鹿農日記

【理科】硫黄の同素体

2年食品工業科の化学基礎の授業で、硫黄の同素体の実験を行いました。

同素体というのは同じ元素の単体(1種類の元素からできている物質)なのに、性質が違うものどうしをいいます。今回は硫黄Sの3種類の同素体を観察しました。

1 斜方硫黄

一番安定した状態、つまり普通の硫黄です。

粉末にしてあるのでわかりませんが、大きな結晶をつくると8面体になります。

2 単斜硫黄

粉末硫黄(斜方硫黄)を穏やかに加熱して溶かします。

 

これを折ったろ紙に流し入れ

 

表面が冷えて固まってきたら、一気に開きます。

すると

 針状の結晶ができます。これが単斜硫黄です。

ルーペで観察してみましょう

 3 ゴム状硫黄

粉末硫黄(斜方硫黄)をしっかりと加熱します。だんだん色が黒くなり流動性がなくなってきます。それでも加熱を続けると、再度流動性が出てきます。

 

 そこまで加熱できたら、水の中に一気に流し入れます。

 

ピンセットで取り出してみると、

ゴムみたいに弾力があります。

これがゴム状硫黄です。(そのまんまの名前ですね)

最後に、3つの同素体について色や性質などの違いをまとめ、レポートを完成させました。

 <生徒の感想より>

・硫黄は熱したり、水に入れたりするとすぐに変化したのでおもしろかったです。

・色や性質が変わったり、ネバネバになったりして、変化をみれたので良かった。

・ゴム状のはのびがすごかった。

・ゴム状のやつはう〇こみたいでした。

・頭が痛くなるようなにおいでした。

硫黄の匂いとゴム状硫黄が印象に残ったようです。