徒然雑記帖
アクセス数654321→わが身世にふるながめせしまに
いつも本校のホームページにお越しいただきありがとうございます。
654321とは、6月30日(金)18時17分現在の本校のHPのアクセス件数です。
各桁の数字が綺麗に降順に並ぶこの記念すべき数に達するのは、8月11日頃か?と4月3日にアップした記事の中で予想をしていました。しかし、当時のアクセス数750件/dayの倍近い平均1350件/dayのアクセスが6月になって続いたこともあり、予想よりも40日以上も早く届きました。
ちなみに、654321*1は、各桁の数の和が21(3の倍数)ですから3で割り切れますので素数ではありません。しかし、こういう綺麗な数字を見ると、数字の並びをそのままにして、加減乗除等の記号を入れてみたくなります。どういう数字を作ろうかと悩みましたが、今年も半分過ぎたということで、今年の西暦2017を作ってみようと思いました。
65÷4+3×21=2007 (10不足!)
65×(43÷2―1)=2015 (惜しい、2不足)
(6!―54)×3+21=2019 (あれ~、今度は2オーバー!)
【注】 中学生の皆さんへ
3番目の式の中にある"!"は「階乗」または「ファクトリアル」と読み、詳しいことは高校の数学で学習します。ここに出てくる6!なら、6×5×4×3×2×1を計算します。このようにn!なら、n×(n-1)×…×3×2×1の自然数の積を計算します。
・・・・・・・・・・・・
数時間の格闘の後、ついにできました。「やっとできた!!!」と興奮冷めやらないうちに式を忘れないようにメモをしました。ところがです。何とその紙切れを誤ってゴミ箱に捨ててしまいました。焼却炉の中で灰になっているはずです。
色々思い出しながら何度も再チャレンジしましたが、結局できませんでした。こういうのを「再現性がない」と言って、理系の人たちは一番軽蔑するのかもしれないとか思いながら、今とても悔しい思いをしています。
話は変わりますが、新年を迎えると、その年の西暦を織り込んだ整数問題や年賀パズルを作ったり解いたりして楽しむ人たちがいます。
私は昔から小町算*2が好きなので、1から9の全ての数字をこの順に並べて加減乗除等の記号を入れてその年の西暦を作る問題に毎年挑戦しているのですが、これがなかなか苦労します。昨年は2017を作るのに、土日など全部で100時間位は費やしたはずです。苦労の末やっと1つだけできていました。これです!
1+2×34×5×6-7-8-9=2017
年が明けてネット上等で公開される全国の精鋭たちの美しい数式をみると、本当に凄い人がいるな・・・と毎年感心します。一例をあげます。
12+345×6+7-8×9=2017
-1×2+3÷4×5×67×8+9=2017(最初に-[マイナス]もokバージョン)
1+(2-3)×4×(5-6)×7×8×9=2017 (括弧もokバージョン)
9-8+7÷6×54×32÷1=2017(逆小町算と呼ばれています)
2018年が半年後に迫りました。生徒の皆さんも2018になる小町算に挑戦してみませんか?
紙と鉛筆があればすぐできます。モチロン、電卓があれば便利です。でも、なかなかうまくいかず、試行錯誤の連続になること間違いなしです。コツは30分やってみてできなければ、一旦全て白紙に戻して別のことをします。そしてまた次の日にやってみるのです。そうすれば意外にできたりします。完成したらすっきり気持ちがいいですよ!その快感・達成感を是非味わってほしいと思います。
私は既に1つだけ完成していますが(12×34×5+67-89=2018)これ以外で綺麗な式ができたら校長室に見せに来てください。一緒に観賞しながら努力を讃えあいましょう。
【校長】
*1「654321の平方根は何桁の数か」という問題を中学の時の数学で先生が問題に出してきたことがあります。皆さんだったらどう解きますか。確か次のような解き方で「3桁」を導くことを習った覚えがあります。
2桁×2桁の最大数=99×99=9801
4桁×4桁の最小数=1000×1000=1000000
654321はこの2つの数字の間にあるので3桁。ウンウン、なるほどそうきたか(^^)
*2本文の中にも書きましたが、「小町算」とは1から9までの数を1回と、+- × ÷ の計算記号を用いて、100の答えになる計算の式を作る遊びです。
このとき、1から9は順に並んでいることが条件です。34や789のような数も利用できます。きっと小中学校のときにやったことがある人がいるはずです。
下に解答例を紹介しますが、他のパターンを皆さんも頑張って考えてみてください。
12+3+4+5-6-7+89=100 (このような標準的なパターンで101通りあるそうです!)
