日誌

【中】「ART&ENGINEERING『架け橋プロジェクト」

 11月29日(火)、本校体育館で、「ART&ENGINEERING『架け橋プロジェクト」の発表会が実施されました。この取組は、3年生の美術の授業の一つとして、生徒の協働による紙製の橋の模型(ペーパーブリッジ)の制作をおこなうもので、STEAM教育の理念を美術の授業に取り入れた、教科横断型の教育プログラムです。

今回はこれまで3回の授業で作成した各グループ(各会社)のペーパーブリッジの耐荷重発表会でした。

まず各社のプレゼンテーション(今回提出のペーパーブリッジ作成の経緯、工夫点などの説明)があり、その後耐荷実験を実施しました。

ペーパーブリッジの規格は実際の橋の100分の1の大きさを想定し、次のような条件が定められています。

 ①500mmの間隔の橋脚に渡すことのできる長さ ②幅は100mm ③橋の強度は1個123gの「ナット」を16個載せることができること(実際の大きさなら10tトラックが2台行きかうことができるくらいの荷重強度)④材料は紙(ケント紙)と接着剤 ⑤橋の経費は1gを250万円相当に換算

各社の橋は、80g台から170gまで、コンセプト、デザイン、工法など様々なものが出そろいました。

いよいよ、荷重実験が始まると、残念ながら途中で重さに耐え切れずに落ちたブリッジもありましたが、どの「会社」も工夫を凝らした、すばらしいペーパーブリッジでした。

荷重が増していくにつれ、ドキドキ、ハラハラも高まり、会場は大いに盛り上がっていました。

荷重実験に続いて、御指導、御支援をいただいた一般社団法人「ツタワルドボク」の代表の片山英資様より、土木にかかわることになられた経緯や、実際の現場で感じておられる土木の魅力、さらには働くことや勉強することの意味など、とても感銘深い講話をしていただきました。

このプログラムには、宇土中学校や八代中学校の先生方をはじめ、「ツタワルドボク」の会員の多くの企業のプロフェッショナルな方々、大学の先生方、関係官庁の方々など、本当に多くの方々の御協力がありました。

附属中生にとって、本当に深く、広い学びとなりました。

このプログラムは、来年以降もぜひ継続していきたいと思います。