校長挨拶

　本校は、昭和１９年に開校し、令和６年度に８０年目を迎えま

す。現在、全日制は、インテリア科、機械科、工業化学科、電気

科、情報技術科の５科で編成しており、機械科と電気科は２クラス

あります。そのため、１学年７クラスの県内屈指の専門高校とし

て、これまで日本の工業を支える多くの人材を輩出してきました。

さらに、歴史と伝統を誇る工業高校として、産業界はもちろん地域

からも大きな期待を寄せられています。

　一方、定時制は平成２２年に八代東高校定時制課程普通科と八代

工業高校定時制課程機械科が再編・統合され、商業系と工業系を有

する三修制（３年間で卒業できる制度）を取り入れた単位制総合学

科として再出発し、１３年目を迎えています。

　｢マイスター・ハイスクール｣ってなんだろう!?

　私たちの身の回りには、生活に便利なものがたくさんあります

が、スマートフォンや家電製品、キャッシュレス決済などなくては

ならないものになりつつあります。そして、それら全てに使われて

いるのがデジタル技術です。今やデジタル技術はカメラやセンサー

の発達及びインターネットの普及により、工業分野にとどまらず、

農業や林業、水産業などあらゆる分野で使われています。そのため、

これからの時代、柔軟な発想でデジタル技術を幅広く応用し使いこ

なせる人材の育成が求められています。

本校では、令和３年度から文部科学省のマイスター・ハイスクール

事業の指定を受け、これからのデジタル社会で活躍できる人材育成

を目指して取り組んでいます。インテリア科、機械科、工業化学科

、電気科、情報技術科の５科それぞれに関係する県内企業の技術者

に産業実務家教員として授業をしていただくことで、生徒たちは他

では学べない最先端のデジタル技術を楽しく学んでいます。

本校は、未来の技術者となる人材を育成することで、これからの日本

の産業を支える新たな工業教育を目指しています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　校長　染村　俊浩

教育目標

（１）教育方針
 
    本校の校訓「誠実」を基柱とし、教育庁の令和３年度「教育指導の重点」並びに「取組の方向」に則り、家庭、地域、学校が連携・協力により、生徒の「夢実現」に向けた教育活動を推進・充実し、生徒の「生きる力」を育成する。

 
（２）教育目標
 
　  ア　地域に信頼され、愛され、必要とされる学校づくり
　　イ　ものづくりと部活動をとおした文武両道の人づくり
　　ウ　ＤＸ時代を見据えた社会に貢献できるＩＴ人材の育成
　　エ　常により良いものへと向かう姿勢の育成

教育スローガン「考え・気づき・動く」
自ら考えることが気づきにつながり、行動に一寸ずつの変化が生まれる。その積み重ねが成長へつながる。

（３）　令和５年度の重点的取組
ア　学力の定着向上と健全な心身の育成
（ア）授業の充実に努め「主体的・対話的で深い学び」の実現を図る
（イ）ＩＣＴを効果的に活用し「わかる授業」の実践に努め、教育の情報化を推進する
（ウ）特別支援教育の充実と合理的配慮を提供する
（エ）教育相談の充実と教育ニーズを適切に支援する
 
イ　マイスター・ハイスクール事業による地域を担う産業人材の育成
（ア）産業分野の融合につながる各種最先端デジタル技術の習得を目指す
（イ）新たなデジタル機器の活用と、実務家教員と連携した授業・実習をさらに推進する
（ウ）将来の熊本の創造的復興を支える産業人材の育成を目指す
 
ウ　部活動の推進と適正化
（ア）体力・競技力を向上させる
（イ）豊かな人間性や社会性を育成する
（ウ）生徒の自主性を重んじ効率的かつ効果的な活動を行う
 
エ　本校の魅力発信
（ア）「スクール・ミッション」をとおして、地域に本校の新たな役割を発信する
（イ）マイスター・ハイスクール事業を近隣中学校にわかりやすく伝え連携を深める
（ウ）ものづくり教室やこども科学フェア等をとおして、地域のこどもたちの工業への興味・関　　　　　　　心を育てる
 
オ　安全教育並びに危機管理の充実
（ア）安全教育の徹底と交通事故等を未然に防止する
（イ）教育環境を整備する
（ウ）総合型コミュニティ・スクールをとおして地域と連携した学校運営を図る
（エ）教職員の不祥事を防止する組織づくり
 
カ　校務整理と業務改善
（ア）業務の平準化を進める
（イ）持続可能な業務改善により働き方改革を推進する