-1+2+3+4×5-6-7+89=100 (最初にマイナスが付くことを許すパターンは61通り)
(1+23-4)×5×(6-7)×(8-9)=100 (括弧まで許すと一体何通り可能なんでしょう?)
1÷2×3×4+5×|6-7|+89=100 (さすがに絶対値は反則と言われるかも・・・?)
話は変わりますが、これがなぜ「小町算」と呼ばれるか御存知ですか?
小野小町(おののこまち)は、今から1200年程昔の平安時代の実在の歌人です。幼い頃から歌や踊りはもちろん、琴、書道となんでも上手だったそうです。絶世の美女だったそうで、我が国では、エジプトのクレオパトラ、中国の楊貴妃(ようきひ)と並んで「世界三大美人」と称されることでも有名です。しかし、小野小町が実際に小町算を解いたかどうかは定かでありません。それなのになぜ「小町算」と呼ばれるのか・・・?
いくつか語源が考えられているようですが、小野小町が深草少将(ふかくさのしょうしょう)に「自分のもとに100夜続けて通えば結婚してあげます」と約束し、その男性が99夜通って、あと1夜というところで亡くなってしまった! という話にちなんでいるという説が有名です。
また、美しくならんだ数字を計算すると、これまたきれいな数字の結果(100)が出てくるというのは感動さえ覚え、昔の人(小町算は江戸時代の寛保年間[1743年]には既に知られ、そう呼ばれていたそうです)は、そこに絶世の美女、小野小町を彷彿(ほうふつ)したのかもしれません。
100は確かに綺麗な数ですが、完全(100%)という意味で好きな人は多いはずです。100点は何回取っても学校で勉強をする身にとっては嬉しい数字でから。
ちなみに、100(=102=62+82)は10の平方数であり、2つの平方数の和になります。即ち、直角三角形の3辺の比が3:4:5の2倍の6:8:10もピタゴラス数ということです。
生徒の皆さん、100は最初の9つの素数の和(100=2+3+5+7+11+13+17+19+23)とか、100は最初の4つの自然数の和でもある(100=13+23+33+43=1+8+27+64)とか知っていましたか?美しいだけでなく、色々と面白い性質をもった数でもあります。
でも、私は、「こんなものに没頭していると、いつの間にか年を取ることも忘れて、おばあさん(おじいさん)になってしまうよ!」という警告であるという説が一番腑(ふ)に落ちます。ちょっと考えてみると、作る数が大きな数になればなるほど、式を作るのが難しくなってくることが予想されます。ちなみに、括弧や累乗を許さない標準的な小町算で1桁多い1000は、次の1通り(-12+34×5×6-7+8-9=1000)しかないと、コンピュータプログラムで解析したある同好家のサイトにありました。
そういうことを知らずにやっていると時間ばかり浪費するわけです。そのことを踏まえたうえでこの被虐的なネーミング「小町算」の由来を理解するには、百人一首にも取られている小町の次の和歌の知識が必要です。色あせた桜に老いた自分の姿を重ねた歌で、聞いたことがある人も多いはずです。
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
【現代語訳】
桜の花の色は、むなしく衰え色あせてしまった、春の長雨が降っている間に。ちょうど私の美貌が衰えたように、恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいるうちに。
【鑑賞等】
【ながめせしまに】「眺め」は「物思い」という意味と「長雨」の掛詞(ダジャレ)で、「物思いにふけっている間に」と「長雨がしている間に」という2重の意味をかけています。
栄え咲き誇った桜の花も、むなしく色あせてしまったわね。私が降り続く長雨でぼんやり時間をつぶしているうちに。(かつては絶世の美女よ、花よと謳われた私も、みっともなく老けこんでしまったものね。恋だの愛だの、他人との関わりのようなことに気をとられてぼんやりしているうちに)
【現代語訳等の出典http://www.rakuten.ne.jp/gold/ogurasansou/hyakunin/009.html】
小町算以外にも「111×111=12321」(答えが1・2・3・2・1)なども面白い計算ですが、それはまたいつかの機会に。
アクセス数640221 → 考査1週間前
今朝5時15分現在のアクセス件数は、640221
数字の並びをそのままにして、加減乗除等の記号を入れてみたくなりました。
(64+0)÷2―21=627
