徒然雑記帖

徒然雑記帖

待ちなんかった 青井さん


昨日の青井阿蘇神社のおくんち祭りに参加した生徒の皆さん、大変お疲れ様でした。

陵和会(同窓会)の神輿(みこし)を担ぎたいと自ら手を挙げた3年生は今年101人であり、平成23年に生徒が参加し始めて以来最多の人数だったと担当の先生から伺いました。祭り好きの人にとっては、待ちなんかったことでしょう。

天気が良すぎて熱中症も懸念される中、若いエネルギーを存分に発揮して、祭りを盛り上げてくれました。また、場所・場所で力を振り絞ってエッサッサを披露してくれ、町の人たちも惜しみない拍手で応えていただきました。ありがとうございました。

特に、最後の宮入行事、なかなか神輿を神前に納めさせてもらえず「セイヤ・セイヤ」の勇ましいかけ声を境内いっぱいに響き渡らせながら何度も繰り返しになり、見ていて圧巻でした。担ぐほうは超大変だったのでは?鈴の音も大きく鳴り響き、きっと青井の神様も喜ばれたのではないかと思っています。

陵和会の皆様には、事前の神輿担ぎの練習から当日の粋なはちまきの結び方の御教示、そして道中の細かい御指導まで大変お世話になりました。陵和会と本校現役生の絆がまた一層強まった感じがします。

話は変わりますが、今日10月10日は以前「体育の日」でした。1964年10月10日の東京オリンピックの開会式が行われたこの日、真っ青な大空に自衛隊機が五輪の大円のジェット雲を描く様子は繰り返し放映されていますので、見たことがある人は多いはずです。この日、東京の空は雲一つない快晴だったそうです。統計上晴れの日が多い「晴れの特異日」に開会式をもってきたとか(嘘か本当か知りませんが)聞いたことがあります。

しかし、ここ人吉は昨日と一変して曇天(午後の降水確率60%)です。特異日が現れる気象学的原因はまだ解明されていないそうですが、閏年とかあるのになぜ毎年同じ日になるのか昔から不思議に思っています。

今日は、そんな10月10日に思いを込めて、今朝7時30分現在のHPの総アクセス数1184473を使って久々に数遊びをしてみたくなりました。数字の並びをそのままにして、加減乗除等の記号を入れ、今日10月10日の「1010」という数字を作ることします。(お昼休みの楽しみにとっておきました)

11!!!+!!!+!×√+√()=1010→10月10日

特に手こずることなく、10分ほどで完了です。あまりにも簡単でしたから、もう一つ挑戦することにします。

昨日のおくんち祭りの参加者に配付があったお守りに「御鎮座1212年」と印刷してありました。(左の写真)

青井阿蘇神社が球磨盆地のほぼ中央部、球磨川北側のあの地に鎮座して1212年目ということでしょう。

この1212というのも印象的でいい数字だと思います。そこで、この1212という数字を、同じく1184473から作ってみることにします。

1184!+=1212

これまた簡単にできて、拍子抜けでした。皆さんだったらどのような式を作りますか?

 

【注】 中学生の皆さんへ。もう何度も説明していますが、”!”は「階乗」または「ファクトリアル」と読み、例えば4なら、4×3×2×1を計算して24になります。

・これに対して、2重階乗(!!)は階乗の1つ飛ばしバージョンと考えてください。

n!!なら、n×(-2)×(-4)×・・・×・・・というように、2つずつ減らしながら掛け合わせます。nが偶数だと×4×2で終わりますが、nが奇数だと最後は1で終わることになります。

・3重階乗は階乗の2つ飛ばしバージョンです。n!!!なら、n×(-3)×(-6)×・・・ということです。最後は最小自然数まで掛けることになります。

    従って、  8!!!=8×5×2=80

11!!!=11×8×5×2=880 となります。

        特異日については、ネット上のコトバンクに次のように解説してありました。

長年にわたって毎日の気象状態の平均をとったとき、特定の日にある気象状態が偶然とは考えられないほど大きな確率で出現し、かつその前後の日にはそれほど大きくない出現確率のとき、この日を特異日(singularity)と呼ぶ。日本では 116日および 314日の「晴れ」、43日の「春の荒れ」、46日の「寒の戻り」、611日の「入梅」、917日および 26日の「台風来襲」、113日の「秋晴れ」などがよく知られる。

【校長】


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は資格チャレンジの日

 

いつも本校のHPにお越しいただきありがとうございます。

 

