2011年
一高秋景色
師走に入って,冷たい北風が吹き抜け,冬らしさを感じるようになりました。校内の木々も鮮やかさを増してきました。写真上からニシキギ,イロハモミジ,イチョウ,イタヤカエデ。
暖かい立冬
暖かい立冬を迎えました。11月1日から7日までの熊本市の最高気温の平均が24.5℃(気象庁のデータによる)と10月中旬並に,また,最低気温の平均が17.0℃と10月上旬並の高温傾向が続いています。この陽気にアメリカハナミズキのつぼみが膨らんだり,アカタテハなどのチョウが飛び回っていました。
紅葉の季節へ
校内の木々も色づき始めました。アメリカハナミズキ(左)とナンテン(右)。11日(火)より冬服移行期間に入り,冬服の生徒を見かけるようになりましたが,日中はまだまだ汗ばむ陽気が続いています。
香りの秋
内にはモクセイの香りが漂い始めました。午後3時の気温が30.0℃(熊本市)と真夏日になりましたが,本格的な秋の到来も間近なようです。
ヒガンバナ
昨日の最高気温(熊本市)が34.4℃とまだまだ季節は夏ですが,校内ではヒガンバナが開花しました。6枚の花弁が放射状についています。日本に存在するヒガンバナはすべて遺伝的に同一で,中国から伝わって1株の球根から増えていったと考えられています。
夏の長雨
熊本市では8月13日から23日まで連日,雨が降っています。8月1日から22日までの雨量は平年が125ミリに対して,今年は263ミリと2倍余りの雨量です。グラウンドにはキノコ(名前は不明)が何本も生えていました。(データは熊本地方気象台のデータによる)
セイヨウアサガオ
熱帯アメリカ原産。緑のカーテンとして生物準備室前に植えられています。涼しげな花をたくさん咲かせていますが,花が高い位置で咲いているので見づらい状態です。
ゴーヤ
熱帯アジア原産。和名はツルレイシ。和名はイボに覆われた外観と完熟すると甘くなることがレイシ(ライチ)に似ていることから名付けられています。別名ニガウリ。熊本ではニガゴリとも言われます。緑のカーテンとして生物教室前に植えられています。
オジギソウ
ブラジル原産。直径2センチ程度の球状の花を咲かせます。葉に触れると小葉があっという間に閉じていきます。右はその過程をアニメーションにしたものです。
ナツズイセン
夏水仙。ヒガンバナ科。ヒガンバナと違い,花よりも葉を先に出します。高さ60センチほどの長い花茎の先に咲くピンク色の花は爽やかさを感じさせてくれます。生物準備室前で。
オニユリ
夏空に映える花。葉の付け根に暗紫色のむかごを作ります。
ネジバナ
芝生等の背丈の低い草地に生育する小型のラン科の多年草。花が花茎のまわりにらせん状に巻いているのでこの名がついています。右巻きと左巻きの両方があります。生物準備室前で。
ミニスイレン
旧1年10組横のビオトープ内のミニスイレン。6月22日には熊本市で今年最高の33度を記録し、今年一番の暑さになりました。ミニスイレンがとても涼しげでした。
ネムノキ
色鮮やかな紅白の雄しべが特徴的なネムノキが咲き始めました。ルリアゲハが蜜を求めて留まっています。武道場横で。
タイサンボク
北アメリカ原産のモクレン科の常緑高木。泰山木。校内に咲く最大の花。大木になるので、下からはなかなか撮影しにくいのですが、本校では管理棟横にあるため、2階から容易に撮影できます。
アジサイ
宙玉(そらたま)レンズと呼ばれるもので撮影したガクアジサイとセイヨウアジサイ。
ガクアジサイ
ガクアジサイは日本原産で、これを改良したものがセイヨウアジサイです。写真は中心部に見られる両性花を拡大したもので、雄しべの葯に水滴がついて輝いていました。
アジサイ
日中の気温が20℃を下回り、冷たい雨が降り続きました。アジサイも鮮やかさを増しています。
梅雨入り
6月5日、熊本を含む九州北部地方が梅雨入りしました。平年並みで昨年より7日早い梅雨入りとなりました。生物準備室前ではツユクサが日陰で涼しげに咲いています。花弁は2枚のように見えますが、下に半透明の花びらが1枚あり、全部で3枚です。雄しべは6本ありますが、上段の3本はπ型、中段の1本はT型で受粉には関係していません。下段の2本が通常の雄しべで花粉が形成されます。
ハエトリグサ
生物準備室にあるハエトリグサに花が咲きました。北アメリカ原産の代表的な食虫植物。英名のvenus flytrap(女神のハエ取り罠)は葉の縁のトゲを女神のまつ毛に見立てたところからきています。
梅雨入り間近
九州南部や中国・四国地方はすでに梅雨入りしました。熊本も連日、梅雨らしい天候が続いています。梅雨入りも間近と思われます。
ミヤギノハギ
秋を連想させる萩の花が中村汀女氏の句碑(体育館北側)の周りですでに咲いていました。
ソテツの若葉