627(6月27日)とは期末考査が始まる日で、今日(6月20日)はその1週間前です。部活動も「学習時間の確保」に配慮して早めに切り上げることになりますし、早朝の勉強会が始まった部もありました。
特に3年生は、考査後に計算する「評定平均」に一喜一憂するようになるでしょうし、それはそれで大事な姿勢かもしれません。
何はともあれ、納得いく結果が出るように、ラケットやバットをシャープペンに持ち替えて精一杯頑張ってください。
話は変わりますが、梅雨前線が北上して久々の雨です。傘を持って登校している生徒たちを見ながら、「さすがは球磨工生、天気予報のチェックの怠りはないな・・・!」と感心しました。
そして、明日6月21日は昼間が一番長い夏至。まだ、これから暑くなるのに、明日を境に日が短くなっていきます。まだ頂点と思っていない時に夏の頂点が来てしまい、小さく秋が始まることに、不条理感と言えば大げさですが、何かやりきれなさみたいなものをいつの頃からか感じるようになりました。生徒の皆さん方はいかがですか。
【校長】
616161 → 水無月
いつも本校のホームページにお越しいただきありがとうございます。
616161とは、月がかわった本日6月1日(木)11時15分現在のアクセス件数です。
「まるで今日の日を待っていたかのように616161とは何と縁起がいい!」とか考えながら、数字の並びをそのままにして、加減乗除等の記号を入れてみたくなりました。
61+61―61=61 → 6月1日 全く面白くありません。
6+1-6+|1-61|=61 → 6月1日 絶対値は反則なのかも?
(6-1)!÷(6―√16)+1=61 → 6月1日 今日の会心の出来!
【注】 中学生の皆さんへ
2番目の式の中にある"||"の記号は「絶対値」です。中学1年の数学で正の数、負の数を学習したとき、この言葉は見受けたことがあるはずです。数直線上の(原点との)距離(の差)を表し、|-4|=4とか学習しましたよね!
絶対値の問題では、絶対値の記号"||"をはずして計算をすることが多くあります。そのはずし方、3通りあります。
①絶対値の中が0より大きい場合は、|3|=3のように絶対値の記号をはずすだけ。②絶対値の中が0の場合は、|0|=0のように0になります。③絶対値の中が0より小さい場合は、|-4|=|(-1)×(-4)|=4のように、中の数字に-1をかけてから絶対値の記号をはずします。-をとるのではなくて、-1をかけるというのが"みそ"です。
先日、1年生のある教室の数学では、|√2-2|の絶対値をはずす授業をしていました。√2はおよそ1.414です。それから2を引きますので絶対値の中は0より小さくなります。従って|√2-2|=|(-1)×(√2-2)|=-√2+2(=2-√2)となります。中学生の皆さんにはちょっと難しいかもしれませんが、大丈夫ですよね!このくらい。
3番目の式の中にある"!"は「階乗」または「ファクトリアル」と読み、詳しいことは高校の数学で学習します。ここに出てくる(6-1)!即ち5!なら、5×4×3×2×1を計算します。このようにn!なら、n×(n-1)×…×3×2×1の自然数の積を計算します。
6月、あじさいが夢見心地に咲く梅雨(つゆ)の時期になります。雨音を聞きながら本を読んだり、眠りに落ちたりするのが好きな私は、6月は最も好きな月の一つです。
数十年前、中学で初めて古文を学習したときに、睦月・如月…という旧暦を暗記させられました。6月は水無月(みなづき)です。先生が「6月は雨がたくさん降る時期なのになぜ『水の無い月』と書くのでしょう?」と皆に問いかけられました。「確かにそうだよね」と思いました。
「水無月」の「無」は「の」にあたる助詞ですから、「水無月」は「水の月」ということになります。田植えが済み、田に水を張る必要があることから「水の月」→「水無月」と呼ばれるようになったといった趣旨の説明だったはずです。しかし、今日、ウィキペディア等で改めて調べてみたら、その他にも様々な説があるようです。
旧暦の6月は梅雨明け後で夏の盛りであることから、水が涸れて無くなる月であるという説
田植えなどの農作業をみんなやり尽した「皆仕尽(みなしつき)」が変化
雷が多いことから「雷月(かみなりづき)」が変化
そのように説明を受けると、どれも正しいような気がします。
睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、長月、神無月、霜月、師走。旧暦に風情を感じるのは、その月にふさわしい呼び名だからかもしれません。大人(高校生)の常識として覚えておくべきことだと思いますが、生徒の皆さんは全部言えて、正しく漢字で書けますか?
