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「日本一おいしい給食」

11時15分、廊下からガチャンガチャンと給食配膳台を運ぶ音が近づいてきます。校長は検食のため、子どもたちより少し早く給食を食べます。異物が混入していないか、味付けは問題ないか、完成して2時間以内に食べることにはなっていますが、不適切な温度管理などによって味や形態に変化はないか・・・、などについて確認をしています。

 今日の献立は「カレーマーボ豆腐とふわふわスープ」でした。松橋支援学校に赴任して初めて食べた献立に「びりん飯(三角町戸馳で作られる郷土料理)」「栗クリーム(パンにつける自家製クリーム)」があります。栄養教諭の松本先生は子どもたちのために日々情報を収集し献立づくりに励んでいます。本校は寄宿舎もあるため、朝ごはん、夕ごはんの提供もしています。ご家庭でも似たような献立が重ならないように気を配られていると思いますが、本校でもできるだけバリエーションを豊富にして、重なりを避ける努力をしています。

 給食は7人の調理員さんが交代で作っています。朝食担当の方は6時15分に出勤してご飯を炊くことから始められます。夕食担当の方は寄宿舎生全員が食事を終えて、食器の片づけをして翌朝の準備を済ませてから帰宅されます。夏の暑い日は調理室内は30度を越えることもあります。また、寒い時期は野菜を冷水で洗うときなど、手が悴んでしまうほど寒さが堪えると思われます。それでも、子どもたちのためにと調理員のみなさんはいつも笑顔で給食づくりをしてくださっているのです。

 10月27日(金)、本校では地震や津波を想定した豊川小学校との合同避難訓練を実施しました。全職員・全児童生徒で豊川小学校に避難するのですが、災害時は給食を作ることもできず、保護者が迎えに来られるまでの間、空腹を凌ぐ方法を考えておく必要があります。27日は全員、各家庭から事前に準備してもらっている備蓄用の非常食を食べました。かんぱんやおかゆ、レトルト食品を備蓄用に学校に置いていますが、それぞれが持ってきているものを工夫して食べていました。子どもたちの中には、何となく物足りないような表情の子どももいて、満腹感は味わえなかったようでしたが、非常時には仕方がないことです。でも、だからこそ、毎日、汁物がついている温かい本校の給食のありがたさを改めて感じたことでしょう。

 愛情たっぷりで安心して食べられる松橋支援学校の給食は日本一おいしい給食です。みんな、味わっていただきましょう。