ごあいさつ
松橋東支援学校のHPをご覧いただきありがとうございます。
この春、松橋東支援学校長に就任しました井芹 孝恵と申します。
どうぞよろしくお願いします。
私はかれこれ30年前にも本校に勤務させていただいたことがありますが、小高い丘の上に建つ本校舎の校庭からは遠く不知火海を臨み、「希望の里」の美しい自然に囲まれた、まるで桃源郷のような学校の佇まいと温かい雰囲気は当時と何一つ変わっていないことを嬉しく思いました。
さて、本校は昭和30年に開設された「熊本県松橋療護園(現 熊本県子ども総合療育センター)」の中に設置された松橋町立松橋小学校と下益城西部中学校の療護園分校として肢体不自由教育を開始しました。当時の関係者の「すべての子どもたちに教育を!」という熱い思いによるものです。その後、昭和47年に松橋東養護学校として新たに開校しました。今年で創立55年目を迎えます。平成30年からは肢体不自由教育に加え病弱訪問教育も開始し、現在は複数の医療機関で生活する幼児児童生徒が学んでいます。
今年度は幼稚部に1人、中学部に2人、計3人の新入生を迎えました。現在は本校舎に20人、病弱訪問教育部に17人、計37人の幼児児童生徒が在籍しています。
一人一人が未来を担う大切な子ども達です。
授業中や休み時間の子どもたちは、学びに向かう真剣な姿だったり、楽しそうな笑顔がいっぱいだったりで、こちらも30年前の様子とかわりません。学校教育の大切さを再認識しています。
医療機関で生活する子どもたちの学校ですから、入退院に合わせて本校へ転入したり、地元の学校へ戻ったりと、出入りがとても多いことも本校の特徴の一つですが、在籍期間の長短に関わらず、本校での一期一会を大切に、私たち職員も子どもたちと一緒に学んでいきたいと思います。
先日の職員会議では、あらためて学校の教育目標である「自主的・自律的に生きていこうとする幼児児童生徒の育成」に取り組んでいくことを、全職員で確認いたしました。
本校に脈々と受け継がれてきた「松東ファミリー」の精神も大切に引き継ぎながら、誠心誠意、毎日の教育活動に取り組んで参ります。
保護者の皆様、医療機関のスタッフの皆様、地域の皆様方、今年度も引き続き、御理解と御支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
熊本県立松橋東支援学校長 井芹孝恵
【備忘:4月の校庭】
学校を取り囲むように咲き乱れる満開の桜
30年の時を経て、何一つ変わらない中庭のもちの木
力強く伸びている姿に子どもたちの可能性の伸びしろを重ね