学校生活(芦高ブログ)

芦高ブログ

芦北高校、アニメ化(第7&8話)

ていぼう日誌第8話では、久しぶりに校舎のシーンが登場しました。

 

洪水被害の様子もすっかり無くなったかのように思える正門付近ですが、正門を入ってすぐ左手にツツジの木が植えられています。この地面に泥が固まっており、昨日の夕方は農業科の生徒達がその除去に奮闘していました。見えないところにも、まだ被災の後がありました。

(ツツジの木の根元に固まった泥を除去する生徒)

 

(1階廊下から正面玄関を窓から見える風景)

先輩達と会話する光景では1階の廊下が登場しています。現在1階の廊下の床には修復工事に向けてと思われるテープが貼られ、改修の時期を待っているところです。

保健室のシーンが登場していますが、残念ながら被災しており、現在2階の生徒指導室を保健室に模様替えして使用されています。

 

さて、第7話では、「穴釣り」ということで、ていぼう沿いにがらかぶ釣りをしているシーンが登場しています。先日のブログでも書きましたが、ていぼう沿いでは、林業科の生徒達がアマモの繁殖を行なっています。

(かごしま水族館内で撮影したアマモの水槽の様子:海中のイメージ)

アマモは、多くの海の生き物を育むのに役立ちます。生徒達はアマモ場における海洋生物の生物調査を行ない、様々な生き物たちの生息地として定着していることを示す発表を様々なところで行なっています。

(林業科アマモ班発表スライドより)

こちらは、生徒達がアマモ場で実際に生息を確認した生物たちです。

現在約7.2ヘクタールと当初の約30倍もの広がりを見せる野坂の浦にあるアマモ場は、多くの海洋動植物を育む大切な生息地となっています。世界的にもこのアマモ場が減少傾向にあり、アマモの植栽による環境保全活動は、多くの方々に関心を寄せていただいております。

(今回の豪雨災害でアマモ場も被害を受けており、状況については現在確認中です。)

 

ふたたび8話に話題を戻り、ここではテナガエビの釣りを川で楽しむシーンが登場します。

本校のすぐ隣を流れる乙千屋川周辺は、南九州西回り自動車道路が開通する以前はホタルがたくさん乱舞する生息地でした。しかし工事後、乙千屋川は以前の姿から変貌を遂げ、以前のようにホタルが乱舞する姿が見られなくなりました。

そこで、本校林業科の生徒達が地域の方々と連携して、かつての乙千屋川の姿を取り戻そうと、様々な植栽を行ないました。

(林業科ホタルプロジェクト班発表スライドより)

まず、多様な生物の繁殖地としての川床づくりとして「ネコヤナギ」や「クレソン」の植栽を行ないました。こうした取り組みのおかげで、生徒達による乙千屋川の生物調査では、多様な生物の生息が確認されました。

(林業科ホタルプロジェクト班発表スライドより)

よく見ると、このスライドの左下に「テナガエビ」がいるのが分かりますか?

 

また、地域連携ということで、毎年初夏にホタルの観測会を開いておりました。ホタルの幻影的な光を楽しみに、多くのみなさんが参加して下さいました。また、この様子は地元の新聞社などでも報じていただきました。

(林業科ホタルプロジェクト班発表スライドより)

こうした取り組みを、昨年「高校生水の国フォーラム」でも発表を行ない、多くの方々に関心を寄せていただきました。

豊かな森を育めば、豊かな川、豊かな海をつくることにつながりますそのうえで、豊かな森を作ることの大切さを、本校林業科の生徒達は日々学んでいます。

 

(ホタルまつり開催を前に、元気にポーズをとる生徒達:写真は昨年度のものです)

残念ながら、今回の豪雨災害でせっかく育んだ川床が流れてしまったとのことですが、また復活させるべく「ネコヤナギ」の植栽などに取り組まれるとのことです。

 

アニメ「放課後ていぼう日誌」は、下記の時間帯に放送されています。

BS11 毎週水曜深夜24:00~

RKK  毎週金曜深夜25:55~

上記の写真は、秋田書店様の許可を得て掲載させていただいております。

 

部員のキャラクターが面白いハーモニーを見せてくれていますが、「釣ったら食べる」をモットーにした活動が見ていてほほえましいですね喜ぶ・デレキラキラ

 

 

 

高校生のみなさんから支援をいただきました!

