前期選抜の受検生の皆さんへ
2月1日(月)、御船高校では前期選抜検査を行います。熊本県の公立高等学校では前期と後期の2回、選抜検査が行われることになっており、前期では各校独自の特色ある選抜検査を実施します。本校では、普通科芸術コース及び電子機械科でそれぞれ実技検査と集団面接が行われます。
今年も前期選抜で多くの受検生の皆さんが御船高校を志望してくれています。音楽、美術・デザイン、書道の芸術分野に興味、関心を持ち、自分の「好き」や「得意」をもっと伸ばしていこうと志望してくれた受検生。また、モノづくりに興味、関心を持ち、モノづくりを通して知識や技能を身に付けていきたいと意欲ある受検生。皆さんの志に敬意を表します。そして、皆さんに「選ばれた学校」であることに私たち教職員は誇りを覚えます。
受検生の皆さんにとって高校入試は不安と緊張の体験になるでしょう。今年は誰もが経験したことのない新型コロナウイルスのパンデミックの中、例年の受検生よりもその不安は大きいものと思います。先ずは、体調を整えること、これが受検生の皆さんに求められます。特別なことをするのではなく、日常生活を維持し、いつもの体調で試験当日に臨んでください。
受け入れる側の私たちは、受検生の皆さんが安心して力を発揮できる環境づくりに努めています。様々な場所にアルコール消毒液を準備しておきます。検査室の清掃や除菌を徹底します。検査会場の換気にも気を配ります。発言する職員はマスクの上にフェイスガードも重ねて着用する予定です。
試験当日、緊張した表情の皆さんをできることなら笑顔で迎えたいと思っています。しかしながら、試験を実施する私たちも緊張する日なのです。笑顔までは無理でも、努めて柔らかい表情で対応したいと心がけています。御船高校を志望してくれたことに感謝の気持ちを持ちながら。
御船高校の正門を入ると前方に樹木の茂った一画が見えます。ここが「天神の森」と呼ばれる場所です。校歌にも登場する、本校の象徴(シンボル)と言うべきところです。中心にそびえる樹齢400年と伝えられる楠の巨木は冬でも青々とした葉を茂らせています。御船高校生はこの天神の森に見守られ学校生活を送っています。受検生の皆さんも、試験当日、天神の森と対面して、深呼吸をしてください。きっと落ち着き、「やるぞ」と力が湧いてくることでしょう。
皆さんが入学する来年度、本校は創立100周年を迎えます。
春、「天神の森の学び舎」で皆さんを待っています。