学校からのおしらせ

2020年7月の記事一覧

今、熊聾では・・・(その66)

 今週末、熊本県陸上競技選手権大会が県民総合運動公園陸上競技場にて開催されます。本校からは高等部2年生の冨永君(100m)と3年生の濵田君(砲丸投げ)が参加標準記録を突破しての堂々の出場です。約3カ月の休校による練習不足はありますが、学校再開後の練習で自己ベストに近い状態になってきていますので、記録と順位に期待しているところです。
 ただ残念なことに、今回の大会は無観客試合ですので、応援に行くことができません。当日の応援ができない分、他の場面でしっかりとエールを送りたいと思います。

令和2年7月22日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その65)

 新型コロナウイルスの影響で中止となった高校総体の代替大会として、18日(土)に高校3年生のみを対象としたバドミントン大会が八代東高校(男子会場)と八代白百合学園高校(女子会場)で開催されました。
 それぞれの会場での開会式後には、世界ランキング上位の園田・嘉村ペア(トナミ運輸所属)や山口茜選手(再春館製薬所属)などの社会人選手のサプライズ登場に加えて、参加高校生たちとの1時間ほどの練習交流の時間が設けてありました。関係の方々からの心遣いと思わぬご褒美に、選手たちだけでなく大人も胸が熱くなる時間を過ごしました。これまでいろんな場面で耐え忍んできた3年生にとっては、忘れられない思い出となったに違いありません。
 本校からは4人の生徒が出場し、全員がシングルスの試合に臨みました。勝ち負けはそれぞれにありましたが、自分のベストを尽くした結果に、試合後は満足感と少しの悔いと、そしてやり切った感を味わっていたようです。 

  
令和2年7月21日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その64)

 18日(土)の熊ろう公開デー開催に伴い、前日金曜日から寄宿舎を開舎しました。夕方から寄宿舎と棟続きの盲学校共同教室をお借りして、舎生たちは自ら企画した夕食会とお楽しみ会を満喫していました。特に中高生は定期考査が終わった後でもあり、気分的に解き放たれた感があったようです。今年入舎した小学生に対しては先輩たちがとても優しく接してくれており、小学生はすっかり甘えている様子も窺えました。
 寄宿舎が新しくなったことで、このようなダイナミックな活動が出来るようになりました。本当に有り難いことです。

令和2年7月20日      

熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

 

今、熊聾では・・・(その63)

 今後一週間の天気予報によれば、梅雨明けは来週末以降になるのだとか…。
 天候不順の状況がこのところ続いていますが、雨が止んだ途端に校内ではあちこちでセミが鳴き声を競い始めています。呼応するかのようにいろんな生き物も動き始めますので、幼稚部の子供たちにとってはよき遊び相手の出現です。
子供たちは皆、給食後のお遊びの時間には南庭に出てチョウチョやバッタを追いかけたり、乗り物競争をしたりと、セミの声に負けないくらい賑やかな場になります。

 
令和2年7月18日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

 

今、熊聾では・・・(その62)

今、熊聾では・・・(その62)

 

 高等部自立活動の授業を参観したのは、今年度に入り2回目です。「合理的配慮」を中心テーマとして、5人ほどのグループを5つ編成し、グループ協議を行うものでした。それぞれのグループでは異なる場面設定や障がいの程度やコミュニケーションの状況などの実態設定をもとに、大学や会社に対してどのような「合理的配慮」を求めていくかという課題について、真剣に意見を述べ合っていました。授業の後半では各グループの協議内容を紙面で共有しましたので、自分が気付かなかった内容を知ったり、他生徒の障がいの状況や困り感を共有することになったり、他者を思いやる心を培うことにつながっていくだろうと感じました。本時の授業を踏まえ、次時の授業では新たな展開を迎えます。今後、現場実習や面接などの場面で今日の学習成果が発揮できることを願っています。
このような活動が校内でできること、同じ障がいのある仲間同士でディスカッションできること、思いを共有できることは聾学校の大きな強みであり、魅力であると改めて感じています。

令和2年7月17日      

熊本聾学校 校長 五瀬 浩