この夏休みの間にも、様々な方々から多くの支援をいただきました。

今回は、その中から2つの学校から送っていただきました支援物資についてご紹介します。

 静岡県にある浜松学芸中学校・高等学校のみなさんから、段ボール2箱分もの様々な文具を贈っていただきました。いろんな生徒さんが、それぞれ手元から持ち寄っていただいたようで、かわいらしいキャラクターのついた文具もあり、本校生徒も大変喜んでいました。生徒の自宅が被災したところもあり、大変助かりました。みなさんの温かいお心遣い、ありがとうございました。

 

 つづいて、愛知県の豊明高校のイラストレーション部のみなさんが、とても愛嬌のあるポップなイラストとともに応援メッセージを寄せていただきました。また、「アマビエ」をあしらったかわいらしいキーホルダーには、『がんばろう熊本』とメッセージが寄せられていました。ネットで調べてみると、このキーホルダーの作成には多くの方の寄付が寄せられていることを知りました。このような支援をみなさまからいただき、大変嬉しく思います。

 

(みなさんの温かい声援に笑顔で感謝を表す生徒会メンバー)

 

 ここでは、これまでにいただいたみなさまの温かいご支援を全てはご紹介できませんが、こうしたさまざまな声援やボランティアの方々のご協力のおかげで、生徒のひとりは、「『早く学校を元の姿に戻すぞ!』、という思いがよりいっそう強まり、精神面で大きな支えにすることができました。」と感想を述べてくれました。

 

 先日から新学期もスタートし、エアコンも何とか間に合って復旧していただきました。まだ施設設備など復旧が必要な箇所は多々ありますが、生徒達の心にはみなさんの温かい気持ちが伝わり、声援を頑張りにかえて、明るく前向きな気持ちで学校生活に臨む姿が見受けられます。みなさまのご支援、どうもありがとうございました。

 

2学期始業式

 

新型コロナの影響で少し短かった夏休みが終わり、今日から2学期がスタートしました。

新型コロナウイルス感染予防と豪雨被害により、全校生徒教室での放送での始業式となりました。

 

 

 

 

 

 

 

校長訓話では、多くの義援金や支援物資寄せられたこと、中でも宮城県と岩手県の高校からの義援金と手紙が紹介されました。(東日本大震災で被災し、受けた支援の感謝の気持ちがあり、今回募金活動を行ったとのことでした。手紙は1階生徒昇降口に掲示してあります。)

そして、『初心にかえる』というお話でした。

新型コロナウイルスと豪雨災害のなかにあって、普段通りの活動ができない状況だからこそ初心にかえる必要がある。

次に、『地域の信頼と期待に応える。』同じ災害を受けた芦北町に何か力になるようなことをしていきたい。

ということでした。

 

今回も校歌斉唱は、演奏を聴きました。

 

 

       写真もソーシャルディスタンス

 

    

 

 

最後に宮城県の加美農業高等学校の生徒さんからの手紙を紹介します。

 

 

                        

熊本県立芦北高等学校の皆さま

 

私たちは、宮城県加美農業高等学校の農業クラブ・家庭クラブです。貴校が大雨の影響で被災したと伺い、私たちにできることを考えました。片付け作業などで使えると思い、応援のメッセージを載せた軍手を贈ることにしました。応援のメッセージは、本校生徒みんなで書きました。ぜひ何かの機会で使っていただけたら嬉しいです。

1日でも早く復興することを願っています。

宮城県加美農業高等学校クラブ・家庭クラブ

 

               

 

 

                 その軍手がこちら 下下下

 

 

                嬉しかったのでハート型にしてみましたハート

 

 

その気持ちがありがたいですねハート

 

2学期も頑張りましょう。

 

      

 

 

 

 

 

 

芦北高校、アニメ化(第5&6話)

毎回オープニングでは、浜辺やていぼうで釣りを行なうシーンが登場しています。

「漁師さんが山に木を植える」という話を聞いたことがある方もおられるかもしれません。

豊かな森は、川を通じて豊富な栄養分やミネラル分などを海へ運び、そのおかげで海が豊かになり、魚が良く捕れるというお話しです。

本校林業科の生徒達は、演習林を通じて、『』のつながりの大切さについて学んでいます。グループ

今回の第5話では、潮干狩りをするシーンが登場していますね!

ところで、海をきれいにする役割として、干潟と藻場があります。

林業科の生徒達は、この中の藻場の育成にも力を入れています。

〔 真冬の海の深夜2時頃、アマモの移植を行なう生徒達:アマモの根は冬に成長します 〕

地元の漁協や大学と連携して、藻場のアマモを繁殖させる取り組みを平成14年から行なっており、

当初0.25ヘクタールだったアマモ場が、現在では7.2ヘクタール約30倍にまで広がっています。興奮・ヤッター!キラキラ

この豊穣の海を取り戻すアマモ再生プロジェクトは、生徒達の様々な発表を通じて、多くの方々に環境問題に関する大きな関心を寄せていただいています。会議・研修

 