生徒の皆さん、一昨日の体育大会、大変お疲れ様でした。

近隣の高校が早々と延期を決める中、漏れ伝わってくる3年生のこの大会に懸ける意気込みにどう応えるか、最終的な判断をする者としてギリギリまで悩みました。

万一ぬかるんだグラウンドで足を取られ、骨折等大きな怪我があったり、気温が低い中、低体温症で救急車の出動があったりしたら・・・・色々なケースも考えました。最終的には、批判が出ることは重々承知で実施を決断しました。

集団演技の時に雨が上がったのは奇跡的で、大袈裟ですが「天の恩寵」だと思いました。「沢山の観客の前で演技ができてよかった」という生徒たちの声も聞き、時間短縮・種目変更・・・色々ありはしましたが、結果的には事故・怪我なく終わり、明日に延期してやるより雨天の中、かえって引き締まったのではないかと思っています。

一昨日夜、保護者の皆様にもこの気持ちをメールで配信したところです。保護者の皆様には、御理解・御協力をいただき誠にありがとうございました。

 

 

ところで、月が改まりました。年度後半の開始日である10月1日が週の初め月曜日にも当たるというのが何ともよく、台風一過、朝から清々しい秋の日が差しているのも気分いいです。校庭では建築科3年の人たちが、雨に濡れたテントを日に干してくれています。

 

今朝のテレビのニュースは台風関連ばかりでしたが、ラジオでは今日は「日本酒の日」と言っていました。聞くところによると、10月に入ると新米の収穫が始まり、全国各地の蔵が日本酒造りを始めるからだそうです。鉄チャンの私としては、今日は東海道新幹線が開業した日(1964年)というのが真っ先に思い浮かびました。10月1日は「衣替え」でもあります。今朝の官舎の台所は21℃で肌寒かったので、冬に向けての準備をしなければならないと実感したところでした。

そういうことで、10月1日は各種団体が独自に定めた記念日が何かしら多そうな感じがして、ちょっと調べてみました。沢山ありました。

 

国際高齢者デー、コーヒーの日、法の日、日本茶の日、日本酒の日、メガネの日、・・・(途中略)・・・トンカツの日、雨といの日、ポイントカードの日、資格チャレンジの日、釜飯の日、あずきの日、省エネルギーの日・・・(以下略)・・・

 

何と47個も羅列されていました。それぞれのいわれを読んでいたら、無理な語呂合わせも多く、なかなか面白いと思ったところです。気になるのは「資格チャレンジの日」です。本校でも皆さんに資格取得を推奨しているからです。なぜ今日なの?と、想像を巡らせました。

制定・登録した一般社団法人日本記念日協会によると、「自己啓発・転職・就職などで重要な資格とその取得について、毎月の初日である1日に考え、資格取得への挑戦を促進し、より良き人生を目指してもらうことが目的」とありました。確かに、月の初日というのは気分一新、新しいことにチャレンジするにはうってつけかもしれません。

 

今日の職員朝会では、危険物取扱者の試験が12月8日(土)に本校で行われることが決定したという連絡がありました。この試験、全国的な合格率が低下して難化の傾向にあります。昨年度の本校生の合格率も今一つで、パッとしませんでした。リベンジをかけようと思っている人は多いはずです。

危険物はその取り扱いを誤り万一事故が発生すれば、人命を危険にさらし、環境を汚染し、地域社会に大きな被害を与え、企業は莫大な損害を被り大きな責任を負うことになります。その元々の原因は、あり得ないようなちょっとした判断ミスが多いと聞いています。今の皆さんにとっては、スキルアップの資格かもしれませんが、安全な社会づくりの使命を帯びた資格であるということもしっかり自覚して、計画を立てて頑張ってください。

 

ということで、1年365日すべてに何かしらの記念日があり、その数の多さに改めて驚かされたわけですが、最も記念日の多い日はいつなのかということも気になり調べてみました。何と10日後、10月10日みたいです。

【校長】

気を揉む台風24号の動き


   いつも本校のHPにお越しいただきありがとうございます。

熊本地震で被災した阿蘇市車帰(くるまがえり)にある菅原神社の祠(ほこら)の新築工事を伝統建築専攻科の2年生が請け負い、約半年かけて完成、昨日(26日)納品しました。私もその現場に立ち会い、貴重な経験をすることができました。

詳細は専攻科からアップされていたブログのとおりですが、祠を積んだトラックの後ろをつけて、昼過ぎに現場に到着しました。

右の写真では分かりにくいかもしれませんが、道路から設置場所までの通路が意外に狭く、フォークリフトや小型クレーン車を使って難儀しながら少しずつ移動させ、3時半頃やっと設置作業に取りかかることができました。あいにく秋の冷たい雨がぱらつく中での作業になりました。それにもかかわらず、地元の氏子さんたちも20名ほど出て来られ、笑顔で作業の様子を見守っていただきました。ありがとうございました。

