地歴公民科の研究授業が行われました
7月16日(水)の3限目 3年園芸技術科の教室で地歴公民科の研究授業が行われました。
内容は『新公共』から「政治参加と公正な世論形成」です。現在、参議院議員選挙が行われているのでとてもタイムリーな内容です。
はじめに、選挙権獲得の歴史や若者の投票率から投票の意義を学びます。また、動画や資料からシルバー民主主義や若い世代の視点を考えます。さらに、参議院選挙の仕組みを理解し、投票時の注意事項についても確認しました。
投票は国の代表に自分の声を届け、自分に代わって要望を形にしてくれるかどうかをしっかりと監視する大切な行為であることを認識していました。投票に行かないことにより自分の声は届かず、行く人の要望だけが通り、被るデメリットの大きさを改めて実感していました。
自分自身こそが「政治的な主体者」であることを再確認する一歩を踏み出したようです。
次に「自分の意思を持った主権者を目指そう」を目標にワークシートで投票行動の考え方を学びます。
1.①教育②消費税③米④原発・エネルギーの4つ の政策から、現時点での自身の関心について優先順位を一覧表に記入します。
2.その4つの政策について訴えている4つの党の主張について読み、それぞれに優先順位を付け一覧表に記入します。
3.「自分の優先順位」と「党の優先順位」の1位が多い党が、自分の考えに最も近い党ということが論理的に判断できます。
「なんとなく」や「SNSで閲覧数が多い」からではなく、まず論理的に自分で考えることこそが、ワークシートの目標である「自分の意思を持った主権者」になる要諦であることを学びます。
ワークシートの記入を終えたメンバーの中には、誰彼ともなく互いに自分の意見を言い合う場面がみられました。主体者としての芽が出始めていると思います。何かのきかっけを与えさえすれば成長の芽が急速に伸びるのが鹿本農業高校生の特徴ともいえます。隠れた伸びしろを感じる生徒の活動に未来が楽しみです。
最後はグループワークをしてさらに意見を出し合います。決して互いを否定するのではなく、気付かなかった考えを知ることで相手を尊重し、謙虚に学ぶ。そのうえで自分の意思を確認しながら、新しい知識をもとにさらに強固な「自分の意思」を築いて主体性を磨いていく。
お互いが成長しあう有意義な研究授業でした。
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