つづいて第6話では、地元の釣具屋さんに釣り道具やえさの購入に向かうシーンが登場しています。晴れ

本校生徒も、昨年の夏休みはこのモデルとされる事業所で、インターンシップでお世話になっております。虫眼鏡

釣り好きの生徒が自ら希望して職場体験活動をさせていただきました。お知らせ

様子を伺いに訪ねたこの日は、『えさ作り』に取り組んでいました。汗・焦る

このほかにも、近隣の市町村の事業所で多くの貴重な体験をさせていただきました。にっこりキラキラ

〔上記のインターンシップの写真は、昨年の夏休みのものです。昼

 

さて、第5&6話では、とても個性的な顧問の先生が登場していますね。飲み会・ビール

これからどんな展開になっていくのか、さらに楽しみになってきましたね!

 

 

芦北高校、アニメ化(第4話)

芦北町や芦北高校が登場しているアニメ「放課後ていぼう日誌」、今回は第4話をご紹介します。笑う

佐敷駅で待ち合わせの風景ですが、生徒達が普段は肥薩おれんじ鉄道での通学で毎日利用しています。電車

よく見ると「三敷駅」と作品中では脚色されていますが、実際の光景は右図のようになります。

先輩達が待ち合わせに到着する様子です。現在、肥薩おれんじ鉄道は、豪雨災害のため運休区間が出ており、現在代替バスが運行しています。生徒達は、夏休み中も、課外や部活動、実習当番などで学校に通ってきています。会議・研修体育・スポーツバス

〔 肥薩おれんじ鉄道(左)のアニメ版とおれんじ食堂の列車(右)の写真〕

肥薩おれんじ鉄道は、生徒達が通学する大切な公共交通機関です。また、本校農業科の生徒達が、食品開発を行ない、昨年度は「おれんじ食堂」さんと地元のレストランさんと特別コラボを実施しました。3ツ星

 

地元のイタリアンシェフが、芦北高校開発のキーマカレーをアレンジしました。給食・食事

牧場を経営するオーナーが、ポークカツレツを提供されました。

生徒達は、それぞれに合う特性ジュレ・ソースやデザートを添えました。音楽

一緒に車内に乗り込んで車内アナウンスをしたり、お客様のオーダーをとったり、配膳をしたりしました。

生徒達にとっても、思い出深く美しい海岸列車の旅に貢献することができました。興奮・ヤッター!イベント

〔このトピックの写真は、昨年度のものです〕

 

ところで、鉄道を利用して買い物にいくシーンですが、移動中のおやつに「不知火(しらぬい)」が登場しています。これも、本校農業科の生徒達が、ビニールハウスで栽培実習を行なっています。残念ながら、今回の豪雨災害で多くのビニールハウスが被災してしまいました。

「でこぽん」という名前を良く聞かれるのではないでしょうか?芦北高校産の果実は、「あしぽん」と農業科の先生からお聞きしましたが、いずれも品種名は「不知火(しらぬい)」だそうです。星

 

夏場に、ハウス内で枝吊りや玉吊りを行なって、大事に果実を育てます。汗・焦る

2月上旬に収穫期を迎え、収穫を行なうための『鋏(はさみ)入れ式』を行ないます。お祝い

一つ一つていねいに果実を傷つけないように収穫していきます。

しばらくの間、冷暗所や冷蔵庫などに貯蔵され、熟成させて糖度が増してから、日本全国に出荷されていきます。喜ぶ・デレ音楽

〔 立派に実った「不知火(しらぬい)」。上記の収穫の写真は、昨年度のものです。 〕

 

さて、列車が海浦駅(うみのうらえき)を通過するシーンがあります。電車

〔 写真は、2年ほど前の夕刻に撮影したものです。〕

〔 佐敷駅に張られた列車運休と被災の状況の案内 〕

 

多くのみなさんが乗車を待ち望んでいる「肥薩おれんじ鉄道」、暑さの厳しい中で復旧に向けて現在多大な努力をされていることと思います。大変お疲れさまです。運転再開の日を心待ちにしております。

 

また、この『放課後ていぼう日誌』の作者であられる小坂先生が被災されたと聞きました。

心よりお見舞い申し上げます。復旧後は、是非また芦北高校をお訪ねいただき、作品へのインスピレーションを高めていただければと思います。

 

アニメ「放課後ていぼう日誌」は、下記の時間帯に放送されています。

BS11 毎週水曜深夜24:00~

RKK  毎週金曜深夜25:55~

上記の写真は、秋田書店様の許可を得て掲載させていただいております。

新型コロナウイルス感染予防の観点から、しばらくは聖地巡礼などはお控えいただくようお願いします。

 

これからのストーリーがどうなるのか、また楽しみですね喜ぶ・デレキラキラ