学校からのおしらせ

2021年6月の記事一覧

今、熊聾では・・・(その269)

 本日2校時に、本校初任者のK先生(小学部)の研究授業が予定されています。沢山の先生方の参観と授業後の指導助言をお願いします。

 私は当日の参観ができないため、前時の授業を参観しました。初めての校内での研究授業ですが、きっと落ち着いて授業をされるだろうと思います。

 小1の元気な男の子たちのクラスで、積極的に挙手をしたり、発言したりする場面が多くあり、また学習への構えも出来てきていることを嬉しく思いました。

 昨年度末に導入された電子黒板も有効に活用されており、これまでにない使い方があることを私自身が学びました。

 
令和3年6月30日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

 

今、熊聾では・・・(その268)

 6月18日から7月2日まで、県内各所で教科書展示会が開催されています。熊本市内では本校を含めて8カ所で展示会があっています。小学校用の教科書については令和5年度まで、中学校用の教科書については令和6年度まで使用されるものです。本校では管理棟3階多目的室にて教科書が展示されています。教育関係者ばかりでなく、広く一般の方にも教科書について理解を深めていただくためのものです。学校にお立ち寄りの際は会場に足を運んでみてください。

 近い将来、デジタル教科書も展示されるのでしょうね…。 

 
令和3年6月29日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その267)

 令和3年度の特別支援学校PTA連合会研修会は動画配信という形で計画準備が進められています。

 内容は、5つの障がい種(視・聴・知・肢・病)を代表して5人のPTA会長さん方によるパネルディスカッションが中心となります。6月25日(金)には共同教室にてパネルディスカッション等の録画が行われました。

 ちなみに、県特P連研修会のテーマは「新たな共生社会を目指して共に歩もう! ~共感し合い・支え合い・助け合い~」です。

 
令和3年6月28日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その266)

 本日、幼稚部3歳児保護者様向け学習の一環として「難聴(ろう)の心理的疑似体験」を行います。

 疑似体験の方法は至って簡単で、イヤホンから流れてくるホワイトノイズ(すべての周波数帯域においてエネルギーが均一に混入した雑音)を聴き、且つイヤマフを用いて周囲の音を遮り、集団での会話などの場面を設定するものです。保護者の方の感想を事後に伺ってみたいと思います。
 以前は、聴覚障害者情報提供センターから機器をお借りして、疑似体験研修を行ってきましたが、コロナ禍のため、現在では学校自前で機器を準備して校内外の研修に対応しています。疑似体験をされたことがない方は、是非一度は経験していただきたい内容です。

 
令和3年6月25日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その265)

 今週は梅雨の中休みがずっと続いています。

 雨が降らなくて助かったのは、プール開きです。今週22日には小学部低学年のプール開きの様子を参観してきました。水はまだ少し冷たそうでしたが、皆喜々とした表情で参加していました。

 プールサイドから周囲を眺めると、昨年度末に取り付けた目隠し用のプールの囲いが目に飛び込んできました。外からの目を気にすることなく、子供たちや先生たちに大きな安心感を与えてくれています。

 
令和3年6月24日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

 

今、熊聾では・・・(その264)

 乳幼児教育相談「うさぎルーム」のパンフレットと新生児聴覚スクリーニング後にリファーを受けられた保護者さん向けに作成したリーフレットの配付に奔走しています。

 今週は3日間にわたって、熊本市内5区(東・西・南・北・中央)と周辺6市町の保健課や保健センター等を回って、周知・広報活動を行います。

 引き続きコロナ禍ではありますが、リモートでの相談活動も出来るような仕組みを作ってみましたので、「きこえのこと」「子育てのこと」等々、気軽に本校担当者に相談していただければと思っています。

 
令和3年6月23日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その263)

 先週19日に封切になった「ヒノマルソウル」という映画については、最近テレビなどで予告編が紹介されていますね。

 「ヒノマルソウル」は実話に基づいた映画であることは皆さんご存じでしょうが、25人のテストジャンパーの中に聴覚障がいのある人がいることは知っていましたか?

