日誌

高等部より

総合的な探究の時間における取組の紹介①

 今年度の新たな取り組みの1つである本科普通科一般学級の総合的な探究の時間における取組を紹介します。今年度のテーマを『職業や自己の進路に関する課題』、「職業の選択と社会貢献及び自己実現」と設定して、本校の専攻科理療科について学んだり、調べたり、体験したりするなどの探究活動に取り組んでいます。今回は、講義『解剖学』と実技『あん摩実技』における授業の様子を掲載します。今後は、自分で設定したテーマをもとに座学グループと実技グループに分かれ、探究活動を進めていきます。10月の中間発表、2月の最終発表に向けて、今後の取組の様子を紹介していきます。乞う御期待!

 

解剖学:骨格標本の触察            あん摩実技:アロママッサージ

骨格標本の観察アロママッサージ

 

 

 

 

 

令和3年度 高等部生徒総会 新体制でスタート!!

5月7日(金)、令和3年度最初の高等部普通科の生徒総会が行われました。

まず、高等部主事からの話があり、「コロナ禍の中で、いろいろな活動が制限されたり取りやめになったりしていますが、皆さんには是非、いろいろなことに挑戦していってほしい。」「これから各委員会の今年の活動が発表されると聞いています。自分たちの学校を良くしていく活動となるよう、みんなで協力していってください。」との話がありました。続いて生徒指導部より5月は制服の移行期間であることや、昨日の地震を受けて、公共交通機関を利用している際に地震が起きたらどうしたらいいか等の話がありました。

次に、生徒会長から、今年度の高等部の目標と活動計画の発表がありました。コロナ禍の中ではあってもお互いの意見を出し合い、みんなで力を合わせて明るい高等部になるように『目安箱』を設置すること。副会長からは、一人一人についていろいろ知る機会となるように、『インタビュー』を行い、それを記事にして掲示していくことの説明がありました。

 その後、各委員会の新委員長からそれぞれの委員会のメンバー紹介と年間計画の発表がありました。どの委員会も自分たちにできる活動についてよく考えており、和やかな雰囲気の中にも真剣な表情で聞く生徒達が印象的でした。

まだまだコロナの収束には時間がかかりそうですが、そんな中でも高等部普通科の9人は協力し合いながら進んでいくことを確認し合いました。委員会の発表

 

令和3年度 高等部対面式

 4月16日金曜日の午後、高等部普通科の対面式を実施しました。

 進行は生徒会の副会長が初仕事として努めました。

 生徒会役員の紹介後、在校生、新入生、転入生に順で、好きなことや本年度の抱負や目標を発表しました。

 好きな教科発表では、担任の教科を忖度して発表する生徒がいて、笑いにつつまれる場面もありました。

 お互いに理解を深め、多くのつながりを持っていってほしいと思います。

対面式の様子

令和2年度高等部生徒会役員選挙

 令和3年1月29日(金)に令和2年度高等部生徒会役員選挙が行われました。

この選挙は令和3年度の新役員を選出する選挙です。

今年度は、会長1名、副会長1名の選出に対し、会長は1年女子生徒1名、副会長は1年男子生徒と1年女子生徒の計2名の立候補がありました。

3名の候補者は、選挙管理委員長の説明の後、立会演説で立候補に至った経緯や、生徒会や学校への熱い思いをそれぞれ伝えました。その後、別室に設けた投票所で、一人ずつ投票をしていきました。シーンと静まり返った投票所では、よい緊張感があり、真剣に投票する生徒の姿がありました。

投票終了後は、すぐに開票が行われ、会長は過半数を得票して信任され、副会長は僅差で得票数が多かった男子生徒が選任されました。

後日、現会長、現副会長から新会長、新副会長への引継ぎ式が行われる予定です。

 来年度は、本校創立110周年を迎える記念すべき年です。高等部の新会長、副会長を中心として、みんなで学校全体を盛り上げてほしいと思います!

 立会演説の様子

立会演説の様子

投票の様子

投票の様子

 

 

「A組 ハッピーお楽しみ会」をしよう!!

