マイコン制御部(マイコンカー班)

来年は君が全国を目指さないか!(部活動紹介パンフレット)
 マイコン制御部(マイコンカー班)では、ジャパンマイコンカーラリー全国大会の優勝を目指し、日々部活動に励んでいます。 
 ジャパンマイコンカーラリー競技大会は、路面の状況を確認して自動で走行するマイコンを搭載した自動車型模型ロボットを「0」から製作し挑戦する競技です。10月に県大会、11月に九州大会、1月に全国大会があります。
 直近5年の成績では、先輩方全員が熊本県代表として九州大会以上を経験し、近年九州大会、全国大会でも上位に入賞する乗りに乗っている部活動です。
 みんなで一つのマシンを作るのではなく、一人ひとりが自分専用のオリジナルのマシンを製作して各大会に挑戦します。
 ジュラルミンやカーボン、プラスチックのフライス盤等による「機械加工」をはじめ、センサやモータ駆動回路のはんだ付け等による「電子機器組立」、コンピュータによる「C言語プログラミング」などの制御技術を習得すべく日々の活動を行っています。

2024年度 熊本県大会団体優勝 他個人優勝など 九州・全国大会出場

2023年度 熊本県大会団体準優勝 九州大会敢闘賞 全国大会第4位

2022年度 熊本県大会団体優勝 全国大会出場!

2021年度 全国大会優勝!九州地区大会上位独占!

 ※JMCR・・・ジャパンマイコンカーラリーの略

 

ジャパンマイコンカーラリーとは?

 マイコンカーと呼ばれる全自動で走行するロボットカーを製作し,その速さを競う競技のことです。F1マシンよりはるかに速い制御が必要なマシンを各自で開発して自動運転させ,どのマシンが日本で一番速いかを競う大会です。

  コースの中央に白線が引かれており,この白線を車体に付けた光センサで読み取り,搭載されたマイコンが駆動モータやハンドルを制御します。中央の白線を上手に辿っていけば,コースから外れることなく1周する事ができます。

 ジャパン・マイコンカーラリーという大会は,1996年に第1回大会として北海道で開催されて以来,年々競技人口が増加の一途を辿っています。現在では全国で3000人を超えるライバルがいる大きな大会へと成長しました。

プログラムについて

 プログラムは「C言語」を使用して組んでいきます。今では小・中学校でもプログラム学習を行っている学校もあるとかと思います。プログラムと聞いて難しそうだと思うかも知れませんが,これまで先輩たちが作り上げてきたプログラムを使うことができるので,得意ではなくても十分早いマシンを作ることができます。

 しかし,このプログラムはすべての制御を一手に担うため、作っている人の色が強く反映されるものです。作り方次第では同じ見た目でも全く違ったマシンに仕上がります。プログラムに興味がある人はここに力をみてはいかがでしょうか。

「ものづくり」の魅力はここにあり!
 マイコンカーを1台製作するのはとても時間がかかります。入部て1年生の時はまず細かい部品の組み立てから始まり、基板に細かい部品を一つ一つハンダ付けしたり、3Dプリンタで部品を作ったりしながら1台を完成させます。

 最初の1台を完成させるために2~3ヶ月くらいかかります。ここで終わりではなく,次はプログラミングです。終わりがなく大変な反面、その自分でやったこと全てが「タイム」として明確に表れるので,はまればはまるほど楽しみが増す競技です。センスだけでは勝つことができない。普段の練習の積み重ねが重要で、ある意味、スポーツ競技に通じるものがあります。

 しっかりできたマシンはタイヤが地面にしっかり張り付いて,高速でコーナーをクリアしていきます。同じ見た目でもちょっとした作りの悪さがそれを不可能にしてしまいます。その違いが一見して分かるときもあれば,何が原因か分からないことも良くあります。ものが出来上がっても様々な課題に直面します。それらを一つ一つ自分で解決していき,自分のベストタイムを更新したときの喜びは一言では言い表せないものがあります。

 また、2年生からはいよいよ自分の完全オリジナルマシンの作成に取り掛かります。これらの活動を通して,切削加工,旋盤加工,電子工作,CADによる設計,3Dプリンタ,プログラミングといった技術が自然と身についていきます。

 自分が作ったマシンが大会でコースを疾走する。それがマイコン制御部マイコンカー班でマイコンカーを作る大きな楽しみの一つです!

進路実績

卒業後の進路(直近5年)

 進学

  熊本大学、崇城大学、東海大学、有明高専、熊本県立技術短期大学校など

 就職

  【県外】トヨタ自動車株式会社、株式会社デンソー(学園生)、国家公務員(技術)合格など

  【県内】YKKAP、アイシン九州(アイシン精機技能学園生へ推薦)、プレシード、西邦電気工事など

部長からコメント

全国大会での優勝を目指して頑張っています。

他にも電気自動車を作ったり宇宙エレベータに挑戦したりしています。

顧問の先生からコメント

 3年間かけてものづくりの醍醐味を味わえ、社会における即戦力の技術力を身につけることが出来るような活動の中で、全国に通用するようなマシンを作って欲しいと考えています。

 また、この部活動では全員が選手として大会に挑戦でき、近年は、部員全員が県大会を勝ち上がり九州大会に挑戦するなど、実力も実績も身に着けています。

 一人ひとりがオリジナルのマシンを製作し、仲間同士で技術を共有するとともに、ときには協力し、ときにはライバルとなって上位入賞を目指して頑張ってください!