3年生を励ます ~ 3年生就職激励会

 

    集まった約80人の生徒たちの表情は真剣そのもので、全員が顔をあげ、集中力を感じました。9月11日(水)の7限目、3年生の「就職希望者の激励会」を本校セミナーハウス1階の研修室で開催しました。公務員は各種試験がすでに始まり、9月22日(日)には上益城郡の自治体等職員採用試験(町役場、消防)が御船高校を会場に実施される予定です。そして、一般企業の就職試験は9月16日(月)から解禁となります。3年生にとっていよいよ進路を決める秋到来です。

    激励の言葉として、私は最初に自立の意義を説きました。

    「皆さんは、これまで小学校、中学校、高校と12年間学校教育を受けてきました。その目標を一言で表すなら、大人として自立(独り立ち)するためです。この先、進学する人はまだ自立するとは言えません。なぜなら学費の多くを保護者が負担されるからです。しかし、皆さんは就職し、自ら収入を得るようになります。経済的に援助を受けずに生活できることが自立の一歩です。ちなみに皆さん、給料はもらうものではなく、自ら稼ぐものです。その気持ちを忘れずにいてください。」

    次に、自分自身の3年担任時代を振り返り、それまでになかった新しい仕事に興味を持ち、挑戦していこうとする高校生の姿勢に驚かされたエピソードを伝えました。

   「いつの時代においても、新しい扉を開いていくのは若者です。大人の私たちは一つ前の時代の思考回路です。しかし、皆さんは違う。皆さん達が就職し、仕事をしていくことから令和という新しい時代は動き始めます。」

    そして、生徒の皆さんを支えている3学年の職員の仕事ぶりを紹介しました。学年主任をはじめ6人の担任教諭は、かつての未熟な3年担任だった私とは比較にならないくらいの教育的情熱と見識を有しています。この夏休み期間、生徒たちの調査書を一枚一枚つくり、チェックし仕上げていきました。校長の私が最終決裁をするのですが、質問するとそれぞれの生徒の長所や、なぜこの企業を志望するのか等を丁寧に説明してくれ、頼もしい限りです。

    結びに、次のように生徒に語りました。聴く態度がみな立派で、きっと正面から受け止めてくれたことと思います。

    「皆さん、自分のために一生懸命になってくれる人がいることは幸せなことだと思いませんか。まだ見ぬ多くの人々、様々な物語が、皆さんを待っています。自立へのわくわくした期待感、そして新しい世界へ挑戦するという気持ちを持って、就職試験に臨んでください。皆さん全員の進路達成の日まで、御船高校全職員で支えることを約束し、励ましの言葉とします。」