居待月の下でのねことの出会い
昨夜、11時過ぎ、明日の朝食の食パンが切れていたことに気づき、近くのコンビニに歩いている途中、生け垣から「にゃぁ~ん!」と声をかけられました。
ふと見れば、ねこが私を見つめています。
私、いぬからはよく吠えられ、日頃から残念に思っている分、ねこから親しみのある瞳で見つめられと、戸惑いつつも嬉しくなります。これはもう一緒に記念写真を撮らなければと、スマホをゴソゴソととり出していたら、広場に駆け込んでいきました。慌てて「待って・・・」と後を追いましたが、見失ってしまいました。
生徒の皆さんは、いつ、どんな所でねこに会いますか。
私、昼間もよく見受けますが、彼らは夜行性ですから夜が多いはずだと思っています。でも、昼と夜のどちらが多いかと、これまで気にかけたことはありませんでした。こうしてヤボ用か何かで出歩いて呼び止められない限り、気付かないものかもしれませんし、そもそも夜は眠っていて夢の中です。
ねこは、公園や神社などでナイトミーティング(ねこの夜会*1)をすると聞いたことがあります。昨夜は右側が少し欠けた居待月でした。月明かりの下、一体どんなことが議題にあがっていたのでしょうか?
話は変わりますが、月といえばとても思い出すことがあります。まずは以下の表を眺めてみてください。
並んでいる数字は、新聞にも載っている国立天文台暦計算室のサイトから引用した熊本の今月前半の月の出入りの時刻*2です。(「の」が4つ続いたヘンな文になってすいません)
明後日、12月10日の月の出の時刻が--:--になっています!
昔(月に関心を持ち始めた30代前半の頃)、新聞の暦欄でこの記号に気付き、「これは一体何?月が出ないってどういうこと??」と理科の先生に焦りながら尋ねたことがあります。生徒の皆さん方は疑問に思いませんか?
夜出てないはずの月が、お昼の12:29に沈むとはこれ如何に?*3
年月日 月の出 月の入り 備考
2017/12/01 15:32 3:44
2017/12/02 16:15 4:51 十三夜
2017/12/03 17:04 6:00 小望月
2017/12/04 17:59 7:10 満月(十五夜)
2017/12/05 18:59 8:17 十六夜
2017/12/06 20:03 9:20 立待月
2017/12/07 21:10 10:17 居待月(昨夜)
2017/12/08 22:15 11:06 寝待月(臥待月)
2017/12/09 23:19 11:50 更待月
2017/12/10 --:-- 12:29
2017/12/11 0:20 13:04
2017/12/12 1:18 13:38 下弦の月(この頃)
2017/12/13 2:15 14:11
2017/12/14 3:12 14:44
2017/12/15 4:07 15:19 有明の月(この頃)
2017/12/16 5:01 15:56
2017/12/17 5:55 16:35
2017/12/18 6:48 17:18 新月
【校長】
*1 ねこの夜会について、ねこ研究家による次のような趣旨の学説を目にしたことがあります。
ねこの夜会では、お互いにある程度の距離を置き、丸くなって座りながら静かに進行します。時に他のねこに近寄られすぎて不安を感じた弱いねこが、低いうなり声で威嚇するなどの小競り合いはありますが、基本的にケンカに発展することはなく、集会が終わったら、また元の自分のテリトリーに帰ります。地域内のメンバーを確認するためだろうと思われます。
*2 「備考」の欄は私が記入しました。十五夜から順番に積もっていますので、多分大丈夫だと思っていますが、間違っていたらごめんなさい。
なお、「この頃」というのは(確信はありませんが)、プラス・マイナス1日という意味です。
*3 その時に理科の先生から受けた説明の概要です。(今回の表の数字に直しています)
その日に月の出がないというだけで、何ら不思議ではありません。
月は(地球からみると)約29.5日かけて地球の周りを一周しています。(実際の月の公転周期は約27.3日ですが、地球も月を連れて移動している関係で、地球から見て元の位置に戻ってくるまで約29.5日かかります)
その関係で月の出の時刻は一日ごとに約50分ずつ遅れます。おおざっぱには、約25時間ごとに月の出があると考えてもいいでしょう。9日の23時19分に月が出たとすると、この時刻から25時間後は11日の0時19分(上の表では0時20分)となり、10日には月の出がないということになります。
前日の夜23時以降に月が出ている場合は当然、こういうことが起こるわけです。また、10日の12:29に沈む月は前日の23:19に出た月だということで、頭が相当堅くなっていることを実感した次第でした。