STEAM教育実践

教科横断型・産学官連携型の探究型授業「架け橋プロジェクト」

 

 

 

 

 

 

 宇土中学校は,科学(Science),技術(Technology),工学(Engineering),アート(Art),数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた授業にも取り組んでいます。「架け橋プロジェクト」は,まさに「なぜ(課題発見)」と「つくる(創造)」のサイクルと協働の中で,独自のアイデアを生み出すという5つの分野の横断的な学びとなっています。

 この「架け橋プロジェクト」とは,地震を経験した中学生が,美術の授業の時間に,”橋”や”地域デザイン”について考え,各クラス7班に分かれてケント紙で1/100スケールの橋(長さ30cm)のオリジナルの橋を完成させるというものです(2019年度全15時間)。
最終回(13~15校時)のペーパーブリッジコンテストでは,橋に込めた思いをプレゼンし,その後,実際にどこまでおもりに耐えられるかを14班一斉に競います。このプロジェクトは,デザインや強度だけではなく,熊本の地震からの復興,インフラの重要性学び,さらには大人としての”生き方”を学びます。

  熊本地震の年にスタートした夢の架け橋プロジェクトですが,大人と大人がつながり,子どもと大人がつながり,地域と専門家が繋がるようになりました。皆様のおかげを持ちまして,地域と共創する授業を通して子供たちの成長を大きく感じられる授業へと深化しています。一般社団法人ツタワルドボク様をはじめ,熊本大学・九州大学など多くの方々に重ねて御礼申し上げます。

 

2019年度 全15回

1、2校時.pdf  3、4校時.pdf  5,6校時.pdf  7,8校時.pdf  9~12校時.pdf

 

(1)これまでの取り組み
1 平成28年度(11時間)
 橋長 30 cm以内,幅 10 cm,高さ制限なしの橋を作り,イスの間に架け、1 個あたり質量 0.137kg を載化させ強度・費用・デザインを競う。材料は,紙と接着剤(木工用ボンド)のみで作る。

2 平成29年度(18時間)
 「むらかみ眼科から運動公園につながる道路にある全長30m の架け替え工事」を想定。平成29年度以降、接着剤を液状のりに変更。

3 平成30年度(17時間)
 「宇土シティの屋上階と JR 線路向かいの運動公園をつなぐ橋を架ける。」

4 令和 元年度(15時間)
 「宇土市網田町網田港に架かる橋の架け替え工事。国道 57 線沿いに位置する網田町には,熊本の観光名所の一つである御興来海岸がある。この有明海の干潟を更に有効活用するために長浜町から御興来海岸休憩所、宇土マリーナ沿いに沿岸道路を整備。その際網田港に架かる橋を観光のイメージアップにつながる橋として提案するものとする。」

5 令和 2年度(8時間) 2020.10.22~11.20 金(ペーパーブリッジコンテスト11/20(金) ) UP
「ある谷あいの石橋が,集中豪雨で損壊。そのため急遽,けた橋を架けて生活道路(ライフライン)を確保することになった。橋の架け幅は50m,10tトラック2台が安全に走行できる強度が求められる。作品は,配布される材料・道具のみを使用し,1/100 のスケールの大きさで制作する。なお,設置する景観を想定して,彩色を行う。」

⇒これまでの取組はこちら(ブログ)から見ることができます。

 

お世話になっている「ツタワルドボク」のHPでも紹介されています!