中学生の皆さん、ようこそ御船高校へ ~ 「中学生体験入学」

   中学生の皆さん、御船高校へようこそ。

 8月6日(木)、7日(金)の二日間にわたって御船高校「中学生体験入学」を開催しました。新型コロナウイルス感染に対応するため、6月から慎重に開催のあり方を検討してきました。昨年までのような体育館での全体説明会及び校内見学等をやめ、二日に分け、一定の人数ごと、各教室等での分散開催の形式で臨みました。

 一日目は、普通科(特進クラス、総合クラス)希望者対象です。朝、8時半から9時までが受付ですが、体育館で吹奏楽部が歓迎演奏を行い、多彩な音楽が校庭に響き渡りました。参加者は最初から6教室に分かれ、その教室ごと学校全体の紹介、特進クラス、総合クラス、2年生の「総合的な探究の時間」の成果発表等を担当の生徒たちが行いました。主に2年生が務めてくれたのですが、とても頼もしく思いました。自分の高校生活が充実していなければ、これから進路を決める中学生に対して、責任もって説明できません。御船高校の特進クラス、総合クラスの特色を語り、その良さを本気で伝えていることが感じられました。

 二日目は、芸術コース(音楽、美術・デザイン、書道)と電子機械科の希望者対象です。前日に引き続き参加した中学生もいました。一日目の普通科(特進クラス、総合クラス)の場合は説明中心で、受け身の体験入学でしたが、二日目は中学生自らが活動する能動型の体験入学となりました。特に、音楽専攻は、ピアノ、木管楽器、金管楽器、打楽器、声楽と専門別に会場も分かれての体験レッスンで、教師と音楽専攻の高校生がサポート役として付きました。同じ専攻楽器の高校生から優しく指導を受け、時に一緒に演奏する光景はとても微笑ましく、音楽を愛好する者同士のつながりがあちこちで生まれたようです。

 また、約80人あまりが参加してくれた電子機械科の体験入学では、6班に分かれ、電気配線、エンジン起動、旋盤・溶接、自動工作機械、電子制御(ロボット実演)等の体験コーナーをローテーションで回りました。恐らく多くの中学生にとって初めて見学、体験する施設、設備ばかりだったと思います。強い興味、関心を示す一方、不安に感じる者もいたでしょう。しかし、案内係及び実演担当の電子機械科の2、3年生が「最初はできなくても、みんなわかるように先生方が教えてくれるから大丈夫だよ」などと声をかけ、丁寧に接する姿勢が印象的でした。彼らにとって、見学する中学生は2、3年前の自分だということがわかっているのでしょう。

 二日間でおよそ280人(延べ人数)の中学生が来校してくれました。本校にとっても誠に教育的意義のある二日間でした。中学生との交流を通じて、本校生が大きく成長する機会となったからです。

    御船高校は来週はお盆休み(学校閉庁日)で、学校全体、静かになります。