学校からのおしらせ

熊聾時々新聞

今、熊聾では・・・(その111)

 今月15日に開催する「幼稚部運動会」の予行練習を見学に行きました。
 幼稚部だけでの実施は初めてのことですが、子供たちにとってはプログラムの見通しが持ちやすく、とても分かりやすいものになっているようです。次から次に幼稚部のみの出番ですので、先生たちの準備も大変です。当日は、子供たちへの応援だけでなく、幼稚部職員にもどうぞエールを送ってください。
 また、予行練習を行っている傍らでは、熊本はばたき高等支援学校のクリーン班の生徒さんと先生方が、「運動場が少しでも綺麗に見えるように」と除草作業や山砂入れをしてくださいました。本当にありがとうございました。
 環境も整い、当日は好天になりそうです。10月半ばとはいえ、日中はまだまだ暑さが残っています。コロナ対策だけでなく、暑さ対策もよろしくお願いします。
 さあ、あとは本番に強い子供たちの競技・演技を楽しみに待ちましょう。

 

令和2年10月14日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その110)

 今週土曜日、10月17日に、東稜高校において「熊本県高等学校弁論大会」が開催されます。
 本校からは、高等部3年の中村さんと1年の山口さんが出場します。演題は先日校内で実施した弁論大会の時と同じテーマですが、生徒たちに聞いたところ、内容を見直し、少し肉付けしたということで、より洗練されたものになっていると思います。
 他の高校生の中に入り、人前で話すことには当然緊張が伴いますが、そのような場を踏むことや他校生との交流等はとても貴重な経験であり、今後様々な場面で生きてくると思います。二人とも悔いの残らないよう、しっかりやり切ってくれることを願っています。
 

令和2年10月13日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その109)

  本日から高等部の生徒たち(一部を除く)は、産業現場における実習に臨みます。現場実習では、生徒たちが様々な事業所にて社会的・職業的な諸能力や知識及び職場でのコミュニケーション力を身につけること、社会人として望ましい生活態度や行動力を身につけ、自身の進路について意識を高め、深く考え、更には決定していけることを目指しています。
 どの生徒たちも一人一人が“光るもの”を持っています。今後も高等部職員一同、その個性が輝ける環境を開拓し、選択していけるよう支援していきます。保護者・御家族におかれましてもどうぞ御協力いただきますようお願いいたします。
 なお、今般のコロナ禍の中、本校生徒の現場実習を快くお引き受けくださった各事業所の皆様方に厚く御礼申し上げます。実習に当たっては感染拡大防止の観点から、対策を徹底し最大限の注意を払いながら実習に臨んで参ります。
 

令和2年10月12日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その108)

 10月10日は「目の愛護デー」です。ということで、今回は「目」についての話題です。
 本校の子供たちは聴覚に障がいがありますので、聴者にもまして「目」は大切な感覚器官です。
 人間の目は左右合わせて100~110度を見ることができると言われています。その中で明確に見える領域の視野を「中心視野」といい、中心視野以外の領域視野を「周辺視野」といいます。大雑把に言えば、中心視野が事象の詳細を把握するための領域であり、周辺視野は全体像を捉えるための領域です。
 現在、諸研究により、明らかになっていることとして、聴覚障がい者の周辺視野は聴者より優れていることが分かってきています。私が思うに、限られた時間内に出来るだけ多くの視覚情報を取り入れようとすることの表れであり、聴覚で補えないところを視覚で代替しようとする機能の表れなのでしょうね。
 私たち聾学校の教師は、聴覚的なノイズには敏感ですが、視覚的なノイズについてはもっと関心を持ち、環境を整備する必要があると思っています。授業中は勿論、教育活動全般において、子供たちの視覚を有効に働かせることができるような配慮であったり、目(視覚)を疲れさせないための工夫であったりと、具体的な事例に学びながら今後更に研修を重ねていく必要があると感じています。
 皆さん、今一度私たちの関わり方や支援の様子を振り返ってみましょう。

令和2年10月9日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その107)

 小学部では今月23日(金)に開催予定の「小学部ミニ運動会」に向けて、練習が既に始まっています。今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、規模を縮小して学部毎に実施しますので観客数は少し寂しくなると思いますが、子供たちにとっては運動会が出来ることに変わりはありません。多分本番ではすぐに出番が回ってきて、ずっと主役でいられる運動会になるに違いありません。 


令和2年10月8日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その106)