 実は、キャストの中に、主役ではありませんが俳優の山田裕貴が演じているのは、北海道立札幌聾学校、北海道高等聾学校卒業生の高橋竜二さんです。

 聴覚障がいのある方が映画に出てくることを知った皆さん、「ヒノマルソウル」への関心が高まりましたね。私も是非観に行きたいと思います。

 
令和3年6月22日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その262)

 本校卒業生2人を教育実習生として受け入れきました。それぞれの実習期間は異なりましたが、6月11日(金)をもって2人の教育実習が無事終了しました。

 実習後しばらくして、2人から気持ちのこもったお礼文が本校実習担当教師と私宛に届きました。

 お礼文の一部を、ご本人の承諾を得て、一部紹介させていただきます。 


(前文略)母校に戻り、貴重な経験をさせていただいたことは、卒業生として感慨深く、諸先生方の生徒への思いは、自分が熊本聾学校の生徒だった頃に感じたものとはまた違ったと感じ、あらためて先生方の生徒への深い愛情を感じることができたこの三週間でした。聴覚に障がいのある生徒への現場での言葉かけや教材の見せ方、授業の進め方等、教師の仕事を身近で体験ができた貴重で学びの多い教育実習でした。研究授業では至らない点が多々あったことを反省するとともに、今後の大学での学びに励もうと思いました。(後文略)


令和3年6月21日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その261)

 小学部の朝自習の風景です。(全学級を写真に収めることはできませんでした。)

 どの子も黙々と一生懸命それぞれの課題に取り組んでいる様子が伝わってきました。何事も習慣化してくれば、それが当たり前のことになり、内容の定着に繋がっていきます。家庭学習も同じで、習慣化が大切ですよね。

 少し難しい話になりますが、私たちがいろんなことを覚え、また練習によってさまざまなことが出来るようになるのには、脳のある働きが関係しています。端的に言えば、それは脳内の情報伝達を効率よくするための「シナプス結合」という働きです。学習・記憶をより確かなものにするためには、このシナプス結合が重要だと考えられています。このシナプス結合が起きるためには、約100日かかると学んだことがあります。そのような意味からも習慣化を促すためには、少なくとも3カ月程度は継続して取り組むことが必要だと言えますね。違う見方で、先生たちの立場からすれば、3カ月続けて何らかの変化が見られないときには、指導方法や内容の工夫等について、再検討することも視野に入れておくべきでしょう。

 苦手なことの克服を目標に掲げている子供たちが沢山います。もちろん、苦手なことも克服しながら、好きなこと・得意なことについては、どんどん伸ばしていきましょう。

 
令和3年6月18日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その260)

「ペンタゴンプロジェクト ~part.2~」

 島根県立浜田ろう学校の皆さんから、ペンタゴンプロジェクト第1弾としてひまわりの種(昨年とれた種だそうです。)が本校に届きました。

 ひまわりの種と併せて写真やメッセージもいただきましたので、小学部理科室前の廊下に掲示しています。

いただいた種は正門付近の露地に植える予定です。浜田ろう学校の皆さん、本当にありがとうございました。

 
令和3年6月17日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その259)

「ペンタゴンプロジェクト ~part.1~」

 昨年度末、岡崎聾学校の鹿嶋校長先生からのお声掛けで、「ペンタゴンプロジェクト」が発足しました。「ペンタゴン」と聞くと、五角形のアメリカ国防総省を思い起こされる方が多いのではないでしょうか。

 このプロジェクトは国防とかの決して物騒な話ではなく、国内4つの聾学校と筑波技術大学が連携した教育的な新たな取組みです。関係する4つの学校とは北海道立旭川聾学校、愛知県立岡崎聾学校、島根県立浜田ろう学校、そして本校です。技術面で筑波技術大学のサポートを受けながら、各校からアイデアを出しながら、交流など先ずは出来るところから始めようというものです。

 先々は、ICTを活用した授業交流や専門性の継承・向上等にも繋がっていくことが期待されます。

 
令和3年6月16日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その258)

