起業家育成講座「クラウドファンディング」奮闘記
くまもと人吉復興応援 「プレミアム熊本スイーツ」 寄付金贈呈式
2月16日に、本校第二実践室にて寄付金贈呈式が行われました。
人吉球磨地区を襲った豪雨被害を受け、本校課題研究「起業家育成」講座メンバーが、「グローカル・クラウドファウンディング」様の全面協力を受け、【くまもと人吉復興応援 「プレミアム熊本スイーツ」~熊本商業高校から全国へ届けるばい!】プロジェクトを立ち上げました。
プロジェクトの概要は、グローカル・クラウドファンディング様と洋菓子店「アントルメ菓樹」様にご協力いただき、熊本の美味しいスイーツを全国販売し、購入していただいた代金の一部を球磨川くだり株式会社に寄付するものです。(プロジェクトの詳細はバックナンバーをご覧下さい)
プロジェクト(クラウドファウンディング)を通して得た収益金の一部を寄付させていただき、人吉球磨地区を襲った豪雨被害からの復興に役立てていただくことを目標に取り組み、ついに目標額である100万を達成することができました。
式に先立ち、メンバーの代表から、プロジェクト内容の報告が行われました。
参加いただいた「球磨川くだり株式会社」の代表取締役である瀬崎様、ご協力いただいた「グローカル・クラウドファウンディング」の代表取締役である荒川様をはじめ、参加いただいた方々が発表に真剣に耳を傾けてくださり、発表の様子を撮影されるなど、強い興味関心を持って発表を聴いていただいている姿が印象的でした。
最後に集合写真を撮り、幕となりました。
まだまだがれきや流木等がそのままになっている場所もあり、復興は道半ばであるという話を聞きました。この寄付でできることは限られているかもしれませんが、復興に一歩でも近づくための一助になればという思いで生徒たちも取り組んできました。
一方で、クラウドファウンディングの仕組みや、SNSを活用した効果的な広報宣伝の手法など、グローカル・クラウドファウンディング様のご指導を通して生徒たちも多くのことを学ばせていただきました。この経験が、参加した講座メンバーたちの今後の活動に生かせるものと確信します。ご協力いただき、ありがとうございました。そして、このプロジェクトでスイーツ等をご購入いただいた皆様にも深く感謝いたします。本当にありがとうございました。
9月の取り組み
3年生課題研究「起業家育成講座」では、9月からクラウドファンディングにて、人吉の早期復興に向けた取り組みをはじめました。
「人吉に笑顔の花を咲かせたい」「熊本の美味しいものを届けたい」
という思いのもと、地元洋菓子店「アントルメ菓樹」と共同開発した限定スイーツを販売し、商品代金の一部を寄付することとしました。
クラウドファンディングを利用し、起業に必要な資金を集めるための効果的な方法、現代の広告手法の一つでもあるTwitterなどの「SNS」を利用した効果的な広告活動など、実践力を養う目的もあります。
「グローカル・クラウドファンディング」様の協力のもと、日々、SNSによる広告活動や、チラシによる広告などを考え、目標金額100万円を目指し、真剣に取り組んでいます。
チラシができあがりました!
第3回(7月7日) 想いが伝わるHP作成
クラウドファンディングで寄付金を集める趣旨やこのプロジェクトにかけた私たちの想いが伝わるHPを作成するために、「プロジェクトの経緯と趣旨説明」、「人吉の豪雨災害の様子と現在の復興状況」、「アントルメ菓樹と熊本商業の関係性」、「こだわりの素材」など6つの班で詳しく研究を行いました。
そして、それぞれの班がまとめた報告書をもとに、フロジェクトのHPを作成し、改めて木場さんに見ていただきました。想いを伝えるHPを作成することは難しいと感じる一方、木場さんからもらった課題に取り組むことで「より良いページにしていきたい」と、決意を新たにチームの団結がより一層強くなりました。
(授業感想)
・5月に作成した時よりも、見る人に伝わりやすい構成になっていると感じた
・時間をおいて読み直したり、第三者の方に見てもらったりすることは大切だと感じた
・頑張って作ったHPの評価がかなり高かったので、うれしかった
・買ってもらうというところに至るまでには、もう少し押しが必要
・「やはり、プロの方の目線は違うな」と感じた
・いつも私たちでは思いつかないアドバイスを提案してくださるので、毎回新しい発見がある
・起承転結のストーリー性を持たせるなど、的確なアドバイスをいただいき勉強になった
・どのようにすれば多く人に興味を持ってもらえるかなどを、具体的に考えてみたい
