学校からのおしらせ

2020年7月の記事一覧

今、熊聾では・・・(その62)

今、熊聾では・・・(その62)

 

 高等部自立活動の授業を参観したのは、今年度に入り2回目です。「合理的配慮」を中心テーマとして、5人ほどのグループを5つ編成し、グループ協議を行うものでした。それぞれのグループでは異なる場面設定や障がいの程度やコミュニケーションの状況などの実態設定をもとに、大学や会社に対してどのような「合理的配慮」を求めていくかという課題について、真剣に意見を述べ合っていました。授業の後半では各グループの協議内容を紙面で共有しましたので、自分が気付かなかった内容を知ったり、他生徒の障がいの状況や困り感を共有することになったり、他者を思いやる心を培うことにつながっていくだろうと感じました。本時の授業を踏まえ、次時の授業では新たな展開を迎えます。今後、現場実習や面接などの場面で今日の学習成果が発揮できることを願っています。
このような活動が校内でできること、同じ障がいのある仲間同士でディスカッションできること、思いを共有できることは聾学校の大きな強みであり、魅力であると改めて感じています。

令和2年7月17日      

熊本聾学校 校長 五瀬 浩