 6月2日、熊本日日新聞朝刊「若者コーナー」に本校中学部の田上君の投稿記事が掲載されました。学校名が出ていなかったので見落とされた方もいらっしゃるかと思います。以下、彼の作文です。 


 水俣の実家に帰る途中、海沿いを通ると、水俣の海は、光が反射してとても美しい。この水俣の映画をアメリカのジョニー・ディップさんが作ったと聞きました。

 水俣病と聞くと、いろいろな思いが浮かんできます。環境学習の中で、有機水銀のため体中がまひし、自分の思うように動かせない人がいること、尊い命をたくさん奪ったことを知りました。そして二年前、水俣病資料館の学習で、患者さんが一年間に飲む大量の薬に驚きを感じました。

 ユージン・スミスさんの写真集「水俣」を見ました。苦しみながら死んでいった人々。それでも、工場は水銀を流しつづけました。僕はその写真集をあまり見たくありませんでした。苦しみながら生きてきた人のことを考え、もし自分が水俣病だったらと考えるとつらいからです。だけど、ジョニー・ディップさんが水俣病を題材に映画を作りました。デップさんが、スミスさん役で水俣を伝えてくれます。ぜひ映画を見てみたいです。 


令和3年6月15日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その257)

 本日、午後1時から約1時間半にわたり、乳幼児教育相談の保護者を対象とした「手話学習会」を開きます。本年度第1回の学習会となりますが、参集しての開催ではなく、Zoomによるライブ視聴(うさぎルームから配信)と録画を後日視聴(期間限定)する方法での参加としています。

 今回の内容は「子育てに使う手話①」をテーマとして、本校の保護者(ろう者)を講師にお迎えして実施する予定です。

 初めての試みですので、どのような学習会になるのかとても気になるところです。(午後から少し覗かせてもらおうと思っています。)

 
令和3年6月12日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その256)

 明日12日(土)は「くまろう公開デー」を開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から延期することにしています。ちなみに、延期日は7月17日(土)としました。

 特に、中3生にとっては進路決定のための重要な機会となりますので、1学期中に実施すべく、学期末ぎりぎりの期日に設定しました。当日は「高等部オープンキャンパス」も併せて実施することにしています。もし、参集しての会ができない場合には、個別の教育相談等を行うなどして対応する予定です。

 是非、多くの方に熊聾を訪れていただきたいと思っています。

 
令和3年6月11日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その255)

 今年の9月30日~10月1日に予定しておりました令和3年度九州地区聾学校体育・文化連盟熊本大会については、5月に開催されました当連盟理事会において「中止とする」ことが決定されました。新型コロナウイルス感染症の収束が見込まれず、生徒や教員、その他大会に係る全ての方が安心して大会に参加できる見通しがもてないことが中止となった理由です。

 2年続けて九聾体文連大会が中止となり、生徒たちは本当に残念に思っています。今後は、何とかして大会に替わる交流等を計画したいと考えています。

 
令和3年6月10日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その254)

 6月2日、幼稚部親子行事として江津湖で「川遊び」を行いました。

 以前と比べると、生き物の数が減ったような感じはありますが、当日はザリガニや小魚、小エビ、タニシ、アメンボ等が捕れました。

 翌々日、学校ではビニールプールを川(池)に見立てて、網を使って生き物をすくっている子供たちの姿がありました。「川遊び」本番で収穫がなかった子供たちも満足気な様子で疑似体験を楽しんでいました。

 

令和3年6月9日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

 

今、熊聾では・・・(その253)

 以下、6月1日に掲載されたNHKのWEBニュースです。


 耳が聞こえない人と、聞こえる人が、手話の同時通訳などを介して通話できる、国の「電話リレーサービス」が7月に始まるのを前に、1日から利用者の事前登録が始まり、武田総務大臣が登録を呼びかけました。
「電話リレーサービス」は、耳が聞こえない人と、聞こえる人が電話できるように手話の同時通訳や文字のチャットを介して通話するもので、7月から公共のサービスとして始まります。