そう言えば・・・、結婚当初、旅行に行く計画を立てた際、妻は「晴れるといいな」と、てるてる坊主をつり下げていたことがありました。「この人、こんなことをするんだ」と苦笑したことも思い出します。ジューン・ブライドでした。
最後に・・・、食中毒に注意しましょう。特にお弁当の管理!
【校長】
613557→5月28日(業平忌・辰雄忌)
今現在、午後2時5分現在のアクセス件数は、613557
数字の並びをそのままにして、加減乗除等の記号を入れてみたくなりました。
613-5!+5×7=528 → 5月28日
【注】 中学生の皆さんへ !は「階乗」または「ファクトリアル」と読み、詳しいことは高校の数学で学習しますが、例えばここに出てくる5!なら、5×4×3×2×1を計算することになります。このようにn!なら、n×(n-1)×…×3×2×1の自然数の積を計算します。
今回はあまりにも簡単に528ができあがったので唖然としましたが、今日5月28日と言えば文学忌*1の一つ「業平忌」です。
その話をする前に・・・
前任校で春休みの宿題に「あなたが一番好きな歴史上の人物を一人取り上げて、その生涯やどのような点が好きなのかレポート用紙5枚程度でまとめなさい」という課題を出される先生がいらっしゃいました。どのような人物が高校生に人気なのかと気になりました。大河ドラマに取り上げられていた平清盛とかかな?と思いながらレポートを見せていただいたところ、徳川家康が多く、意外だな・・・と思った記憶があります。
皆さんだったら誰を取り上げますか。私、今だったら在原業平(ありわらのなりひら)にするかもしれません。でも、業平をよく知らなかった(あまり関心がなかった)高校の頃だったら誰にしただろうとか考え込んだところです。
在原業平は、伊勢物語(本校では2年生の国語総合で2学期に学習する予定と聞いています)のモデルとされている実在の人物で、和歌に優れ六歌仙*2の一人でもあります。今から約1,200年前に生きたこの方、天皇の血を引く由緒正しい実在の貴族なのですが、既存の風習にとらわれず、56歳の生涯の中で多くの女性(一説には3,733人)と関係を持っていきます。一夫多妻制の当時の結婚形態を考慮に入れてもスゴイの一言ですが、別にそういう所に憧れるのではなく、反骨の精神で自由奔放に、そして風流に生きたその生き様に心惹かれるわけです。実は、今日5月28日はそんな業平の命日とされる日なのです。
業平が晩年を過ごした京都市小塩の十輪寺では、毎年この日に「業平忌」を営み、平安王朝時代の歌聖業平を偲んでいます。今年は日曜日に当たりましたが、10年ほど前、土曜日だった日にそのお寺を訪ねたことがあります。全国から集まった本堂に入りきれないほど沢山の業平ファンが境内から見守る中、住職が三弦を弾きながらお経(般若心経)を唱え始めると、木漏れ日に薫風が葉影を揺らす中、鶯(うぐいす)のさえずりだけが聞こえ、異空間に迷い込んだ気がしました。
彼が関わりを持った女性たちも、そのことで運命が分かれ、幸・不幸様々な人生を送ったに違いないと、胸に迫るものがあったことも静かに思い出しました。業平が生きた年月よりも1つ多く齢を重ねてしまった今、「貴方にとって恋愛とは何だったのか?」と訊いてみたい気がします。
話は大きく変わりますが、作家の堀辰雄が昭和28年5月28日、肺結核のため享年48歳で亡くなっており、今日は「辰雄忌」でもあります。
中には「堀辰雄なんて聞いたことないよ・・・」という人がいるかもしれません。でも、数年前に大ヒットした宮崎駿監督のアニメ映画「風立ちぬ」は見たことがある人も多いはずです。これ、実在の人物である堀越二郎をモデルにその半生を描いたものでしたが、堀辰雄の小説「風立ちぬ」からの着想が盛り込まれていたと知ると、きっと身近に感じるはずです。実際、映画のポスターには、「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」と印刷してありました。
余談ですが、「後期一般入試を受けて入学した1年生は、全員が堀辰雄の『風立ちぬ』*3の抜粋を読んで入学している」と言ったら、驚くかもしれません。
実は・・・
この3月に実施された熊本県公立高校入試の国語で、この「風立ちぬ」からの抜粋でしょっぱなの問題が作問されていたのです。「一朝一夕」にふりがなをつける問題がありましたよね!できていましたか?
