学校からのおしらせ

2020年12月の記事一覧

今、熊聾では・・・(その161)

 昨日、2学期の終業式を各学部単位(小学部はクラス単位)で行いました。

 今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、2学期は8月24日から始まりました。本当に長い2学期でした。

 9月、10月、11月と学部単位での運動会・スポーツ大会や校外学習、修学旅行、現場実習などが実施できたことは、コロナ禍にあっても幸いなことでした。

 しかし、12月に入り熊本県内でも新規感染者数が増え、県のリスクレベルも引き上げられ、心配な状況になってきています。

 最近の新規感染者の拡大傾向状況を見ると、終業式ができたことは、たまたま運がいいだけなのかもしれません。それほど、身近にコロナが忍び寄っている感じがしています。

 現在、地球規模で新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界全体が翻弄されています。これまで、日本は諸外国に比べて感染拡大を抑え込めているという評価もありました。そのことは、日本人の勤勉で規則を守ろうとする国民性や私たちの祖先が築き上げた生活文化、国民一人一人の努力によるところが大きいとも言われています。ですが、最近はどうなのでしょう…。気の緩みがあるのでは…と思わざるを得ないような事態もあちらこちらで起きているようです。

 これから年末年始を迎え、気分は開放的にもなるでしょうが、コロナに対する気の緩みは禁物です。私たち一人一人がこれまで取り組んできた予防のための習慣を続け、これまで以上に健康に気を配りながら、今日からの家庭生活を送っていただき、充実した冬休みをお過ごしください。

 そして、皆で元気に3学期を迎えましょう。

(冬休みの期間、「今、熊聾では…」の発行は休ませていただきます。)

 皆様、どうぞ良い年をお迎えください。

 

令和2年12月25日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その160)

 昨日、3・4校時に中高等部校内駅伝大会を行いました。

 好天に恵まれ、気温も丁度良く風もなく、絶好の駅伝大会日和となり、生徒達にとっては今年最後のビッグイベントとなりました。

 コロナ禍の中、様々な活動が中止になったり、方法を変えて実施したりと、何かと制約の多い年でしたが、この駅伝大会は例年通りのやり方で実施できたことを本当に嬉しく思いました。また、普段どおりの活動ができる有難さをあらためて感じました。

 私は最初の生徒達へのあいさつの中で、「この時間はいろんなこと全てを忘れて駅伝大会に集中するように…」とお願いしました。私がお願いするまでもなく、生徒たちは自分に任せられた距離を真剣に、しかも楽しく走ってくれました。チームの仲間を応援したり、他チームの健闘を称え合ったりと微笑ましいシーンも沢山見ることができ、熊聾の良き伝統を感じました。

 唯一、残念だったのは職員チームの出場がなかったことです。来年は私も含め是非職員チームを結成し、生徒達と一緒に汗を流したいと思います。

 

令和2年12月24日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

 

今、熊聾では・・・(その159)

 今年もゆめマートユニオン様から子供達にクリスマスケーキをプレゼントしていただきました。ニコニコ堂時代から30年以上にわたって本校に寄贈していただいています。心より感謝申し上げます。

 午前10時から本校会議室において、小学部児童3名、中学部生徒2名、高等部生徒2名が出席し、贈呈式が行われました。贈呈式の後、学校からのお礼、高等部生徒代表からお礼を述べて全員で記念写真を撮りました。

 早速、給食時に切り分けて美味しくいただきました。どの子どもの顔もニコニコと満足しており、とっても嬉しそうでした。子供達の笑顔を見ていると私たちも幸せになります。子供達にはいつまでも感謝の気持ちを持ち続けてほしいと思います。

 今年は新型コロナウィルスの影響でサンタクロースが訪問しない家もたくさんあると聞いています。例年以上に心に響く素敵なクリスマスプレゼントになりました。お忙しい中、ケーキを届けてくださったゆめマートユニオンのサンタクロース、内田様、福永様本当にありがとうございました。

 
令和2年12月23日        
熊本聾学校 副校長 山本誠二  

今、熊聾では・・・(その158)

 12月18日、中学部生徒会役員任命式を行いました。

 新生徒会長、副会長になった2人の生徒は、熊本聾学校中学部を引っ張っていき、理想の中学部をつくりあげてこうという決意を自分の言葉でしっかりと表明してくれました。

 また、旧役員の2人からは、生徒会活動をとおして変わることのできた自分を見つめていたり、挨拶運動推進などの確かな活動の実績を述べたりと、落ち着いた発表をしてくれました。そして、最後には新生徒会に襷(たすき)をつないで託したい思いを語ってくれました。聞いている私は、「確かにそうだなあ…。自分を冷静に分析できているなあ!」と感心しました。様々な活動を通じて生徒たちが成長し、一皮むけて大人に近づいている様子を感じることができ、とても幸せな気分になりました。

