校長室だより

校長室だより

2学期の始まりに当たって

2学期の始まりに当たって

                                 校長 藤田泰資

 長い夏休みが終わりました。一学期の終業式で、「元気で過ごすこと」と「楽しい思い出を作ること」をお願いしました。児童生徒全員が大きな病気や事故もなく過ごすことができ、とてもうれしく思っています。

 8月25日には、台風15号が荒尾市付近に上陸しました。とても強い台風でしたので新校舎への被害が心配されましたが、大きな被害はなく、最新の技術で作られた木造校舎に、新たな誇りを感じました。皆さんのご家庭ではいかがでしたでしょうか。被害にあわれた方には心からお見舞いを申し上げます。

 さて、本校にとりまして、夏休み中の最大のイベントは、全肢P連熊本大会でした。全国から約500人の参加があり、山田PTA会長様をはじめ16人の保護者の皆様のご協力のおかげで、無事大会を終了することができました。改めて心からの感謝を申し上げます。

 「医療」の分科会において、くまもと江津湖療育医療センターの興梠先生が本県の「ほほえみスクールライフ支援事業」(医療的ケアの実施に係る事業)についての説明をされました。その中で、「私なりに心掛けてきたこと」として「関係者すべてが安心できること」をあげられました。看護師は安心してケアができること、保護者は安心して看護師にケアをお願いできること、子どもは安心してケアを受けられること、教師は安心して教育に取り組めることと理解しました。

この状況を作り出すためには、教師や看護師が通常の児童生徒の様子を理解するまでは保護者に付き添っていただく必要があり、時間がかかります。保護者の皆様にはご苦労をおかけしますが、この時間があるからこそ、これまで無事故でケアが行われてきたことを改めて感じました。分科会では他都道府県の参加者から、この事業による児童生徒の安全性や事業自体の安定性が高く評価されました。熊本県でこのような事業が行われていることを大変誇らしく思いますし、興梠先生をはじめこれまでこの事業を支えてくださった保護者の皆様に感謝を申し上げたいと思います。

 さあ、二学期です。一人一人が元気で過ごすとともに、しっかり成長する学期にしていきましょう。