サービスを利用するには事前に登録し「050」で始まる専用の電話番号を発行してもらうことが必要で、1日から受け付けが始まりました。

武田総務大臣は閣議のあと、記者団に対し「聴覚や発話に障害がある方が24時間、365日、電話をかけることが可能となるサービスだ。ぜひ、早期に登録をお願いしたい」と述べました。

登録は

▽スマートフォンやタブレット端末で、専用のアプリをダウンロードし、必要な情報を入力する方法か

▽サービスを提供する日本財団電話リレーサービスから、書類を取り寄せて郵送する方法が選べます。

料金は

▽ひと月170円余りの定額料金を支払う代わりに、通話料が割安になるプランか

▽利用時間に応じて通話料を支払うプランを選ぶことができます。

いずれのプランでも、緊急通報やフリーダイヤルは無料で利用できるということです。


令和3年6月8日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その252)

 子供たちとの豊かなコミュニケーションと、きこえない・きこえにくいことへの理解を深めることを目的として、これまでは一同に会しての保護者手話学習会を行ってきました。

 しかし、新型コロナウイルス感染のリスクレベルが「5」になったことを受け、今後は保護者手話学習会をライブ配信&オンデマンド配信で行うよう計画しています。開始日は6月21日(月)で、以降毎週月曜日にライブ配信の予定です。

 手話学習会をライブ配信という形で行うなどと、以前は考えもしませんでしたが、これもコロナ禍で得た知恵であり工夫かもしれません。

 
令和3年6月7日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その251)

 6月6日は「補聴器の日」です。これは、補聴器販売店の団体である「日本補聴器販売店協会」と補聴器メーカーの団体「日本補聴器工業会」によって制定されたものです。

 なぜこの日が補聴器の日かと言うと、「6」と「6」を向かい合わせると耳の形に見えること、また補聴器をつけることにより、もう一つの耳になるという意味を込めて、3月3日(耳の日)×2=6月6日(補聴器の日)となったようです。ちなみに、人工内耳の日は…想像できた人がいるかもしれませんが、9月9日です。

 是非あらためて、補聴器のこと、きこえや音のこと等々について関心を高める機会としてみましょう。

 
令和3年6月4日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その250)

 各部でのプール開きを前に、本校職員は5月31日から6月18日までの間に、心肺蘇生法に係るWeb講習を受けることにしています。また、受講後にはオリジナルの「心肺蘇生修了テスト」により、講習内容の確認を行います。

 実習に関しては6月1日から4日までの間、熊本市東消防署からお借りするダミー人形を用いたり、学校備え付けのAEDを使ったりしながら、研修を進める予定です。

 

令和3年6月3日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

 

 

今、熊聾では・・・(その249)

 先週28日は小学部写生会(予備日)でした。梅雨の中休みとなり、カンカン照りでもなく、薄曇りの空模様でしたので、絶好の日和となりました。

 昨年度から小学部の行事では雨が続いていましたので、やっと校外での学習が叶いました。(雨男、雨女の疑いが晴れた人もいるのでは‥)

 子供たちは事前に描こうと決めた動物の前に行き、画用紙と動物に視線を行ったり来たりさせながら写生に挑戦していました。しかし、動物によっては動き回ったり、水の中に潜ったままだったり、そっぽを向いて寝込んでいたりと、子供たちは最初のうちは苦戦している様子でした。作品は、以降授業の中で仕上げていくことになるでしょう。

 
令和3年6月2日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その248)

 現在では、新型コロナウイルス感染防止対策として、2メートル以上の対人距離を呼びかける「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)」という言葉が定着しつつあります。

 しかし、この言葉は「人と人との社会的なつながりを断たなければならないとの誤解を招きかねず、社会的孤立が生じさせる」おそれがあることから、世界保健機関(WHO)では「身体的、物理的距離の確保」を意味する「フィジカル・ディスタンス(身体的距離)」に言い換えるよう推奨しています。

 先日、本校から保護者・職員向けに発信した学校安心メールでは、「身体的距離の確保」という文言を用いました。皆様お気づきだったでしょうか!?

 

令和3年6月1日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