そんなこんなでもうすぐ5月も終わり。衣替えの季節です。夏服への移行期間ということで、ざっと見て8割以上の男子生徒が白い開襟シャツを着ています。
高校総体もサッカーなど先行実施分が始まり、順当に勝ち進んでいるようです。保護者の皆さまには、暑い中ご声援をいただきありがとうございました。
学校の四季の中で皆さん方が一番輝く季節の到来です。文武両道で頑張ってください。 【校長】
*1文学忌(ぶんがくき)とは、作家の命日をその雅号やペンネーム、代表作などにちなんで、その文学的な業績を偲ぶ日としたものです。国文学の専門家の手帳のカレンダーには、文豪の文学忌や誕生日がびっしり書き込まれているとか聞いたことがあります。
もし、皆さん方の中に「桜桃(おうとう)忌」とか聞いて、「太宰治大先生!」とか言い出す人がいたら、相当なファンなのかもしれません。桜桃忌はもうすぐ6月13日、さくらんぼが美味しい頃です。
*2六歌仙(ろっかせん)とは、平安時代の勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅう:天皇や上皇の命によって編集された歌集)である「古今和歌集(こきんわかしゅう)」の序文に名前が挙げられている 6人の歌人をいいます。具体的には、僧正遍照(そうじょう へんじょう)、在原業平(ありわらのなりひら)、文屋康秀(ふんやのやすひで)、喜撰法師(きせんほうし)、小野小町(おののこまち)、大友黒主(おおとものくろぬし)です。
試験で名前を問われることがあり、「大いに喜べ 小僧の分際(おおいによろこべ こぞうのぶんざい)」→【変換】大いに喜べ 小・僧の文・在 などと覚えたものですが、皆さん方はどのように暗記しているのでしょうか?
*3モチロン、「風立ちぬ」は「風が立たない」という打消しの意味ではなく、「あっ、風が吹いた!」という意味です。36年前、グリコ・ポッキーCM曲として松田聖子さんが歌った同名の曲が、後に爆発的にヒットしたことがありました。大学生だった当時、友達同士での「風立ちぬってどういう意味だろうね?」という会話の中で、何気に打消しで訳したところ、「あんたの文法、相当ヤバい!」と笑われたことがありました。
祝 アクセス数600000件達成
いつも本校のホームページにお越しいただきありがとうございます。
600000とは、5月19日(金)23時35分現在の本校のHPのアクセス件数です。
50万件を達成したのは、今年の1月30日(土)でした。従って、1日平均917件という県下の公立高校の中では最高水準のアクセスを日々いただきながら順調に数を増やし、109日(約3ヶ月半)で10万件を積み上げたことになります。
私が球磨工業高校の驚異的なアクセス数に気付いたのは、前任校に勤務していた平成27年10月頃で、20万件にもうすぐ届こうとしていた頃でした。当時から球磨工のアクセスデータを記録して、どうすればこのように多数のアクセスを頂戴できる魅力的なホームページになるのか分析していました。
それによると、本校のアクセス数は、次のような経緯をたどっています。
200000 2015年【平成27年】10月14日
↓
↓ 177days(1日当たり564件)
↓
300000 2016年【平成28年】4月8日
↓
↓ 157days(1日当たり637件)
↓
400000 2016年【平成28年】9月12日
↓
↓ 140days(1日当たり714件)
↓
500000 2017年【平成29年】1月30日
↓
↓ 109days(1日当たり917件)
↓
600000 2017年【平成29年】5月19日
ここでクイズです。現在のペースがあまり落ちなければ東京オリンピックの開催の年である(2020年【平成32年】)までに桁上がりして100万(1,000,000)件が到達できるのでしょうか?