 さて、来年度は中学部の在籍者数が増える予定です。生徒会活動の幅がさらに拡がり、活気づいていくことを期待しています。

 
令和2年12月22日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その157)

【手話講座中級編】

 

 12月14日、職員向けの手話講座(初級、中級)が開かれました。

 中級コースでは、私が覗きに行ったときは「手の形しりとりゲーム」が行われていました。ゲームのルールは

①   必ず両手で表現する。

②   左手は前の人の手の形を引き継ぐ。

③   引き継いだ手の形を使って両手で表現する。

 ※手の形の不一致はNG

といったものです。

 耳で聞いた日本語を手話単語に置き換えて表現することには慣れている先生方ですが、手の形から手話表現を考えるといった思考回路は意識して鍛えている訳でもないので、少々苦戦している様子も・・・。

 和気あいあいとした雰囲気の中にも、心地よい刺激があり、頭の体操ができるという、良く考えられた内容の研修でした。

 
令和2年12月21日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その156)

  12月14日、職員向けの手話講座(初級、中級)が開かれました。

 初級コースの講師は幼稚部の野田先生、中級コースは高等部の住吉先生に務めていただき、コースごとに工夫を凝らしながら講座が進められました。

 初級コースでは2人組を作り、その2人が事前に渡された会話文の手話表現を考え、他の参加者に読み取ってもらい、そして最後に野田先生からの解説を加えての模範表現を参加者同士で確認しました。今年本校に赴任された先生方ばかりでしたが、皆さん頭が柔らかく若いからでしょうか…吸収力の早さには驚かされました。

 また、野田先生の巧みな手話表現に、音声日本語に引きずられない表現方法や「ろう者の見方、考え方」についても参加された先生方は気づかれたのではないでしょうか。ろうの子供たち、聴覚に障がいのある子供たちを理解するうえでもとても良い研修内容で、全ての先生たちと共有したいほどの内容でした。

 加えて、何より先生たちが生き生きと楽しみながら手話習得に励んでもらっていることが一番!だと思いました。

 
令和2年12月18日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その155)

 明日、砂田アトム氏を講師としてPTA研修Ⅰが開催されます。さらに、研修の前には本校の子供たち向けに「芸術鑑賞会」を学部年齢別に分かれての2部構成で開催します。いずれもWeb方式による東京と熊本を結んでの講話と公演です。

 砂田氏は日本ろう者劇団にも参加され、全国各地で舞台に立たれています。また、手話関係のイラスト・絵画活動、手話指導、芝居等でご活躍中の方です。

 子供たちが公演を楽しんでくれることは間違いないでしょうが、併せて幅広い視野を持ってくれることを期待しています。

 砂田さんの活動に興味をお持ちの方はYouTubeで閲覧されることも可能ですよ。

 
令和2年12月17日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その154)

 快晴の下、本校グラウンドにおいて小学部の持久走大会が開催されました。

 1・2年生がグラウンド5周(1km)。 

 3・4年生が7周(1、4km)。

 5・6年生が10周(2km)です。

 この日のために、体育の授業をはじめ、早朝練習や自主練習で鍛錬してきた子供達は、保護者の熱い声援を受けながら、誰一人棄権することなく、最後まで全力で走り抜けました。

 そして、ほとんどの子供が練習時の記録を上回りました。一つの目標を達成し、困難を乗り越えたことで、今日も子供達はまた成長しました。

 子供達の一生懸命な姿は我々大人に感動と勇気を与えてくれます。と、同時に「昔は自分もあんなに元気よく走れたのになあ。年は取りたくないなあ。自分も子供達に負けないように頑張らないとなあ・・・」と郷愁と反省の気持ちでいっぱいになります。子供達全員に感謝します。

 怪我もなく素晴らしい大会となりました。熱い声援ありがとうございました。

 23日(水)は中学部・高等部の駅伝大会です。


令和2年12月16日        
熊本聾学校 副校長 山本誠二  

今、熊聾では・・・(その153)

