学校からのおしらせ

2021年9月の記事一覧

今、熊聾では・・・(その303)

【大運動会②】

 9月24日(金)、再々延期となった熊聾大運動会を秋晴れの空の下、絶好のコンディションとなった本校グラウンドで開催しました。

 内容を縮小し、プログラム数を減らしたり、御来賓や保護者の参観を無くしたりと残念な状況にはなりましたが、児童生徒はそれぞれの持っている力を精一杯出し切って、運動会を盛り上げてくれました。

 応援団によるエール交換では、最後には団長が全児童生徒や職員に呼び掛けて全員演技を行うというサプライズを仕掛けてくれました。生徒の発想による演出ということで、とても和やかな楽しい時間となりました。

 徒走ではどの子も一生懸命ゴールを目指して走る姿に力強さを感じましたし、団体競技・演技では楽しんで参加している様子や笑顔で表現している姿に感動を覚えました。

 中高生による伝統の「熊聾体操」を見ていると、幼稚部小学部時代を経て、段々と逞しく成長している熊聾生の頼もしさを感じました。

 準備期間が短い中で、児童生徒たちは練習に集中し、この日のために取り組んでくれました。また、先生方も子供たちの願いに応えるために心を込めた準備をしてくださいました。

 コロナ禍ではありましたが、3年ぶりの大運動会が子供たちの心に残る思い出となり、自信に繋がっていくことを願っています。

 
令和3年9月30日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その302)

【大運動会①】

 本来であれば、昨年度実施していたはずの熊聾大運動会ですが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、今年5月15日(土)に延期していました。しかし、またもやコロナの影響により、9月22日(水)への再延期を決断せざるを得ませんでした。さらには、「まん延防止等重点措置」が延長されたことに伴い、保護者・来賓等の参観を無くし、ライブ配信とオンデマンド配信で対応することにしました。技術の進歩と本校関係職員の技術力の高さでライブ配信やオンデマンド配信が可能になったことは救いでした。

 さて、運動会を開催する週の天気予報は、運動会当日を除いて毎日晴れの予報。いやな感じでしたが、先生と児童生徒たちは祈るような気持ちも込めて、前日にはグラウンド整備を頑張ってくれました。

 しかしながら、予報どおり、当日の明け方から朝7時前頃まで断続的な大雨に見舞われ、グラウンド状況は見る見るうちに悪化しました。

 諦めがつくほどの土砂降りでしたので、熊聾大運動会は再々延期となりました。(次号に続く) 

 
令和3年9月29日         
熊本聾学校  校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その301)

 学校制服変更の検討にあたり、先日は保護者アンケートを取らせていただきましたが、校内では中高学部毎に「制服について」考える機会を設け、生徒たちの意見を聞いているところです。中学部では、「今の制服のよいところ」「今の制服で困っているところ」「新しい制服に変えるとしたら、どのような形・素材・デザイン等がいいか」という視点で各自の考えを整理し、全員で共有する時間を設けました。

 どの生徒も、自分のこととして、よく考え、よく見、よく聞いていました。

 
令和3年9月28日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その300)

 過日、熊本県特別支援学校PTA連合会研修会で、「共生社会の実現に向けた課題と志向」というテーマでパネルディスカッションが行われました。視覚・聴覚・知的・病弱・肢体不自由の5障がい種の特別支援学校PTA会長が、我が子の生い立ちや現在の様子、今後の展望等を紹介されました。

 配信期間は終了しましたが、本校PTA会長の発表内容については是非多くの方々に見ていただきたいと思い、会長及び娘さん本人の了解を得て御覧いただけるようにしました。

 動画は以下からアクセスすることができます。

 https://youtu.be/NOpIyq2Y0S0


令和3年9月27日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その299)

 全国ろう学校PTA連合会主催による「家庭教育を考える部会2021年浜田」が下記のとおり開催されます。

1 期日:令和3年10月22日(金)13:00~16:30

2 内容:講演会及びミニレクチャー

3 講師:前田 浩氏

4 演題:「ろう・難聴の子供のコミュニケーションと考える力を伸ばすために

  ~聴覚障害者の就労支援の現場から~」

5 開催方法:ZoomによるLive配信

   ※どうしても視聴できない方のために、以後1週間ほどのオンデマンド配信も予定されています。

6 参加費:無料

 

 講師の前田先生は御自身が幼稚部から小学部6年生まで大阪市立聾学校で学ばれ、1980年からは大阪市立聾学校で教鞭をとられました。36年間の教職生活を終えられた現在、大阪ろう就労支援センターを立ち上げられ、聴覚障害者の就労支援に携わっておられます。

 本校にも以前校内研修の講師としてお呼びしたことがある方で、今回の御講演でもきっと良いお話が聞けるはずです。

 是非、視聴してみたいと思われる保護者・先生方がいらっしゃいましたら、中学部の兼武主事まで御連絡ください。

 

令和3年9月24日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その298)

