「For others , with others」 ~ 新生徒会の発足

 令和3年度生徒会役員選挙は6月2日(水)に行われました。生徒会長に2年生2人、副会長に2年生2人、1年生3人が立候補し、「zoom」アプリを活用してのオンライン演説会、そして生徒1人ひとりが所有しているタブレット端末から電子投票方式で実施しました。この電子投票(オンライン投票)は、三密を防ぐ効果が大きくコロナ対策として脚光を浴びていますが、コロナ禍以前から「投票率の向上」、「開票時間の短縮」、「人員の削減」等の観点から注目されていました。すでに一部の地域の地方選挙で導入されています。

 我が国では、5年前に18歳選挙権が導入されましたが、変わらず若い世代の投票率の低さが問題となっています。ネット環境に慣れている若い世代は、電子選挙であれば、そのアクセスの容易さからもっと選挙に参加してくれるのではないかと期待されています。今回の本校の生徒会役員選挙では、先取りして初めてオンライン投票を実施しましたが、円滑に行われ、開票も迅速でした。立候補者もデジタルネイティブの世代らしく、カメラを意識し、自分が生徒会でやってみたいことを箇条書きしたフィリップボード(大型のカード)を掲げるなど堂に入ったもので、頼もしく感じました。

 新生徒会役員の皆さんの認証式を6月14日(月)7限目相当の時間に会議室で行いました。会長の濱﨑さん(2年)、副会長の阿久津さん(2年)と篠塚さん(1年)に私から任命書を手渡しました。そして、自らの意思で生徒会役員の重責を担うことになった書記、会計、庶務等の皆さんの紹介がありました。この様子は「zoom」アプリで映像として伝えられ、各教室で全校生徒が視聴しました。

 この1年間、コロナ禍の中、西高生徒会を引っ張ってきた前生徒会長の児藤さんと、受け継ぐ新長の濱﨑さんが全校生徒に向かって挨拶しました。二人とも気持ちのこもった力強い言葉で、さすがは西高のリーダーと思いました。会長はじめ生徒会役員は、「もっと西高を良くしたい」という進取の精神に燃えています。しかし、役員の思いだけでは学校は変わりません。全校生徒一人ひとりが「私たちの学校、西高」という意識を持つことが大切だと考えます。私も、これから生徒会役員の皆さんと、学校行事のあり方、学校のルール、制服のことなど様々な事について対話をしていきたいと思います。

 新生徒会の皆さん、「For  others, with  others」(他者のために、他者とともに)というモットーで活動してください。そうすればきっとあなた達のところに皆が集まってくると思います。

 新しい西高生徒会が帆をあげました。