 12月24日(木)の3・4校時目の生活単元学習の時間に「A組 ハッピーお楽しみ会」を行いました。

 お楽しみ会を開くにあたり、事前にみんなで発表したい内容を出し合い、練習を重ねてきました。1・2年生の4人は、音楽の授業で学んだ歌、「虹」「YES」「カーロミオベン」「我が太陽」の4曲で、みんなの大好きな歌です。当日は、2時間目に発声練習をしたり、歌い出すタイミングの確認をしたりと、入念な準備を行って本番に臨みました。3年生は今のお気に入りの曲に合わせて、ダンスを披露することにしました。この曲はテンポが速くダンスも複雑なため、YouTubeを見ながら何日も練習してきました。

 まず、3年生の開会の挨拶のあと、一人一人が心に残った活動や、今までに作った陶芸やクリスマスツリーの作品について、いろいろな手法を学んだり工夫したりしたことなどを発表しました。

 次に、いよいよ歌の発表です。みんな「まだかな~?まだかな~?」と、わくわくしながら出番を待つ様子が見られました。1・2年生の発表では、それぞれの順番になると、勢いよくステージまで移動し、スタンバイ。教師の伴奏が始まると、体を揺らしてリズムをとりながら、イタリア語での歌唱や柔らかい歌声での歌唱、タイミングの良いツリーチャイムの演奏などを行いました。

イタリア語で歌う生徒の様子

 

 

 

 

 

 

 

<イタリア語で歌う生徒の様子>

「虹」を発表する生徒の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<「虹」を発表する生徒の様子>

イタリア語で歌う生徒の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<イタリア語で歌う生徒の様子>

 

 3年生のダンスは、テンポの速い曲に合わせて歌いながら踊るという大人顔負けの発表でした。そして、大いに盛り上がった会場の後輩達から「アンコール!!」の声が上がりました。そこで、休憩をはさみアンコールに応えてもう一度発表。後輩達からは再び「アンコール!!」の声が上がるなど、何度も聴いたり見たくなったりするような力強い発表となりました。 

 ハッピーお楽しみ会後半は、箱倒しゲームを行いました。チーム分けを行うと、偶然にも女子チームと男子チームになりました。チームで、箱を積む人と倒す人を決めていざ勝負!箱を積む係りの生徒達は、まさに「全集中の呼吸」。箱が高くなってくると、右手で箱が倒れないように押さえながら左手で箱を探し、ぐらぐら揺れる箱の上まで、掴んで持ち上げるという高度な技を披露してくれました。倒す係りの生徒達は、自分の席の前に立ち、積み上がった箱の方向を確認すると、勢いよくスタート!自分で車いすを操作したり、先生方と一緒に箱の前まで歩いたりして、手だけではなく、足でキックもして、たくさんの箱を倒すことができました。

 結果は、男子チームの勝ちとなりましたが、全員が自分の役割をやりきった、素晴らしいゲームとなりました。

 最後は、みんなで「いのちのうた」を歌いました。みんな笑顔いっぱいで、今年のしめくくりふさわしいハッピーな気持ちで、お楽しみ会を終えることができました

 

高等部普通科「笑顔いっぱいニコニコわくわく展示会」

高等部普通科では、12月14日(月)から12月24日(木)まで、「笑顔いっぱいニコニコわくわく展示会」を行いました。今年度は、コロナウイルス感染拡大防止の観点から、授業参観等を行うことが難しいため、保護者の方にも生徒達が作った作品を観て頂けるよう、生徒昇降口前廊下窓面に展示しました。

保護者の方には、朝の登校時や、下校時に昇降口の入口から生徒達の作品を観て頂くことができ、「展示会の作品を観ていると、大変楽しい気持ちになりました。」「子ども達の作品を観て、コロナで疲れていた気持ちが元気になりました。」という嬉しい感想をいただきました。

 また、展示期間中の18日(金)には、生徒達が展示会場に立って、作品の工夫した所やどうやって作成したのかなどを説明する場を設けました。ちょうど寒さが厳しくなった時期だったため、20分間という限られた時間でしたが、小学部の後輩達や、たくさんの先生方に来場していただき、生徒達も、寒さに負けず、張り切って作品の説明をすることができました。説明会が終わった後は、「また説明会をやりたいです!!」と笑顔で話す姿が見られ、自分の頑張りをたくさんの人に伝え、聴いてもらえる喜びや、招待状作りや展示作業と様々な役割に取り組んできた展示会を無事に終えることができた達成感にあふれているようでした。

説明会後は、小学部の後輩から「私は、みんなの作品を触れて嬉しかったです。私もいつか作品を展示して、みなさんに触ってもらいたいです。」等の感想をもらい、先生方からは、「説明会で、嬉しそうに自分の作品の紹介をする皆さんの姿は、『笑顔いっぱいニコニコわくわく』のテーマそのものでした。素敵な作品をありがとうございました。」「みなさんの説明からは、寒さに負けないパワーが伝わってきて、私も元気になれました!!」等の感想が寄せられました。普通科の生徒達も、「また、頑張って作品を作りたいです!!」と、意気込む様子が見られ、大盛況の展示会を終えることができました。

 お忙しい中に、生徒達の作品をみにきていただいた保護者の皆様、授業の休み時間に説明会を聴きに来てくれた後輩のみなさん、先生方、ありがとうございました。

 

☆説明会時の様子①☆

〈説明会時の様子①〉

☆説明会時の様子②☆

陶芸制作をしました!

