徒然雑記帖
ものづくりコンテストの練習廃材から
暑中お見舞い申し上げます。
夏休みに入って早くも1週間が過ぎようとしています。夜、寝る前に振り返ったとき、納得いく一日一日が送れていますか?
さて、気付いている人がいるかもしれませんが、先日来、建築科のピロティに見慣れないベンチが置いてあります。
よく見ると、先日開催された高校生ものづくりコンテストの「木材加工部門」の課題作品を組み合わせて製作したものみたいです。
担当の先生に伺ったところ、今年度から課題の内容が大きく変わり、右の写真のような「四方転び」になったそうです。難化したことを受けて、選手だった建築科伝統建築コース3年鳥越君らもかなりの練習を積み、全部で20個以上の作品を製作したんだそうです。その再利用を考えていて閃(ひらめ)くところがあり、作ってみたということでした。
ここで敢えて紹介しなければ、これが廃材からできているなんて、分からなかったのではないでしょうか。
3つのベンチが並んでいましたが、特に一番左側の八角形のベンチが素敵だと思います。高校の日本史で「古代の天皇陵(古墳)は八角形のものが多い」と習って「そうなんだ!?」と思って以来、私、八角形を見ると特別な反応をするようになりました。風水関係の本で読んだことですが、八角形は全方位を象徴していて、森羅万象から幸せのエネルギーを引き寄せることができるという意味で特に大切にされ、「風水のシンボル」と呼ばれているようです。中でも、八角形のフレームの鏡は、全方位から幸せを引き寄せて、運気がアップしたり、金運が上がったり・・・といった効果があるんだそうです。
梅雨が明け大変暑い最中、建築科の木材加工室では、伝統建築専攻科2年の川口君と1年の和泉君が来る7月31日から福岡市のマリンメッセ福岡で開催される「第14回若年者ものづくりコンテスト競技大会」に向けて、黙々と練習に励んでいました。八角形のベンチが勝運を引き寄せて、良い成績が出ることを祈っています。
話は大きく変わりますが、ものづくりコンテストは木材加工部門に限らず、旋盤部門でも電気工事部門でも、練習をとおしてかなりの廃材が出ます。その再利用のアイディアや技術を競うものづくりコンテストをするときっと面白いのでは、といつも思っています。
実際、「古くなってしまったものを、別の新しいものとして蘇らせる」ことを目的とする様々なコンクールが開催されています。山形県では、使用済み自動車の3万点からなる部品の再利用、再資源化等をテーマとしたものづくりコンテストが実施され、山形工業高校が「エアバッグを再利用した車イス」を製作して、並み居る高専や大学を押さえて最優秀賞を受賞したというニュースをつい先日も目にしました。
ものづくりコンテストの廃材を活用したものづくりコンテスト、できないものでしょうか?いつか工業校長会で提案してみたいと思います。
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