上天草プロジェクトの活動の様子をお伝えします
上天草プロジェクトⅠ~先進出前講座~
本日の上天草プロジェクトⅠ。
先進出前講座として、日本政策金融公庫国民生活事業熊本創業支援センター所長尾﨑真哉様、上席所長代理石﨑勇様をお招きし、『ビジネスプランを創ろう!』をタイトルにお話しいただきました。
日本政策金融公庫では『高校生ビジネスプラン・グランプリ』を開催し、将来を担う若者の創業マインド向上を目的に、全国の高校生および高専生を対象としたビジネスプランを募集しています。
上天草プロジェクトでは、地域活性化に向けての新しいビジネスプランを考えています。
そもそも、「ビジネス」とは何でしょう?
それは「世の中の理想(ニーズ)と現実のギャップを自社の製品やサービスで埋めて対価を得る」ことです。
これは、ギャップを埋めるために考えて行動することは、世の中がAIが普及しても大切なことです。
では、「ビジネスのタネ」はどこにあるのでしょう?
「ビジネスアイデアの発想のタネ」は
・やりたいこと…本当にやりたいことか。困難に打ち勝つ気持ち。
・できること……能力や技術はあるのか。
・社会が求めていること…ニーズはあるのか。相手のことを考えて。
これらのことから、地域や社会のニーズからアイデアを探ることが大切なんです。
そこでビジネスアイデアを考えるヒントとは【誰が】【困ってることは】【解決するためには】です。
・誰が…具体的に誰が。
・困っていることは…どれくらい困っているのか。
・解決するために…解決方法は可能か不可能か。
この3点を深掘りしていくと新しいビジネスが見えてくるそうです。
この3点を深く追求するためには「ヒヤリング」といったコミュニケーション能力や「調べる」ための情報機器の活用能力が重要になります。
生徒の皆さんが、いま勉強していることを生かすことができるのです。
生徒からのアイデアのタネが出てきました。
【高齢者】の方は【交通手段が無い】。だから【移動販売】ができないだろうか?
【高齢者】の方は【ゴミ箱が遠い】。だから【ゴミ箱が動く機械(ゴミロボくん)が造れないだろうか】。
意外性の中から新しい発想が生まれます。その発想は若者の柔軟な創造性から生まれます。
ニーズに応えるために、世の中にアンテナを広げてほしいと話されました。
本日学んだ3つのヒントを深掘りしてみてください。
「やってみると気づく」。まずはやってみる精神で、上天草活性化のアイデアのタネを見つけ、育て、花を咲かしてほしいと思います。
上天草魅力化コンソーシアム第1回委員会
本校で取り組んでいる「上天草プロジェクト」。
その核となるのが『地域との協働による高等学校教育改革推進事業』です。
本日は、本取組の事業運営に関する『上天草魅力化コンソーシアム』の設置および第1回の会議が行われました。
コンソーシアムとは、共同事業体とも言われ団体で、共同で何らかの目的に沿った活動を行ったり、共通の目標に向かって資源を蓄える目的で結成されます。
※出典:フリー百科事典『ウィキペディア(wikipedia)』
上天草プロジェクトは、上天草高校単独で取り組めるものではありません。地域課題の解決など探究的な学びを実現するために、地元市町村、高等教育機関、産業界などのご支援、ご助言をいただきながら進めていきます。
コンソーシアムには、東海大学教学部九州数学課九州数学科長の小田心一様をはじめ、上天草市役所や教育委員会などの上天草市関係の皆様、観光協会や農業・漁業の協同組合などの産業界の皆様、中高連携として地元中学校などからご参加いただいています。
コンソーシアムの会長である上天草高校生島校長より『生徒の学ぶ環境づくりのためにご助言とご支援をいただきますようお願いします』と挨拶がありました。
その後、担当する職員から上天草プロジェクトの説明を行い、基本的な方針について共通理解を図りました。
今回お集まりいただきましたコンソーシアム委員の皆様をはじめ、地域の方々のご支援をいただきながら、上天草高校から地域魅力化に向けて取り組んでいきます。
上天草プロジェクトⅠ テーマ設定・班分け
本日も上天草プロジェクトⅠが行われました。
今回は「テーマ設定・班分け」です。
研究主任の先生から、生徒へ質問がありました。
『お金を稼ぐ』って【良いこと?】【悪いこと?】
お金を稼ぐ。
人は誰かのお金を受け取って、そのお金を使って生活しています。
だからお金を稼ぎます。
しかし、「お金を稼ぐ」が悪いイメージになることも。
それは、『他人を不幸にすることがある』からです。
お金を稼ぐ方法として、
『お金を払う側が、喜んでお金を払ってくれるような稼ぎ方(ビジネス)』が求められるのです。
今回のテーマ設定の主軸として、
『お金を稼ぐならば、感謝される稼ぎ方(ビジネス)をしよう!』
『誰かの「困った」を解決できる人になろう!』
と話されました。
テーマ設定の主軸を聞いた生徒たち。
早速グループに分かれて、人から感謝される稼ぎ方について話し合いました。
今日考えたアイデアのなかに、上天草を活性化させるヒントが隠れているような気がします。
皆さん。人に感謝される取組ができるように頑張っていきましょう!
