農業科日誌

漬物伝承学習~内臓が喜ぶ食事~

農業科2年生『食品製造』では野菜類の加工について学習しています。10月3日に就農教育講演会でご講話いただいた漬物職人の尾崎吉秀さんとイタリア料理店経営の積一也さんを再びお招きして、本日は漬物伝承学習の実践編絵文字:キラキラを行いました。

本日の実習では『万能みそ』『味噌漬けを使った漬物寿司』『酒粕入りの味噌汁』を作りました。

『万能みそ』は材料の加熱に大変時間がかかるため、製造工程をビデオに撮った映像を見ながら解説を聞きました。丁寧な仕込みやじっくり煮込んで仕上げていく工程に魅了されました。この夏、芦北伽哩街道に芦高生も参加してJAあしきた道の駅総菜部の方にご協力いたき796杯売り上げた絵文字:良くできました OK“KEYMAN伝承カレー”には『万能みそ』をとり天のソースに取り入れました。その名の通り、ご飯にのせても、ソースとしても、薬味としても何にでも合う万能みそなのです。本日は焼きおにぎりと揚げ豆腐、キュウリにディップしていただきました。

『漬物寿司』は尾崎さんが九州新幹線開業記念に考案して販売した逸品です。味噌漬けを丁寧に薄切りにして酢飯にのせます。15年間味噌に漬け込んだ幻のキュウリの味噌漬け芯まで透き通ったゴボウの味噌漬け、そして、2013年に日本一に輝いたショウガの味噌漬けなど5種類をお寿司のネタとしました。このショウガの味噌漬けは『しょうがのべっこう漬け』と名付け、今では関東有名百貨店から取引の依頼まである商品です。

『酒粕入りの味噌汁』は尾崎さんのこだわりのお味噌汁で、天然のだしと尾崎さんの無添加お味噌に酒粕を少々加えます。あまりのおいしさに生徒はおかわりです。ちなみにご飯は自分たちで田植えした学校のお米“芦高米です絵文字:うーん 苦笑


便利な食べ物より時間をかけて作られた、素材本来の旨味を体に取り入れることで、私たちの体は喜ぶ・・・「内臓が喜ぶ食事」この食文化を学びそして後生に伝えてほしいという思いをしっかりと受け止めた生徒たちでした。