 9月上旬に九州に接近した台風10号ですが、本校にはその影響がほとんどなく、心のどこかで「もう今年は台風は来ないだろう‥」と思っていました。しかし、つい前日台風14号が日本の南海上で発生しました。

 この台風は、今後発達しながら北上して強い勢力となる見込みで、8日(木)頃には南西諸島に、9日(金)から10日(土)にかけて西日本に接近するという予報が出ています。この台風の進路予測はなかなか難しいらしく、今週末の進路予想円はかなり大きいものになっています。
 台風10号のときは、最接近の2日前くらいから窓ガラス補強用の養生テープがかなり品薄になっていました。防災には普段の備えがとても重要です。
 熊聾では週末に備えて、防災対策を行います。御家庭でも今後の台風情報に気を留めていただき出来得る対策をとって参りましょう。

 
令和2年10月7日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その105)

 10月2日(金)、中学部で5チーム対抗のバドミントン大会が行われました。各生徒は職員とペアになってチームを組み、総当たり戦で試合を進めていきました。どの試合でも力の差が拮抗しており、白熱した戦いの中にも時折笑いがこぼれるようなシーンもあり、和やかな雰囲気の中で大会が終わりました。楽しい時間はあっという間に過ぎましたが、生徒も職員もホッと一息つくことができていたようです。
 私も数試合参加させていただき、生徒と一緒にいい汗を流すことができました。また、今後何がしかの大会があることを楽しみにしています。

 

     令和2年10月6日        
       熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その104)

 先週木曜日に、新型コロナウイルス感染症に係る熊本県の警戒レベルが「レベル2」に引き下げられました。2週続けてのレベル引き下げで、感染は縮小傾向にあるというコメントが添えられていますが、まだまだ予断を許さない状況という認識で、基本的な対応を続けていきましょう。
 さて、本日から校内では「保護者手話学習会」を再開します。
 毎週月曜日、共同教育センター棟1階にて午前10時30分から正午までの時間帯で実施します。
 講師は本校生徒保護者の乘富様です。乘富様にはいつも大変お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。
 

令和2年10月5日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その103)

 熊聾が学校全体として手話を取り入れた教育を始めたのは平成16年度からです。全国でも1990年代後半から幼稚部段階で手話を取り入れる聾学校が少しずつ出始めてきたころです。
 当時の聴覚障がい教育をめぐる背景や手話を取り入れてきた理由等については、本校創立100周年記念誌の中に私の拙稿が収められていますので、熊聾の先生方は是非目を通していただきたいと思います。
 さて、このたび、手話による教育の必要性をテーマにした冊子が全国早期支援研究協議会から発刊されました。(以下の斜体文は、当協議会の会長でいらっしゃる南村洋子先生の言葉を引用しています。)この冊子は、最近の医療技術の進歩の中で「きこえない子もきこえるようになれば手話は要らない」という風潮に対して、手話の大切さ・必要性を身をもって実感している人工内耳装用を含む本人たちとその保護者、そしてそれを支えてきた関係者の三者によって書かれた体験・実践報告集です。
 本冊子には熊聾が手話を取り入れて以来大変お世話になった南村洋子先生、上農正剛先生、河﨑佳子先生、木島照夫先生方が執筆者として名を連ねておられます。本校職員はもちろん、関係する多くの方に是非とも読んでいただきたい一冊です。手元に置いておきたい!という方は、お気軽に幼稚部職員にお声かけくださいますようお願いします。近日中にまとめて発注いたします。

 なお、個人で申し込まれる方は以下にお問い合わせ・注文願います。
 soukisien@yahoo.co.jp(メール)

 

令年2年10月2日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その102)

 9月29日、小学部にて新児童会役員任命式を行いました。
 新しく、会長、副会長、書記、生活保健委員長、生活保健副委員長、体育委員長になった子供たちは緊張した面持ちで任命状を受け取っており、小学部をしっかりまとめ引っ張っていこうという気持ちを新たにしたことと思います。
 任命式が終わった後は、初仕事として今年度初めての「わくわくタイム」を取り仕切ってくれました。今回のわくわくタイムでは縦割り4グループによる「空き缶積み競争」が繰り広げられ、小学部全体で楽しい時間を過ごしました。役員としての活動や経験を積み重ねていくことで、考える力・考えをまとめる力・わかりやすく説明する力・物怖じしない度胸等々を培っていってほしいと願っています。
 

令和2年10月1日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