ざっと暗算しても達成できることがお分かりと思いますが、一応電卓を叩いて確認してみます。
残り40万÷917=436日ということで、100万件の達成は来年、2018年【平成29年】の7月28日前後だと思われます。
ところで、600000という数字は、妙に惹きたてられるものがあります。素因数分解をしてみました。
600000=26× 3 × 55
従って、約数は、1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 10, 12, 15, 16, 20, 24, 25, 30, 32, 40, 48, 50, 60, 64, 75, 80, 96,・・・・・(途中省略)・・・・・, 40000, 50000, 60000, 75000, 100000, 120000, 150000, 200000, 300000, 600000 の84個あることになります。
そう言えば、私は名前が西で、その擬音語(onomatopoeia:オノマトピア)の数字表記である24(ニシ)で色々と遊んでいたら、次の面白いことに気付いていたことを思い出しました。
●とりあえず24の2桁を足してみます。
2+4=6
●24の約数を全部足してみます。
1+2+3+4+6+8+12+24=60 「アレっ!」
●24同士を掛けたり足したりしてみます。
24×24+24=600 「何とまぁ!!」
それ以来、この600000(60万)の弟的な存在である6、60、600にも愛着を持っています。生徒の皆さんは、それらの数字を目にするとどんなことを思い出しますか?人によってかなり違うと思いますが・・・、私がパッとおもいつくものをそれぞれ6個ずつ挙げてみます。
「第6交響曲」・・・くま川鉄道で土日に1日1本運行される観光列車「田園シンフォニー」ではベートーベンの交響曲「田園」をBGMで聴きながら美しい田園風景が楽しめます。普段の運行では流れていませんが、「日本一心豊かな通学列車」と言われるこの列車で約190人の本校生が通学しています)
「6×1023」・・・アボガドロ数(原子、分子、イオンなどの物質粒子1mol[モル]中に含まれるそれらの粒子の数:1年次の化学基礎で勉強します)
「6は完全数*1」・・・6=3+2+1
「6月の花嫁」・・・June bride(ジューン・ブライド:6月に結婚すると幸せな結婚生活を送ることができるという西洋の言い伝え)
「6は母性の象徴」・・・胎児をお腹に抱える妊婦のイメージ。暖かさ・優しさ
「6は西洋では悪魔の数字」・・・「悪い」や「無い」を意味する忌み数(不吉な数として忌避される数)であると聞きます。(日本の4「死」や9「苦」みたいなもの?)
「60進数」・・・1分は60秒、1時間は60分
「60Hz(ヘルツ)」・・・西日本地域の商用交流電源の周波数(電気のプラス、マイナスが1秒間に60回入れ代わっています。その入れ替わる回数を周波数(単位:Hzヘルツ)と言います)
「60度は(30度、45度とならぶ)有名角」・・・三角定規の角度でもあり、cos60°=0.5とか1年次の数学Ⅰで学習します。
「60兆個」・・・体重「60kg」の平均的男性の細胞の個数(割り算して細胞1個当たりの重さを計算してみたいと思う人は多いかも?)
「結婚60周年」・・・ダイヤモンド婚
「60歳からの人生の再設計」・・・還暦を迎え、定年退職した後の老後をどう楽しく送るかは国民みんなの課題
「600の前後の数599と601」・・・双子素数*2
「600円」・・・ 500円+100円(異なる日本円硬貨2枚で作ることのできる最大の金額)
「CBR600RR」・・・ホンダの600ccのスポーツバイク(昔、同僚の先生が乗っていました。ナナハン並みのパワーがあるとか。現在生産中止)
「600系 or 600形」・・・電車の形式(新幹線は欠番)
「TOEIC600点」・・・社会人が仕事と両立させながらとりあえず目指す点数
「年収600万円」・・・埼玉県では、30代は年収600万円あって「人並み」の生活ができる。(最近の朝日新聞の記事で印象に残っています)
【校長】
*1完全数とは、自分自身を除く正の約数の和に等しくなる自然数のことです。映画化もされた小川洋子著「博士の愛した数式」で話題になりました。
完全数の最初の3個は 6 (= 1 + 2 + 3)、28 (= 1 + 2 + 4 + 7 + 14)、496 (= 1 + 2 + 4 + 8 + 16 + 31 + 62 + 124 + 248) です。ウィキペディアによると、「完全数」は「万物は数なり」と考えたピタゴラスが名付け親ということですが、彼がなぜ「完全」と考えたのかについては何も書き残されていないということです。何が「完全」なんでしょうか、気になっています。
*2双子素数とは、差が 2 である2つの素数の組のことです。小さい順に(3, 5), (5, 7), (11, 13), (17, 19), (29, 31), ・・・というように双子素数は無限に存在するように思えます。
ウィキペディアによると、素数が無数に存在することは古代ギリシャの時代から分かっていて、ユークリッドの『原論』にその証明があるんだそうです。これに対し、双子素数は無数に存在するかという問題、いわゆる「双子素数の予想」は、いまだに数学上の未解決問題で、「無数に存在するだろう」と多くの数論学者が予想しているということです。
ところで、(3, 5) を除く双子素数は (6n − 1, 6n + 1)(n は自然数)の形で表せるということに気付きましたか?