上天草プロジェクトⅠ 地域理解講座③
本日の上天草プロジェクトは、地域理解講座の第3回目です。
上天草市役所経済振興部観光おもてなし課より講師の先生をお招きし、「上天草市の観光」についてお話しいただきました。
上天草市役所観光振興部観光おもてなし課
観光振興係長 寺中 寛人 様
上天草市の魅力は何か?
なぜ観光に取り組んでいるのか?
上天草市の観光の課題などについてお話しいただきました。
上天草市の魅力。
それは「自然豊かな風土」「旬のグルメ」「景色」「人」などなど。
生徒からも『橋から見える夕日』『天城橋のライトアップ』など色々な発表がありました。
上天草市では、シーカヤックやサイクリングなど『体験型』のアクティビティが人気です。
魅力が満載の上天草市ですが、人口減少という地方の問題を抱えています。
人口減少による消費の縮小していくなか、外貨を獲得するためにはどうしたらよいか。
市外から上天草市を訪れていただきお金を使ってもらう。つまり『観光』が重要になってきます。
これら観光を充実させるためにどのような課題があるのでしょうか。
①『閑散期』に観光客を増やす
②上天草市内全域に観光客を『周遊』させる
③『インバウンド』の受け入れ
④『雨の日』でも楽しめる観光スポットの充実
⑤『アクセス』の利便性の向上
⑥『知名度』の向上
知名度の面では『ブランディング』を掲げています。
【ナナメ上↗上天草】活動を行っています。
上天草の豊富な資源を「ナナメ上」に磨き上げ、
すべてにおいて「ナナメ上」な取組をし、
「ナナメ上」な上天草のイメージをつくることを目指しています。
高校生ができる「ナナメ上」とは…。
・観光客へのあいさつ
・インターネットを使ってまちの魅力発信
・まちをキレイにする
など、今すぐにでもできることばかりです!
高校生の若い力と創造力・郷土愛で、一緒に世界に誇れる観光地「上天草」を目指しましょうと応援の言葉をいただきました。
本日の講座の内容をしっかりメモを取っていた生徒たち。
上天草プロジェクトは「聞く」「話す」「表現する」プロジェクト。
講師の先生の話をしっかり聞いて、自分の意見や考えを話し、表現することがテーマになっています。
上天草プロジェクトⅠ~地域理解講座②~
本日の上天草プロジェクトは、地域理解講座の第2回目です。
上天草市産業政策課より講師の先生をお招きし、「上天草市の6次産業化とブランド化」についてお話しいただきました。
上天草市経済振興部産業政策課産業創出係長 大野 公二朗 様
上天草市経済振興部産業政策課ふるさと産業係主幹 山川 葉子 様
1次産業・2次産業・3次産業・6次産業とは何か。
またそれぞれの産業の抱える課題や解決に向けての上天草市の支援策についてお話しされました。
上天草市は、海に囲まれた地域であるため水産業が中心かと思われますが、平地では農業・果樹・畜産などの第1次産業も盛んな地域です。
果樹ではパール柑やデコポン、畜産では天草大王や天草梅肉ポークなどが有名です。
第2次産業では、水産加工品をはじめ、ヤマハの造船部門や九州ワコールなど全国的に有名な企業もあります。
第3次産業では、クルージングやイルカウォッチング、上天草さんぱーるなど、海や観光スポットを生かした産業が盛んです。
しかしこれらの産業界では、人口減少・少子化による生産者の減少や後継者問題など、課題が山積しています。そこで上天草市は、各種の支援・指導活動や環境整備に取り組んでいます。
特に、上天草の特産品を生かす第6次産業への支援に力を入れています。
上天草市の生産者の方々は小規模で展開されている方が多く、『生産・加工・販売』をすべて担うことになります。しかし、第3次産業に関しては苦手としており、負担感は大きなものでした。そこで販売ルートの開拓・売り込み・販売指導などを上天草市が担っています。
【販売促進支援】【ブランド化支援】【商品開発支援】の3本柱を中心に、地域産業の活性化のサポートに取り組まれています。
現在取り組まれている上天草市の支援策に、上天草高校の創造力と行動力が加わることを期待されています。生徒には『課題を見つけ、高校生ならではの取組をしてほしい』と願いとエールを送られました。