校長ブログ

23/09/01(22)2学期始業式でお話ししたこと ~2学期の学校の目標「明るく、楽しい2学期」~

 本当に暑い夏休みでした。大きな事故もなく、2学期始業式で、皆さんにこうしてお話ができることをうれしく思います。

 さて、2学期の学校の目標を“明るく、楽しい2学期”としました。この目標には、皆さんと先生方が力を合わせて充実した学校生活をつくりあげてほしい、そして、何よりも皆さんがずっと健康であり続けてほしい、ずっと笑顔でいて欲しいという思いを込めました。
 ぜひ、一緒に“明るく、楽しい2学期”にしていきましょう。

 7月、ある新聞記事が目にとまりました。それは「7月27日、世界的な気象機関が『今月の気温が、月平均で最も暑かった2019年7月の16.33度を上回る見込み』だと発表、それを受けて、国連のグテレス事務総長は『地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した』と警告した。」という内容でした。世界各地で40℃を超え、アメリカでは48.3℃を記録した地域もありました。日本も例外ではありません。屋外に出ると鋭い日光が肌を突き刺します。電気代の上昇でエアコンを付けず熱中症になられた方もいます。まさに私たちは「沸騰」した地球に住んでいます。気候変動は、世界全体の問題なのに、各国は自分たちの権利を主張しあいます。グテレス総長は「人類の責任」を強調しながらも「まだ最悪の事態は防げる」と発言しました。
 私たちは授業などでSDGsについて学んでいます。皆さんは、そこで学んだことを毎日の生活の中で生かしていますか? 節電や節水、ごみの分別、食べ残しをしないなど、当たり前の行動ができていますか? 2学期には球磨中央百貨店が開催されます。百貨店では環境への配慮についても取組みます。ぜひ環境問題を自分の事として考え、問題解決のための目標を設定し、行動してほしいと強く願います。環境学者ヨハン・ロックストロームは「地球システムは本来のレジリエンス(回復する力)が備わっているが、一定の負荷がかかると臨界点を超える。」と言っています。地球に住む一人一人が、すべての人の幸せのために行動し、それを広めていけば世界は変わります。地球、世界、日本の課題について考えるとき、まず、毎日の生活の中で、自分ができること、しなければならないことを一人一人が続けていくことが大切になってきます。2学期は、大きな課題と自分の毎日の生活をつなげ、行動し、各方面に広げていく学期にしてほしいと思います。一滴の水が集まって球磨川の清流となるように、皆さんの毎日の積み重ねが課題解決につながります。広い視野を持って、毎日の生活を大切にする。素晴らしい人間性をもつ球磨中央生がさらに飛躍することを期待して始業式のお話とします。

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