「最初に10~20秒の挨拶動画を載せる」というアイディアを取り入れたいとの意見が多く、自己紹介の動画を作成することになりました。やはり、プロジェクトに関わる全員の想いとして「寄付へのご協力のお願いの気持ち」を伝えたいので、改めて全員での撮影を計画しています。
③第2回講義(5月26日) プロジェクトの概要(プレゼンによる各班の中間報告)
3班に分かれ、プロジェクトのタイトルを考え、プロジェクトの概要を伝えるHPを作成しました。2回目の特別講義では、作成したHPの中間報告を行い、木場さんより改善点等についてアドバイスをいただきました。
(授業感想)
・緊張したけど、班のみんなの協力のおかげでHPの良さを少しは伝えられたと思う
・良かった点や改善点をご指摘いただいたので、とても有意義な時間になった
・案を出し合って作り上げたHPを、木場さんに褒めていただきうれしかった
・キャッチフレーズの作り方から教えて下さり、とても勉強になった
・どの班も同じキーワードが入っていたので、同じ目標に向かって努力していることを実感した
・それぞれの班にいいところがあるので、それを組み合わせるともっといいHPができると思う
・各班のいいところを組み合わせて、ターゲットに私たちの想いが伝わるHPを作成したい
その後、何度も協議を行い、ついにプロジェクト名が決定しました。
くまもと人吉復興応援 「プレミアム熊本スイーツ」
~熊本商業高校から全国へ届けるばい!~
②第1回講義 クラウドファンディングの概要について(4月21日実施)
クラウドファンディングの「寄付型」「購入型」「貸付型」「投資型(ファンド投資)」「投資型(株式投資)」の5つのタイプについて事例を紹介しながら説明していいただきました。生徒たちは、積極的に質問を投げかけ、起業する上で資金集めは重大な問題であると実感し、クラウドファンディングを学ぶことのへの期待感が膨らんだようでした。
(授業感想)
・普通ではできないことを高校で体験することができ、とても充実した時間になりそうだと感じた
・やりたいことの想いと計画をしっかり立てて、支援者の心に響くようなページを作りたい
・気持ちのこもった私たちらしいページにして、人の心を動かせたらいいなと感じた
・何をやりたいのか、購入してもらうにはどうしたらいいのか、知恵を出し合って決めていきたい
・クラウドファンディングのイメージは「寄付型」だけだった
・クラウドファンディングには正解がないという話が一番印象に残った
・コロナ支援や販路拡大、災害復興支援にもクラウドファンディングが活用できると知り驚いた
①課題研究「起業家育成講座」の取り組み
商業に関する学科における必須科目に「課題研究」があります。教科のねらいは、興味・関心のある研究テーマを設定し、その問題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術を深め、問題解決能力や自発的・創造的な力を身につけることにあります。熊本商業高校では、3年次に課題研究を履修し、「起業家育成」、「ビジネスマナー」、「小論文」、「地域活性化」、「商品開発」、「職業資格の取得」など11講座の中から、生徒たちが興味関心のある講座を選択することになっています。5年前から「起業家育成講座」を開講しておりますが、今年度は新たな取り組みとして、起業する上での資金集めの方法の一つである「クラウドファンディング」を実体験で学ぶことになりました。
株式会社グローカル・クラウドファンディング様にクラウドファンディングの手法を一から教えていただきながら、くまもと人吉復興応援 「プレミアム熊本スイーツ」~熊本商業高校から全国へ届けるばい!~というプロジェクトを発足させました。このプロジェクトの概要は、グローカル・クラウドファンディングと洋菓子店「アントルメ菓樹」にご協力いただき、熊本の美味しいスイーツを全国販売し、購入していただいた代金の一部を球磨川くだり株式会社に寄付するというものです。寄付をしてくださった全ての方に、熊商オリジナルの「マスクケース」とお礼のお手紙をお送りします。
寄付金を募るクラウドファンディングのHP作成、広告宣伝、支援者のフォローなど、生徒たち自らがクラウドファンディングの実践を行います。クラウドファンディングを実体験で学ぶということは非常に興味深く、生徒たちにとっても大変有益で貴重な体験になると確信しています。
新規開設
本校3年生が受講する「課題研究」の1講座として開設されている「起業家育成」講座で、「クラウドファンディング」をテーマにした研究を進めています。「グローカル・ファウンディング」様の協力をいただきながら取り組んだ内容をブログ形式で紹介いたします。
近日公開!しばらくお待ちください!