ところで、今日は昨日の雨でぬかるんだグラウンドを整地しながら、体育大会の予行があっています。そんな生徒・職員みんなが気を揉んでいるのは天気のことです。遥か南の海を北上中の台風24号が、九州から本州にかけて停滞している秋雨前線を刺激しているようです。大会当日は雨、しかも予備日としている30日(日)は暴風雨のようです。少々の雨でも当初の予定通り29日(土)に実施するか、それとも来週の2日(火)とかに延期するか、難しい判断を迫られています。明日(28日)のお昼には態度決定をしてHP上でお知らせします。

最後に・・・

先週水曜日(9月19日)にアップしていた「サギと三角形の面積」の記事の中で「面積が24になる三角形の3辺がヘロン数として見つかったら教えてください」と書いていましたが、本校電気科の仲嶺先生の御親友から「2組見つかったよ」とメールをいただきました。お知らせいただきありがとうございました。

(a, b, c) (,,10)→面積=24  (,13,15)→面積=24

三辺が500までの自然数について、何とエクセルを使って計算させた結果なんだそうです。

よ~く見るまでもなく、このうち6,8,10は、三平方の定理で有名な辺の比が3:4:5の直角三角形ですよね。私、ピタゴラス数はいつもヘロン数になるという至極当たり前のことを忘れていました。

そして、この(6,8,10)の三角形は、辺の長さの和と面積がいずれも24になります。今とても気を揉んでいる台風も24号と同じ数字でもあり、何か変な縁を感じます。

 ピタゴラス数とは、直角三角形において、三平方の定理 a2 + b2 = c2を成り立たせる自然数の組のことです。よく知られているのは、(,,)(,,)(,12,13)などでしょうか。

このピタゴラス数は、c<100の範囲で次の16個あることが知られているそうです。意外に沢山あることに改めて驚いたところですが、数学の先生だったら「作問に使えるな・・・」と思うかもしれません。

 (,,)(,,)(,12,13)(15,,17)(,24,25)(21,20,29)(,40,41)
(35,12,37)(11,60,61)(45,28,53)(33,56,65)
(13,84,85)(63,16,65)
(55,48,73)(39,80,89)(77,36,85)
(65,72,97)

【校長】


 

 

 

 

 

 

 

サギと三角形の面積

 

いつも本校のHPにお越しいただきありがとうございます。

 

先週金曜日から始まった体育大会の練習、3連休を挟んで3日目になる今日は、1年生が午前中体育館で集団演技の練習をしました。いかがでしょうか。練習を通して、少しずつ形が出来上がっていることを実感していますか?

 

ところで、列車通学生の中には気付いている人がいるかもしれませんが、人吉駅からすぐのヒヨドリ越えの登り口付近に1週間程前からサギがいます。羽根を閉じたときうまく身体に密着してないので、怪我をしているのかもしれません。愛嬌のある目で私を見つめますので、「どうしたの?怪我したの?ご飯、食べてる?」とか言いながら少しずつ近づいて距離を詰めています。最初は5m位まで近づくと逃げていたのですが、毎日やっていると顔を覚えたのか、心を許したのか数日前から2m位まで近づくことができています。別にストーカーのつもりはありませんが、何となく嬉しいものです。

 

サギにはいい思い出があります。昔、釣にはまっていた時のことです。川岸で釣をしていたら、サギからずっと背後で待たれていたことがあります。つり上げた魚を貰おうとしているのです。そのような光景、時々新聞写真等で紹介されますので、イメージが湧く方が多いかもしれません。まさか自分がその当事者になるとは・・・! とても光栄でした。

魚を釣っているということをしっかり理解し、辛抱強く待つ様子からは知能の高さが窺えます。サギ君に魚をあげようと、ついつい粘ってしまい、これもまた釣の一つの醍醐味と言ってもいいかもしれないな、とか思ったところでした。鳥は警戒心が強いというのが私の認識でしたので、野生のサギがこんなに人間と接する生き物とは本当に驚きです。

 

古来、日本人とサギは親しい関係だったのかもしれません。それを裏付けることとして、温泉の開湯伝説を思い出します。「日本三古湯」の一つ、愛媛県・道後温泉に伝わる「足に傷を負って苦しんでいた一羽の白鷺が、岩間から噴出する温泉を見つけた」という話を聞いたことがある人は多いはずです。このように歴史ある温泉には開湯伝説があり、そこには鹿や熊などの動物が登場することがあるのですが、一番多いのが「白鷺伝説」なんだそうです。

改めてネットで「温泉 サギ」と入れて検索してみると沢山ヒットし、サギが温泉で脚の傷を治したという話は定番になっていることが窺えます。それにしても、あんな堅そうな脚ではお湯の温かさも感じられないのでは?と思うのですが、血管は通っているはずなので、長く湯に入っていれば多少は体も温まるのかもしれません。私が初任や前任校のころによく通った武雄温泉(佐賀)や天草下田温泉も白鷺伝説があります。人吉市内にも「白鷺の湯」という温泉がありますよね。

 

話は変わりますが、生徒の皆さんはサギを英語で何というか知っていますか?

