人権講話「ハンセン病をめぐる人権」
10月30日(木)中 修一様にご来校いただき、人権講話を行いました。
事前に「ハンセン病」についての学習をし、質問や感想を講師の方に送っていましたので、この日は、丁寧にご回答いただきました。
Q「ハンセン病の親から生まれた子供のその後は?」
隔離政策により、療養所内において、結婚の条件としての断種や人工中絶が行われたりした。そのため、生まれた子の数は少ないが、回復者から生まれた子はいる。その子供たちは。小学校卒業まで、親から離れ施設で小学校卒業まで過ごしていた。生まれた子供は、一人もハンセン病になっていない。
Q「今は、ハンセン病は治る病気だが、治った後もなぜ療養所で過ごしているのか?」
1943年にアメリカで「プロミン」という治療薬が発表され、その後日本でも製造できるようになり、さらにいくつかの薬剤を組み合わせた多剤併用療法で、ハンセン病は治る病気となりました。しかし、1996年「らい予防法の廃止に関する法律」制定で90年に及ぶ隔離政策を廃止したため、入所者は、高齢化。そのため、現在も療養所で暮らす方は多い。
Q「高齢の方がハンセン病に対する偏見が多い気がする。啓発活動などを頑張ってほしい。」
今の子供たちは、「ハンセン病」についてよく勉強している。それを正しく理解し、一緒に正しく伝えてほしい。
自分が変われば、人が変わる、人が変われば社会が変わると信じて活動をしている。
当事者の貴重な講話を聴講して、様々な人権問題を知ることから正しく理解し、それを周囲の人に正しく伝えて欲しいと思います。これからも、生徒たちは、「人権」について学び続けていきます。
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