校長室からの風

保護者の皆様へ ~ 育西会総会

 熊本西高の保護者会を「育西会」と呼びます。育成という言葉に西高の西の字を重ね合わせたネーミングです。令和3年度熊本西高「育西会」定期総会が4月23日(金)の午後に開催されました。昨年度はコロナパンデミックの影響で総会は書面評決で代替されており、2年ぶりの実施と言えます。コロナ禍の平日開催にも関わらず、御来校くださった保護者の皆様には深く感謝申し上げます。

 感染症対策の観点から、会の開催方式に工夫を凝らしました。一般の保護者の方はそれぞれの教室に入り、役員の方だけが会議室に集い議事が進行されます。その議事進行の場景が各教室にオンラインでつながれスクリーンで映されるのです。先般、生徒会主催の生徒集会もこの方式でスムーズに行われました。ICT(情報通信技術)の活用実践です。できない理由をあげるのは簡単です。できる方法を考えることが求められていると思います。「育西会」総会が1時間ほどで終了し、引き続き学校側から教務部、進路指導部、生徒指導部等から説明を行いました。その後、各学級懇談と移りました。

 子どもにとって、親は絶対的な存在で、親の愛情に勝るものはありません。しかしながら、親からだけでなく、他者から可能性を見出してもらうことが大きな成長につながります。身近に信頼できる大人がいることが必要なのです。私たち教師の存在意義はそこにあると思います。

 今年度、全校生徒1人1台タブレット端末の配備が実現しました。1、2年生は大型連休明けから本格的に活用を始めます。また、3年生は2学期に手元に届きますので、進路実現に役立てて欲しいと思います。無限の可能性を持つ学習道具を生徒たちは手にします。ICTの力を取り込みながら、生徒との対話、コミュニケーションも大切にしていきます。「生徒を大きく伸ばす西高」をモットーに職員一丸となって全力を尽くす所存です。

 お子様のことで何か気になることがありましたら、遠慮なく担任や学年主任、部活動顧問等に御相談いただきたいと思います。ご家庭は、やはり生徒諸君にとって寛げる居場所であってほしいと思います。不満や愚痴、弱音を聞いてあげてください。悩みやストレスを自分一人で抱え込まずに、友人、家族、専門家に援助を求める力こそ、現代に生きる私たちには必要だと云われます。私たち教職員も、生徒の変化を見逃さないよう注意し、「気付き、寄り添い、つなぐ」の姿勢で、ご家庭と密接に連携を取っていきたいと思います。

 保護者の皆様の願いと学校が目指すものは同じだと思っております。保護者会と学校は車の両輪のよう一体となり、この一年進んでいきたいと思います。