鹿農日記

【理科】アルコール発酵の実験

園芸技術科・生活科学科1年生の科学と人間生活の授業で、アルコール発酵の実験を行いました。

蒸留水にグルコース(ブドウ糖)と乾燥酵母を溶かし、

キューネの発酵管というガラス器具に入れます。


アルコール発酵に伴って気体が発生するので、その様子を観察し発生量を記録します。


発生量のデータはタブレット端末に入力し、グラフ化しました。

記録が終わり気体が十分に溜まったら、水酸化ナトリウムを加えて

発酵管の口を指先や手のひらで塞いで気体の方に送り込みます。

すると・・・指先や手のひらが発酵管に吸い込まれてしまいます。

これは発生した気体が水酸化ナトリウムと反応し、発酵管内の気圧が下がったために起こった現象です。水酸化ナトリウムは二酸化炭素を吸収する性質があることから、アルコール発酵で発生した気体は二酸化炭素であるということが分かりました。
この後データ処理や考察をして実験プリントを完成させ、タブレット端末から提出しました。
今年は新型コロナウイルスの関係であまり実験ができなかったので、久しぶりの実験に楽しく取り組んでくれました。また実際に反応を目にしたことにより、たくさんの気づきがあったようです。
<生徒の感想より>
〇キューネの発酵管に発酵液を入れるところが、なんか緊張しました。
〇アルコール発酵でアルコールの匂いがすると思っていたけれど、酵母の匂いが思ったより強くて驚きました。
〇水酸化ナトリウムを加えたら、さっきまであった泡がなくなったのですごいなと思いました。発酵液はパン作りをするときの匂いでした。
〇アルコール発酵で発生した二酸化炭素が水酸化ナトリウムに吸収されて、塞いでいた指が吸い付けられてビックリしたし面白かった。