 

答はheron(ヘロン)です。

 

何と、三角形の3辺の長さから素早く面積を求める公式を発見した古代エジプトの数学者・技術者のヘロンHeron)さんと綴りが一緒です!

2、3年生は数学の教科書の中に見受けた人もいると思いますが、ヘロンの公式を発見した人として有名です。その公式とは、三角形の3辺の長さをabcとしたとき、面積を次の式で求めるものです。

 

三角形の面積=√{s(s-a)(s-b)(s-c)}

ただし、s=(a+b+c)/2

 

私がヘロンの公式を初めて目にしたのは、中学1年生の時でした。図書館から借りた数学史の本の中に見つけました。当時、三角形の面積を求める公式は「(底辺)×(高さ)÷2」しか知らなかった私にとって、3辺の長さからそれを求めることができるというのは大変な驚きで、しかもその公式が遥か2000年も前の紀元前1世紀に発見されていたということを知り衝撃的でもありました。三角関数(三角比)を使わずに中学生でも理解できる証明が載っていて、理解をしようと、もがきまくった覚えがあります。

当時、この公式を使って、あることに挑戦したことも懐かしく思い出します。何かというと、三角形の3辺とも長さが自然数で、かつ面積も自然数となるような3辺を見つけることです。結構時間を費やしたはずですが、結局その当時見つけることができませんでした。随分後になって、そういう三角形は「ヘロン三角形」と名付けられ、3辺の長さの三つ組(abc)をヘロン数と呼ぶことなどを知りました。例えば(13,14,15)はヘロン数(面積は84)です。

 

今朝の7時35分現在の本校の総アクセス数は1159305でした。この数字、各桁の数の総和(1+1+5+9+3+0+5)を求めると何と「24」。

私の名前(西)の擬音語(オノマトペ)の数字表現である「24」と偶然同じです。そして今話題にしている「サギ」の漢字「」も総画数24画です。凄い偶然を感じます。ということで、中学の時に挑戦したことを再びやってみようという気になりました。

即ち、サギにあやかって、面積が24になる三角形の3辺がヘロン数として存在するか見つけようというものです。生徒の皆さん方の体育大会の練習を眺めながら、数時間色々な数字で試してみましたが結局、見つけることができませんでした。

生徒の皆さんで、もし見つかったら教えてください。ただし、存在しないことを証明しようとすると、数学界ではすぐ難問になりますので要注意です。

【校長】

18と秋の到来

夏休みも残り1週間を切りました。焦っている人がいるかもしれません。

本校のホームページ、たまたま開いた昨夜8月26日の20時13分現在の総アクセス数は1142052でした。

この数字をずっと見ていたら、面白いことに気付きました。下4桁の2052と上3桁の114との関係です。

何と、2052÷114=18ということで、綺麗に割り切れるのです。たまたま目にした数字で、このことに気付き、当夜の満月も相まって「吉兆」を感じたところでした。

この18という数字、西洋では「悪魔の数字」とされる666との関係(6+6+6=18など)がよく取り沙汰されますが、私にとっては小中学校の時に何度か出席番号でお世話になったこともある思い出深い数の1つです。

18といえば、相良33観音巡りで相良村川辺にある18番札所「廻(めぐ)り観音」につい3日前、熊本出張から五木越えで帰る途中に立ち寄ったばかりでした。すぐ横の川辺川が激流のようになっていて、鮎釣りをする人が流されないかと気を揉みました。

  


  そんなことを思い出していたら、「百人一首の
18番の歌は何だったかな?」と気になりました。(教諭のころ、百人一首部の顧問をしていました)

調べてみたら、「住の江の岸に寄る波よるさへや・・・」で、平安時代の藤原俊行の歌です。

藤原俊行といったら、この歌よりも中学校の時の国語で習った秋来ぬと 目にはさやかに 見えぬども 風の音にぞ おどろかれぬる」が有名だと思います。視覚を否定し聴覚で秋の到来を感じ取っている歌で、とても分かりやすく、この時期必ず口ずさんでしまいます。生徒の皆さんは、既に秋の気配を感じていますか?

私は、枯れて元気を失ったひまわりの大輪が頭を下げて茶色く変色しつつあるのを見て、「しっかりしてよ、ひまわり君!」とか言いながら夏の終わりを感じました。

【校長】