学校生活

2021/09/27 2学年球磨地域学「くま川鉄道が担う役割」

本日6限目、2年生の球磨地域学では、くま川鉄道株式会社取締役社長の永江様より「くま川鉄道が担う役割」と題してご講演いただきました。まん延防止措置期間中ということで、リモートでの実施となりました。

明治時代、日本に鉄道が走り出した時から、国鉄湯前線により人吉球磨の林業や農産物の輸送が行われ経済成長を遂げたこと。モータリゼーションや人口減少による利用者減少のため全国の地方鉄道が廃線指定を受け岐路に立たされこと。1日に1,600人以上が利用していた人吉球磨の交通手段としてなくてはならない存在として、人吉球磨10市町村の全首長が取締役となり、くま川鉄道が誕生したこと。豪雨災害により被災し、再び廃線か復旧かの岐路に立たされたことなど、たくさんの歴史をお話しいただきました。

「1時間に1本しか来ない、しかも赤字路線」ということが言われていましたが、代替バスでは1時間に1本も走らせられない状況を、失って初めて私たち高校生も実感しています。速達性、定時性、大量輸送性、利便性、運営費用など様々な観点から、鉄道輸送の重要性を改めて理解することができました。そして何より「まちづくりの要」としてくま川鉄道と人吉球磨のこれからを、私たち高校生も考えていかなくてはならないと強く感じるお話でした。10月に第2部のご講演もお願いしております。みんなで更に学びを深めていきましょう。