鹿農日記

【理科】ちょっと前の話ですが...

アルコール発酵の実験を行いました。
本当は分離していた天然酵母で行いたかったのですが、

発酵力の関係で、今回は市販のドライイーストを使いました。

キューネの発酵管と呼ばれるガラス器具に発酵液(ドライイースト+水+砂糖)を入れ

1分ごとの気体の発生量を測定します。


今回は室温と40℃での反応速度の違いを比較するため、2人1組での実験です。
測定が終わったら、発生した気体の正体を探ります。
発酵液を少し捨てて、水酸化ナトリウム水溶液を加え

親指でふたをして、よく混ぜます。

すると....指先が強く吸い込まれました。

分かりますか?
でも、なんで指先が吸い込まれたのでしょう?
水酸化ナトリウムには二酸化炭素を吸収する性質があります。そうです!発生した気体が二酸化炭素だったため、水酸化ナトリウムによって吸収され、発酵管内の圧力が下がり、指先が吸い込まれたのです。
「アルコール発酵では、アルコールができると同時に二酸化炭素が発生する」
授業で学んだことを、身をもって確認できた瞬間でした。
生徒たちは楽しそうに実験に取り組み、理解を深めていました。