農業工学科
農業機械と農業土木について学べます
熊本地震、熊本県南部豪雨災害の復旧工事等、熊本県をはじめとする全国の社会基盤(道路・橋など)や農業整備に本校農業工学科の卒業生が活躍されています!みなさんも故郷の農業や社会基盤を支える人材になりませんか?
中学生の皆さんへ
農業工学科では、以下の項目を将来実現したい方におすすめの学科です!
①将来、建設関係、農業機械関係の仕事に就きたい。
②農業土木、機械について学びたい。
③公務員になりたい。
④農業関係の大学に推薦制度を使い入学したい。
これ以外にも、いろいろな学びや研修等がありますので是非本学科をご検討ください勉強が苦手な方でも大丈夫です。一つ一つ丁寧に指導し、ほとんどの生徒が資格取得など大きく成長しています!(近年の資格取得等の実績をご確認下さい。)気になる方は是非一度体験入学や説明会等にお越し下さい。
学科の目標
農業を支える土木・機械の分野を得意とするスペシャリストの育成
学科の特徴
農業工学科では、農業土木と農業機械について学べます。
●農業土木について
農業土木では農業土木技術によって、農地(田畑)の生産性向上、農家の労働力低減、自然環境との調和、道路などの土木関係の技術について学びます。農業土木について一部説明します
熊本地震で被害を受けた農地の復興などにも、農業工学科で学ぶ「農業土木」の知識が生かされます
科目「農業土木施工」では、農地の整備方法等についても学習します
上の図(神奈川県ホームページより)は、ほ場(農地)を区画整備し、農産物の生産性を向上します。農業土木ではこのような技術も学びます
ほ場整備の効果
①大区画化により作業効率が向上し、省力化されることで、労働時間の軽減が図られる。
②用排水路の分離化により合理的な水管理が可能になる。
農業工学科では八代地域をはじめ県内の農業土木の視察研修等にも参加します
農業用水路の工事方法等も学びます
この施設は、頭首工といい、農業用水や生活用水を確保するための施設です。写真の施設は玉名地域に水を送る施設です。この施設が使用できなくなると玉名地域の農業用水や生活・工業用水がストップしてしまいます。農業土木ではこのような利水施設等の管理方法等も勉強します
熊本地震以降、農業土木技師不足の問題が大きくニュースなどで取り上げられています。みなさんも農業土木技師を目指して熊本の農業に 貢献 してみませんか?
●農業機械について
農業機械では、トラクターなどの機械の操作方法や機械のエンジン分解などの技術について学びます 。
農業機械の整備や乗り方等について学習します
ディーゼルエンジンの分解科目「農業機械」の実習で行います!
学習内容
①3年次に農業土木・農業機械のコースに分かれ、より専門的な学習を行ないます。
農業工学科は、3年生で農業土木コース、農業機械コースに分かれ、より専門知識を深めますが、2年時に農業機械の内容、農業土木の内容を全員で履修します。そのため、農業土木+農業機械の2つの内容を学ぶことができる。県内唯一の学科です。農業土木、農業機械の知識を学び、就職、進学することは農業を支える上でプラスになります。
環境・農業土木・農業機械に関連する学習を展開し、地域の関係機関と連携した学習を行ないます。
また、進路につながる様々な国家資格(測量士補・2級土木施工技術者)、技能資格を取得でき、卒業後は、公務員、関連企業への就職など農業土木、農業機械のスペシャリストを目指します。
● 本学科(農業工学科)と工業高校(土木科)、農業高校(農業土木科)との学習内容比較について
下図はそれぞれの学習内容について比較したものです。農業工学科では、農業土木の内容以外に農業機械についても学ぶことができます。農業土木と工業土木とも学習内容はほとんど変わりません。この2つの違いは、農業土木が農業に関する土木(農業灌漑、ほ場整備等)について学び、工業土木が鉄道、港湾等に関する土木について学ぶ点が異なります。生徒の就職先として、工業土木の生徒と同じ建設業にも就職しています。
農業工学科では、農業土木以外にも農業機械について学ぶことができます
② 科目「課題研究」では、土木や機械についての研究を班 に分かれて行ないます。
今年度(令和元年度)の課題研究テーマ
・イ草を活用した建材開発に関する研究
・スマート農業に関する研究
・測量技術に関する研究
・中山間地域の活性化に関する研究
・八代平野の農業土木技術に関する研究
(熊本県農林水産部と共同研究中です)
*課題研究は、生徒自らがテーマを考え、活動を実践しています
令和2年より2年農業工学科を中心に熊本県農林水産部と共同で八代平野の農業土木技術について研究を行っています。写真は打ち合わせの様子です
③ 熊本県建設業協会や農業関係機関と連携した現場実習を実施します。
④ 農業高校の甲子園「学校農業クラブ活動」に力を入れて取り組 んでいます。
農業工学科の学校農業クラブ活動について
平成31年(令和元年)度 農業クラブ活動の成果
日本一を目指して取り組んでいます!
