「ごあいさつ」
4月1日に校長として着任しました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
本校は、知的障がいのある生徒が学ぶ、高等部のみの特別支援学校として設置され、開校5年目を迎えました。校名の「はばたき」には、本校で学ぶ生徒たちが、将来の希望に向かって力強く「はばたく」ことへの期待が込められています。本年度は3学年、26学級、計204人の生徒が在籍しています。
開校初年度の令和元年度は、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大と社会活動の制限・自粛の中でスタートしましたが、昨年度までの4年間で、学校行事の開催方法の見直しやICTを活用した多様な学習形態の工夫と創造など、これまでにはなかった新しい教育の形を創り上げることができています。5年目を迎えた今年度は、新型コロナウイルス感染症の「5類移行」も見据え、これまで唯一難しかった“地域社会とのつながりの創造”に着手していく予定です。
校訓は、「学ぶ つながる やり抜く」としています。「学ぶ」は確かな学力と学び続ける姿勢を培うことです。「つながる」は自らを整え、周囲の人々と協調して力を発揮することです。「やり抜く」は社会に踏み出す目標を持ち、やり抜くことです。
教育目標は、「一人一人の可能性を拓き、「生きる力」を育む教育活動を通して、主体的・協働的な社会生活・職業生活を営み、未来を切り開く力を培う。」としています。
教育目標を具現化し、校訓に示された生徒の姿を実現できるよう、本年度は以下の事項に重点的に取り組みます。
○安全・安心に学べる教育環境の整備
○教育内容の充実
(各教科等及び自立活動の指導、進路指導とキャリア教育、生徒指導)
○保護者及び関係機関との円滑な連携
○特別支援学校のセンター的機能(センターオブセンター)の充実
○職員一人一人が力を発揮しやすい(発揮する)学校づくりの推進
本年度も生徒一人一人の自立と社会参加を目指し、関係の皆様と十分な連携を図りながら取り組んでまいります。関係の皆様におかれましては、本校の教育活動に御理解と御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
熊本県立熊本はばたき高等支援学校長
宮本 信高