ギリシャ建築を思わせる幾何学的模様のソテツの若葉。日に日に伸びていきます。
ヌマムラサキツユクサ
ムラサキツユクサに比べて草丈も花も小形です。ムラサキツユクサが洋風の派手な雰囲気なのに対し、本種は花の色も淡い紫色で、和風の清楚な感じがします。
オオカナダモ
アルゼンチン原産。生物の実験材料としてよく使われています。日本には雄株のみ帰化していますので、写真は雄花です。生物準備室前で。
ミヤマキリシマ
花期は過ぎてしまいましたが、ミヤマキリシマが開花しました。株の高さが10センチ程度とあまり大きくなっていません。
テイカカズラ
定家葛。筒状になった花弁が5つに裂けてねじれ、プロペラ状に咲きます。セミナーハウス下の崖や体育館横の石垣にたくさんからみついています。
クスノキ
4月当初の落葉が終わり、5月になると、雪のように白い花が降ってきます。拡大して見ると、とてもかわいい花です。
ユキノシタ
白い5枚の花弁のうち、上3枚が小さく、下2枚が長いという独特の形をしています。生物準備室前で。
ムラサキツユクサ
北アメリカ原産で観賞用で栽培されています。おしべの毛(写真左下)は細胞が一列に並んでおり、写真でも1個1個の細胞を確認することができます。生物第1教室前で。
ニセアカシア
北米原産のマメ科落葉高木。和名はハリエンジュ。裏門付近でクスノキとイチョウに挟まれながら、窮屈そうに伸びています。真っ白な蝶形花が房状に垂れ下がっています。
ヤマボウシ
ミズキ科。花は中心部に小さい花がたくさん集まっています。花弁のように見えるのは総包片とよばれ、葉が変化したものです。一昨日より蒸し暑い日々が続いているだけに、涼しげな感じがします。売店前で。
セイヨウタンポポ
セイヨウタンポポの綿帽子。在来のタンポポと違い、受粉しなくても種子ができます。1つの綿帽子に138個の種子ができていました。
ニワゼキショウ
アヤメ科。日当たりの良いところにごく普通に生えるアメリカ原産の帰化植物。花は1日でしぼんでしまいますが、次々に咲き続けます。白色の花も見られます。
スズメノエンドウ
校内のあちこちで見られるつる性のマメ科植物。赤紫の蝶形花をつけるカラスノエンドウに比べて、小形の花をつけるのでスズメノエンドウと名付けられています。
新緑の季節
昨日の雨に洗われ、若葉がとても鮮やかです。校内にはクスノキやケヤキなどの大木がたくさんあり、熊本市中心部にあっても緑豊かな落ち着いた環境に囲まれています。
モミジの花と果実
すでに花期は過ぎてしまいましたが、5ミリぐらいの大きさで気づきにくい花(写真左)と果実(写真右)。果実の両側に2枚の翼を持っているので、翼果と呼ばれ、次第に赤く色づいていきます。
ハナミズキ
新緑をバックにハナミズキが鮮やかさを増しています。花弁のように見えるのは包葉と呼ばれるもので、本当の花弁は目立たない黄緑色(右写真)をしています。
シロツメクサ
ヨーロッパ原産の帰化植物。クローバーの名で親しまれています。花色は通常白色ですが、なかには桃色のものがあり、モモイロツメクサと呼ばれます。
シロバナタンポポ
花が白色のタンポポは本種だけです。グランドで。
ニシキギ
錦木。秋には見事な紅葉を見せてくれます。若い枝では表皮を突き破ってコルク質の2枚の翼(よく)が出ています。緑色の小さな花弁4枚を持つ花が咲いています。
イロハモミジ
新しい葉の裏側で小さな花を咲かせています。果実もできはじめています。2枚の翼を持っているので翼果といいます。
アメリカハナミズキ
中心部が花の集まりで、花弁のように見えるのは葉が変化したもので包葉と呼ばれます。
イチョウ
イチョウの葉が広がるとともに雄花を咲かせています。体育館横で。
新緑と桜
新緑の頃にはいつも葉桜になってしまっているサクラも今年はまだ花を残しています。4月中旬まで見られるのは珍しい現象です。
アリアケスミレ
職員駐車場のアスファルトの間から白い花を咲かせています。踏みつけにも強いので、人がよく通るようなところにも生えています。
ヒメウズ
ウズ(烏頭)とはトリカブトのことで、トリカブトに似ていて小さいので「姫烏頭」。花は5ミリ程度で、とても小さいので気づきにくい植物です。生物準備室前で。
セイヨウタンポポ
ヨーロッパ原産の帰化植物。春の暖かい日差しを浴びて、まばゆいばかりに咲いています。生物準備室前で。
満開のサクラ
校内のサクラも満開を迎えました。本校西側にある古城堀端公園は古城の堀の跡であり、戦前に段山を削った土や昭和28年の大水害の際の廃土で埋め立てられたものです。この公園には一般の方々だけでなく、部活動を終えた一高生が花見をしている光景が見られました。
ボケ
バラ科の落葉低木。実が瓜に似ているということから、木瓜と表されます。平安時代の帰化植物。生物第1教室西側で。