・熊本県大会
農業鑑定競技 区分「農業土木の部」 優秀賞1名
平板測量競技 最優秀賞2年生チーム、優秀賞3年生チーム
( 平板測量競技は現在県大会7連覇中)
・全国大会南東北大会
農業鑑定競技 区分「農業土木の部」優秀賞1名
平板測量競技 優秀賞2年生チーム
農業工学科の生徒頑張りました。来年は日本一を目指して頑張ります。活躍をご期待ください
平成30年度 農業クラブ活動の成果
・熊本県大会
農業鑑定競技区分「農業土木の部」優秀賞3名(全国大会出場)
平板測量競技 最優秀賞2年生チーム(全国大会出場)、優秀賞3年生チーム
農業工学科の生徒の活躍
平成31年(令和元年)度 農業工学科の活動(農業クラブ活動以外)
・第43回全国高等学校総合文化祭 弁論部門「農業で描く私の夢」 文化連盟賞受賞
平成30年度 農業工学科の活動(農業クラブ活動以外)
・平成30年熊本県高等学校弁論大会「有明海の復活」優秀賞( 平成31年度全国大会出場権獲得)
・崇城大学つまようじタワー耐震コンテスト出場(↓写真は大会の様子です。)
農業工学科で取得できる主な資格
下記の表は、農業土木系、土木系学科の取得できる主な資格についてまとめたものです。これ以外の資格も受験す
ることは可能です。表より工業高校(土木科)、農業高校(農業土木科)、本校(農業工学科)ともにほとんど受験できる資格が同じであることが分かります
本校農業工学科では、今年度資格取得に力を入れ、指導方法等を改善し5年ぶりの測量士補、2級土木施工管理技術者試験の合格を出すことができました。3年農業工学科では、2級土木施工管理技術者試験に15名が受験し11名の合格を出すことができました。合格率は73%です。今後とも指導方法を改善し、生徒の皆さんの更なる合格を目指します!
農業工学科で取得できる資格及び実績について
●測量士補
測量業者に従事して測量を行うために必要となる国家資格です。コンサルタントや測量会社で勤務する際に必要です。
(5年ぶりに2名が合格いたしました!)(2019年)
●2級土木施工管理技術者試験
2級土木施工管理技術者試験とは、公共工事(土木工事)で必置となる主任技術者や管理技術者になるための必須の資格です。建設会社等で現場監督をする際に必要です。
(農業工学科では、全員で2年次、3年次にこの試験に挑戦します。)
昨年度(2019年度)は、3年生11名、2年生2名が合格しました。
●危険物関係
(乙種4類の合格者が数名誕生!丙種は1年次に受験します!)
●計算技術検定3級
(農業工学科では全員が卒業までの取得を目標に取り組んでいます!)
・小型車両系建設機械運転特別教育修了
小型のバックホウ、ボブキャット等の操作に必要な資格です。
(農業工学科では全員がこの資格を取得いたします!)
挙げている資格以外にもいろいろな資格にチャレンジできます
資格取得へ向けて、生徒の状況に応じた課外等を実施しています!
写真は3年農業工学科の2級土木施工管理技術者試験の朝課外の様子です
卒業生の進路(過去10年間)
◎進学
(四年制大学)
鹿児島大学 佐賀大学 島根大学
*農業高校での学びを生かし、推薦制度での国立大学の進学もできます。これまでに多くの卒業生が進学しています。
(専門学校・大学校等)
熊本県立農業大学校 九州工科自動車専門学校
◎就職
熊本県庁(農業土木技師)熊本県土地改良事業団 鹿児島県土地改良事業団 江川組 肥薩おれんじ鉄道(工務職) 八代地域農業協同組合(専門職)ヤマックス 土井組 熊本宇城農業協同組合(専門職)(順不同)など
(先輩方は建設業以外にも就職をされています。)
2019年度の農業工学科の進路
農業工学科3年生の進路状況 進路決定100%
・公務員関係(3年ぶりに2次試験の合格者が出ています。)
・国家一般職(農業土木職)1次試験2名合格(合格率100%)2次試験1名合格(合格率50%)
・熊本県庁農業土木職 1次試験2名合格(合格率100%)2次試験1名辞退1名合格(合格100%)
・人吉市土木職1名(合格率100%)2次試験合格
・就職関係(内定者)(会社名は順不同です。)
・熊本県庁農業土木1名 ・熊本県土地改良事業団1名・八代港湾工業1名 ・藤永組1名 ・宇佐美工業1名 ・コメリ1名 ・日本製紙八代工場1名 ・堤機工1名 ・松下組1名 ・ヤマックス1名 ・橋本設備1名 ・吉田精工所1名 ・農業自営者2名
・進学関係
・熊本県立農業大学校1名 ・九州工科自動車専門学校1名
*進路指導等も生徒の状況に応じてマンツーマンで指導しております!
2019年度
農業工学科全員での集合写真