 「大阪経済大学第21回高校生フォーラム」から『17歳からのメッセージ』募集があり、本校から高等部4人の生徒が応募していました。4人の生徒たちの作文はどれも自分の内面を見つめ、将来に向けて自信と誇りをもって生きていこうとする気持ちが表れているものでした。

 つい先日、審査の結果が学校に届き、高等部2年の山口果恋さんの作品が全国3万1千通余りの応募の中から、見事『銀賞』を獲得しました。

 以下は、山口さんの作品です。


 秘せられた思い

熊本聾学校高等部2年 山口果恋 

 肩にかからない程度の耳がかくれるボブ。中学までの私のヘアスタイルだ。補聴器を見せて関心をひきたくなかった。別につらいとか不幸だと思ったわけではない。でも、「耳が聞こえないから」と三年間前の席だったり、リスニングがある教科や、苦手な教科は別教室で学んだりの手厚い「特別」は、先生には悪いけど時々うざいと感じた。別教室の授業支援は孤独感や疎外感であまり楽しい思い出はない。そんな日々で中学校生活を終えた。

 高校は親元を離れ、耳の聞こえない子どもたちが集う学校へ入学した。ろう学校は普段手話で会話をしているらしくて、見学してみて興味がわき、入学を決心した。生徒たちは皆とても優しくて、気にもかけてくれた。それから積極的に行動し、いつの間にか手話もだんだんできるようになってきた。今は同級生の皆と一緒に勉強する機会が増えている。皆と学べるのが楽しくてうれしくて気づけば授業が終わる時間が早く感じる。

 私は皆のように自分を変えたくて思い切って髪を伸ばしポニーテールにした。補聴器もしっかり見えるように結んでいる。少しの変化だが、他人の視線を恐れずありのままの自分をさらけ出すことができたと思うと、なんだかモヤモヤが少しスッキリして、いい気分になった。いつか、こんな自分にもっと自信がついてもっといろんなことに挑戦できるといいなあと考えている。ああ、上手く自分を変え、私らしく生きるってこんなにも楽しいのだ!


     令和3年9月22日        
       熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その297)

 高等部では弁論大会に向けて、生徒たちが準備を進めています。生徒たちの心の内や成長を感じることのできる弁論大会を毎年楽しみにしているところですが、コロナ禍ということもあり、会議室には集まらず、リモート形式での開催を予定しています。

 
令和3年9月21日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その296)

 これまでのぐずついた天気が一転、昨日は好天に恵まれ、運動会予行練習を行うことが出来ました。コロナ対策に気を払いながら、動きや位置などの要所を確認しながらの予行となりました。また、一方では熱中症対策として、適宜の休息や水分補給も欠かさないよう努めました。

 最近は一日の中でも寒暖差が大きくなってきています。子供たちには「来週の本番に備え、体調をしっかり整えて臨んでほしい。」と私から伝えました。

 
令和3年9月17日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その295)

 台風14号の影響を受け、今週は天候不順が続いています。来週の運動会に向けた全体練習がまだできていませんし、明日の予行練習もグラウンドで実施できるかどうか心配しています。

 天気ばかりは神頼みするしかありませんが、運動会当日に向けて気持ちを高め、練習を重ねていくことは可能です。本番に強い子供たちを信じて、今出来ることに一生懸命取り組んでいきましょう。

 
令和3年9月16日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その294)

 全国高校生手話パフォーマンス甲子園の本選審査に向け、本校チームの練習もいよいよ大詰めです。今年も前回に引き継ぐリモートでの開催となり、審査用演技動画撮影の本番を迎え、9月9日に撮影を終えました。

 動画撮りの本番では、汗はかけども弱音は吐かず、生徒・教師共にゲラゲラ笑いながらの映像撮影でした。

 撮影の後は字幕を付ける作業が待っています。生徒の手話表現を文字(日本語)に上手く置き換えるのは、なかなか大変な作業です。生徒の表現力や面白さを損なわないようにするのは、先生のセンス・力量にかかっています。先生方どうか頑張ってください。

 大会本番・審査当日(10月3日)の放映時間については、あらためてお知らせします。

 

 
令和3年9月15日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その293)

 昨日に続き幼稚部の話題になります。

 子供たちが休みの間、幼稚部の先生達と事務室の古閑先生が南庭のアプローチ部分を高圧洗浄機で清掃してくださいました。

 日頃は余り気付かなかった苔が見事に剥がれ落ち、新品同様に蘇り、美しい緑色が顔を出しました。

 これからの活動は、密にならない工夫として庭での活動を増やすことも十分考えられます。幼稚部さん…綺麗になった南庭で思いっきり遊んでくださいね。

 
令和3年9月14日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その292)

 今週から幼稚部の子供たちの登校が始まります。しかしながら、まだ分散登校という形ですので、段階的な緩和の状態です。少しでも早く日常の活動を取り戻し、対面での教育活動ができる日を待ち望んでいます。

 先週までは、幼稚部では一日の生活リズムを整える意味で、リモートによる朝の会を実施しました。小さい子供たちですので、保護者の御協力がなければ成立しませんし、長い時間モニター越しでの会話はなかなか困難です。それでも、手探りではありますが、チャレンジできたことは何等か今後に繋がっていくことでしょう。