 ミニ陶芸家誕生!!

 

 高等部普通科では、10月から陶芸の作品作りに取り組みました。

 陶芸は、粘土を触って、こねて、丸めて、広げて、いろいろな立体的作品を作りあげるという工程を経るため、見えにくさのある子どもたちにとっては、形を意識するという点でとても分かりやすい教材です。

 生徒たちは、板作り、紐作り、玉作りなど、基本的な技法を学び、粘土の感触を感じながら繰り返し練習をし、形を作りました。

 紐作りしたものを、ペットボトルにグルグルと巻き付けて湯呑の形にしたり、葉っぱを粘土の上に置き、葉脈を手で感じながら模様をつけ、葉っぱの形に沿って切り抜いたりと、一人ひとりがそれぞれの方法で成形しました。

 

板づくりの様子

      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    <板づくりの様子>                      <湯飲み茶わんの成形の様子>

 

 その後、素焼きを経て地域の陶芸家、元山和彦先生の指導のもと、生徒たちが思い思いの色の釉薬をつけました。そして、先生の窯で焼いていただき完成しました。

 できあがった作品を触りながら、「この皿は、おじいちゃんにあげます。」「これはクリスマスに使うもの」「ネームプレートは、家族がにこにこ笑顔でいられますように玄関に飾る」などと言いながら形を確かめていました。一人ひとりの心や願いのこもった作品ができました。

 陶芸家元山先生の話を聞く生徒たち

                <陶芸家元山先生の話を聞く生徒たち> 

 

 なお、生徒たちの作品は、肥後銀行秋津支店の店内に12月18日(金)まで展示されています。来客される方々も興味深く御覧になり、楽しんでいただけているとのことで、生徒たちも大変うれしそうな様子でした。

 たくさんの方々にご覧いただければ幸いです。

 肥後銀行に展示されている作品

              <肥後銀行に展示されている作品>

          

 

 

芸術の秋!文化の秋!

芸術の秋!文化の秋!

 秋といえば、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、そして芸術の秋ですね。高等部普通科では、国語や美術、生活単元学習等の時間で様々な作品づくりに取り組みました。それらは詩や俳句、短歌、書道等の国語の分野や、写真、ポスター、陶芸等の美術の分野と多岐にわたっています。その中でいくつかの作品を応募したところ、入選の報が入ってきました。ここにご紹介します。

入賞作品「輝く未来」  〇熊本県特別支援学校文化作品展 

【書道の部】

  熊本県特別支援学校長会賞  「輝く未来」

 高等部3年生男子の作品で、半切(はんせつ)という、長さ140㎝程ある大きな作品に挑戦しました。

 初めに線を引く練習から行いました。そして「シュ」は短い左払い、「シュー」は刀のような払い。山を作って滑り台のように長く着地点でしっかり押さえ軽く「シュ」と右に払う。縦の線は、身体を前後に倒しながらまっすぐに「ス、ス、ス~」と引く。などと、動作を言語化しながら書いていきました。

 半切という大きな紙に、形を整えて力強く書くのはとても難しく、2か月間毎日のように練習し、何枚も何枚も書いて完成させました。

 この作品は、書道部門での熊本県代表になり、全国大会へ出品される予定です。努力の成果が表れ、本人もガッツポーズをして喜びました。

 

第17回公徳文芸賞 

 「公徳文芸賞」とは日本の伝統文芸に関心を持ち、創作意欲を高めてもらおうという趣旨のもと、熊本公徳会が高校生を対象に、短歌、俳句、肥後狂句、自由詩の4部門において設けられた賞です。

【肥後狂句の部】

    優秀賞  高等部3年男子

  コロナのせいで つば飛ばんごつ孤食する

 

<講評>「新型コロナの感染ルートの一つに飛まつ感染がある。他者への思いやりが伝わってきます」

 今年度の笠は「コロナのせいで」「良か先輩」「ありのまま」の3題でした。今回の肥後狂句への応募は2.358句だったそうで、昨年より500句近く増えていたそうです。その中で、最優秀賞1句、優秀賞5句、入選5句、努力賞8句が選ばれています。

講評にもあったとおり、本校でも給食時には全員が一方向を向いての食事だったり、寄宿舎ではそれぞれが自室での孤食だったりといろいろな工夫を行っているところです。

 

【自由詩の部】

    努力賞  高等部1年男子 「アンサンブル」

 

