生との武道離れが加速し、どこの高校でも柔道、剣道の部活動は部員不足が顕著です。しかし、西高は違います。剣道場には新入生も含め30人ほどの部員が稽古に没頭しています。柔道部も女子を中心に約20人が汗を流しています。また、なぎなた部(女子)では凜とした一挙手一投足が展開されています。かつては多くの高校で見られた光景ですが、今日ではとても新鮮に映ります。体育の授業で選択武道(私は剣道でした)が実施されていた頃に高校時代を送った者にとっては、高校のあるべき姿と思いたくなります。

 西高に赴任して驚いたことは、武道をはじめ活気あふれる運動部活動の情景です。本校のスポーツ環境は抜群のものがあります。運動場は4万1千㎡あり、陸上競技場、野球場、ラクビー場、サッカーグラウンド、テニスコート等が広がっています。また、体育館も3階建ての大規模なもので、1階のトレーニングルームは各種器具がそろっており、市街地のスポーツジムに比べ遜色がありません。スポーツに存分に熱中できる学校と言えます。

 体育コースのある県立高校が7校ありますが、その中で本校は最も歴史があり、平成3年4月に発足しました。以来、全国大会「花園」出場12回を数えるラグビー部、全国高校総体(インターハイ)で団体5連覇を成し遂げ個人選優勝者も出たなぎなた部、全国チャンピオンも誕生し躍進著しい柔道部など先輩たちの活躍で高校スポーツ界において熊本西高校の名は広く知られるようになりました。平成31年3月の春のセンバツ高校野球大会に21世紀枠で出場した野球部の快挙も記憶に新しいところでしょう。

 この春開催された高校選抜大会において、女子柔道で坂口さん、ウェ-トリフティングで西田君が入賞を果たしました。ウェ-トリフティング部は部員4人の少人数で体育館1階のコーナーで黙々とバーベルをあげています。今のところ新入生が入っていないようですが、「大丈夫です。きっと他の部をやめて途中から入ってきますから。」と西田君が笑顔で語ってくれました。

 本校には16の体育系部活動があります。体育コースの生徒を軸に、学科やクラスを超えて結びつき、「チーム西高」として力を発揮します。

 中学生の皆さん、この充実した環境と伸び伸びした雰囲気を実際に体感しに来てください。西高で、思い切り、好きなスポーツに熱中してみませんか?

  グラウンドの光景        柔道部       ウェートリフティング部