 
令和3年9月13日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その291)

 9月7日(火)13:30から不審者対応寄宿舎合同職員研修を実施しました。盲学校の寄宿舎指導員との合同の訓練です。いくつかの想定される状況を設定して、実際に不審者役を付け、動きや児童生徒への指示、連絡体制の確認を行いました。不審者対応マニュアルはありますが、実際に不審者が来た場合は想定外のことが起こり、臨機応変な対応が必要になることもあります。

 訓練終了後、オンラインでの合同の研修会の中で課題を出し合い、協議し、対策を共有するなど、意義ある研修となりました。児童生徒の安全、安心な寄宿舎生活のために、熊本聾学校、盲学校がしっかり連携して、これからも取り組んでいきましょう。

 
令和3年9月10日          
熊本聾学校 副校長 西山 拓洋  

今、熊聾では・・・(その290)

 国が進める「GIGAスクール構想」のもと、本校小中学部の子供たち一人一人に情報端末(PC・タブレット)が既に行きわたっています。
 小学部でも、「オンライン授業」等を想定してのPC・タブレットの操作方法について、2学期開始早々に学びを始めました。写真は小学部1、5,6年生クラスでの学びの様子です。

令和3年9月9日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その289)

 管理棟各階のトイレ改修が8月から始まり、現在旧トイレの解体中です。子供たちの学習の妨げにならないよう、大きな音の出る工事は夏休み期間中に終えています。

 今回の工事では、1,2階の職員トイレ改修に加え、3階の暗室があった場所にトイレを新設します。

 遅くとも、今年12月までには工事が終了する見込みです。

 

 
令和3年9月8日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(288)

 8月23日、「ひぎんSDGs私募債」を通じて、肥後木村組(株)様から本校に物品の御寄贈がありました。

 寄贈物品は、ビデオ教材、ボッチャ、扇風機、デジタルカメラ等を事前に学校で選定させていただきました。

 夏季休業期間中だったこともあり、課外学習で学校に出てきている生徒たちに代表として受け取ってもらいました。

 肥後木村組様、このたびは誠にありがとうございました。大切に使わせていただきます。

 
 令和3年9月7日         
 熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その287)

 8月24日の早朝、職員によるグラウンド周辺の環境整備(除草作業)を行いました。暑くなる前に終わらせるために、午前7時半から9時までの作業予定を組みましたが、開始から1時間ほど経ったころ、突然の雨で作業を中止せざるを得なくなりました。しかし、トラック内の草はきれいに取り終え、2学期からの授業や部活動等への備えが整いました。

 皆さん、思う存分使ってください。

 

令和3年9月6日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その286)

 夏休み期間に幼稚部の先生数人がDIYに挑戦し、新しい本棚を用意してくださいました。キャスター付なので、教室間や廊下への移動も簡単に出来そうです。

 作成された先生方は、子供たちが本棚の前に集まって、色鮮やかな表紙に目を輝かせながら、いろんな本を手に取る姿を想像しながら作業をされたそうです。

 本をたくさん読めば言語力が身につくかと言えば、そう簡単なものではありませんが、私がこれまでに出会った言語力を身につけた聴覚障害者(ろう者)は読書量の多かった人ばかりです。

 まずは、幼児期に絵本好きになってもらうよう、親子で一緒に絵本を楽しむことから始めてはいかがでしょうか。

 
令和3年9月3日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その285)

 8月上旬に「第8回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」の予選審査結果が届きました。結果は、「予選通過!」で、第2回大会以降7回連続での本選出場です。

 今大会は、新型コロナウイルスの感染状況により、昨年同様WEB開催となります。残念ながらお客さんは画面の向こう側になりますが、全力パフォーマンスで「笑いのるつぼ」に引き込んでほしいと思います。

 今年は上位狙いというより、笑いを届けることを一番の目標にしている3人組の出場です。悔いの残らないよう、これからの練習に励んでほしいものです。

 
令和3年9月2日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

 

今、熊聾では・・・(その284)

 今日から2学期がスタートしました。

 1学期終了後、夏休みに入ると新型コロナウイルス感染症の感染が急拡大し始め、その影響が九州、熊本にも及び、あっという間に熊本県の感染リスクレベルは最高位のレベル5まで引き上げられました。

 そこで、今日の始業式はこれまでと異なり、クラス単位での開催とし、私のあいさつは事前に録画した映像を用いて伝えました。

 今後、小学部、中学部、高等部は通常登校・通常授業を行いますが、幼稚部については、子供たち同士の「密の回避」や「マスク着用の徹底」が困難であること等の理由から、まん延防止等重点措置の期間(~9月12日)は幼稚部を閉鎖することとしました。本当に心配な状況が続いており、学校では今までにないほどの危機感を覚えています。子供たちの健康・命を守るための決断であることを何卒御理解いただき、御協力いただきますようよろしくお願いします。

 
令和3年9月1日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