アンサンブル

それは少人数での合奏のスタイル

私はアンサンブル部の一員

私は目が見えないので 楽譜がよめない

先生が教えてくださるリズムやメロディーを

記憶して演奏する

時々 音を覚えられず 思った音が

出せないときは とてもつらい

だけどそんなとき 周りのみんなが

もう一回やろうと 声をかけて

何度も一緒に演奏してくれる

 

指揮者のいないアンサンブルでは

リーダーのスッというブレスを聴いて

演奏を始める

この瞬間が 最も緊張する場面だ

周りの息づかいを聴きながら

テンポを整えていく

周りの音を聴きながら

自分の音を重ねていく

研ぎ澄まされた この瞬間

日ごろの雑念が 飛んでいく

 

音楽に込められた作曲者の思いや主張と

演奏する一人一人の解釈とが

ぴったり一致したとき

素晴らしい演奏が生まれる

アンサンブル 私のやりがい

アンサンブル

 

 本校の部活動に「アンサンブル部」があります。昨年、一昨年と、この部の活躍についてはすでにご存じの方も多いかと思います。今回入賞した生徒は、中学部のころからこの部の一員として活動している男子です。いろいろな思いを持ちながら日々、練習に励んでいることが感じられる秀作です。

 

「リンゴ狩りに行ってきました!」

 10月16日(金)に、高等部普通科生徒7人と職員で植木の「吉次園」へリンゴ狩りに行きました。新型コロナウイルス感染症の流行により、今年度の修学旅行がやむなく中止となり、その替わりの校外学習でした。普通科集会を除いては、今年度初めての生徒7人そろった行事で、事前学習の時からみんな楽しみにしていることが伺えました。

 当日は、希望荘の福祉バスに乗ると、感染防止のため、おしゃべりを控える必要がありましたが、表情はみんな笑顔で期待感に満ち溢れていました。  

 

『バスに乗る前には、きちんと消毒!』

『バスに乗る前には、きちんと消毒!』     『3密を避けて乗車』

 

 吉次園に到着すると、受付で収穫の仕方を教えていただき、もぎ方をシミュレーションして、いざリンゴ畑へ!色識別音声機能を活用してリンゴの色を確認しながら収穫する生徒や網でリンゴをキャッチして収穫する生徒、お互いに協力し合いながら収穫する生徒、リンゴを初めて収穫し喜ぶ生徒等、各々がリンゴ狩りを満喫する様子が見られました。

 お昼は、ブドウの蔓の下で弁当を食べました。いつもと違った雰囲気があり、よりおいしく感じられ、完食する人も続出していました。食後は、バスに乗って少し移動し、吉次園カフェへ行きました。お小遣いで、パフェやスムージー等の好きなものを選び、お金を支払う経験をしました。弁当を完食した人も、デザートは別腹!外のカフェテラスで食べながら、ゆっくりとした時間を過ごし、学校へ帰りました。

 今年度の数少ない行事の中でも、普通科全員がそろって一緒に活動でき、よい思い出作りができた一日となりました。

『青リンゴ発見!』

   『初めてのリンゴ狩りにドキドキ』

 『シミュレーション通りに収穫』

『6個も収穫!』

『初ミカンの詰め放題』

『おいしいね♪』

 

 

 

高等部普通科集会

普通科集会 ~夏休みを前に~

 7月31日(金)4校時目、午後の終業式を前に体育館において高等部普通科集会を行いました。普通科の生徒・職員が一堂に会するのは、6月1日の集会以来となりました。

 コロナ禍の中で、不安な思いをもちながら始まった今年度の教育活動でしたが、この間、マスクの着用や小まめな手洗い・うがい・消毒・換気等に心がけたおかげで、どの生徒も平常通りに落ち着いた学校生活を送ることができました。

 集会では、学部主事よりこの2か月間を振り返っての生徒たちの頑張り等の話があり、続いて、生徒指導部からは夏休みの過ごし方についての話がありました。     体育館での集会の様子

 次に、生徒一人一人からは授業や学校生活を通して、頑張ったことやいろいろな思い出を発表しました。その中で、高等部3年の男子からは、インターンシップでの活動や特に心がけた挨拶・報告等を通して、働くことへの意欲が高まったことなどの発表がありました。また、1年生女子の2人は日常生活の学習で取り組んだエプロンのひも結びや、作業学習で取り組んだフルーツキャップ折りを実演しながら発表しました。短い2か月間ではありましたが、どの生徒もそれぞれの学習に真剣に取り組み、充実した学校生活だったことがうかがえました。

エプロンのひも結びの様子

フルーツキャップ折りの様子   

 

 

 

 

 

 

 

 

 これから、例年より短い3週間の夏休みに入りますが、みんな健康に気をつけながら過ごし、9月の始業式には元気な姿で再会することを約束して普通科集会を終わりました。