 12月11日(金)、熊本工業高等学校の御了解をいただき、熊工の公務員課外に本校高等部生徒4人が参加させていただきました。

 熊工生60数人の中に混じり、他校の高校生が熱心に取り組む様子や緊張感のある雰囲気を間近で感じ、少なからず良い刺激を受けてくれたことと思います。今回の経験をもとに、本校では早速、1月に公務員模試を実施することにしました

 本校寄宿舎内でも進路を見据えて、様々な活動や勉強の仕方に良い変化が見えてきている生徒もいるようです。将来の進路については希望や不安、悩みなど、様々な感情があるでしょうが、どれも今後の取り組み方の糧にしてほしいと思います。

 
令和2年12月15日        
熊本聾学校  校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その152)

 ここ最近、昼休みに幼稚部緑1組の子供たちが「牛乳パックはありますか~?」と、事務室・校長室・副校長室を連日訪ねてきます。

 「何か作るの?」と聞いたところ、「クリスマスツリーを作ってるの~」という返事が返ってきました。教室に行くと、確かに製作途中のツリーがありました。今週中には完成するでしょうか!?(完成させてくださいね。)

 また、教室での「おはなし」の時間の板書を見ると、子供たちと先生とのやりとりが残っており、クリスマスに関連してどんどん話題が広がっている様子が手に取るように分かりました。

 

令和2年12月14日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その151)

 12月10日(金)、「難聴児の切れ目ない支援体制構築と更なる支援の推進に向けた全国研修会」に参加します。本校からは、私を含め関係職員4人が事前に配信された講義等の動画の視聴を既に済ませ、本日は双方向会議システム(Zoom)を使用した講義・交流会等に参加し、幾つかの講義や各地の実践報告を視聴し、全国の乳幼児教育相談の様子等について学ぶことにしています。

 乳幼児教育相談については、これまでもその重要性と効果が検証されているにもかかわらず、保健・医療・福祉・教育等の有機的連携が十分に取れていない状況が依然として大きな課題です。

 本校の乳幼児教育相談については出来得る限りの活動を行ってきており、センター的機能としての役目を果たしていますが、様々な課題も抱えています。

 今後、熊本聾学校として熊本県の状況にあった支援体制をどのように構築していけるのかを考えながら、研修会に参加したいと思っています。

 

追伸

 研修会と時を同じくして、本校小学部の持久走大会が行われています。そちらの応援に行けないのがとても残念ですが、皆最後まで頑張ってくれることと思います。

 

令和2年12月11日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その150)

 小学部では持久走大会に向けて、先週から毎朝の5分間走を始業前に行っています。

 子供たちそれぞれに早い遅いはあっても、5分間を同じペースで走り切ることを目標に実施しています。どの子も途中で走りを止めることなく、息を弾ませながら走っている様子は見ていてとても気持ちいいものです。

 さて、明日がいよいよ持久走大会本番で、午前11時15分に先ずは1,2年生がスタートします。

 多くの皆さんの応援を是非よろしくお願いします。

 
令和2年12月10日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その149)

 12月7日(月)、熊本中央ライオンズクラブから3人のお客様をお迎えしました。
 例年、当クラブからはアイススケート会場(アクアドーム)への御招待があっており、新聞やテレビでも報道されるほどの一大イベントですが、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、招待スケートの代わりとしてお菓子を持参してくださいました。
 そこで、本校幼稚部と小学部低学年の子供たちが参加してのお菓子の贈呈式を幼稚部ホールで行いました。
 45年以上の長きにわたって、毎年御支援をいただいている熊本中央ライオンズクラブの皆様方に、あらためて深く感謝申し上げます。

令和2年12月9日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その148)

 高等部3年生にとっては、卒業の二文字が浮かんでくる季節になりました。
12月4日(金)には、卒業記念写真撮影のため、3年生8人全員が校長室を訪れてくれました。なんとも教師冥利に尽きるものです。
 皆、校長室に入る時は、やや緊張した面持ちの生徒もいましたが、少しずつ表情がほぐれ、いつものにこやかな表情が見られ嬉しく思いました。
 今後、校内のいろんなところで、撮影が行われるようです。
 残りが見えてきた高校生活を悔いの残らないように過ごし、級友との思い出を沢山つくってくれることを願っています。

令和2年12月8日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その147)

 高等部パソコン室のパソコン台ですが、かなり以前に買っていただいたもので、大型プリンターがあった頃の代物です。現在では少し大きすぎて使い勝手が悪く、併せて教室環境もより良いところに移転を…と考えています。

 早速、高等部就労コースの生徒たちがパソコン台の再生に取り組んでくれています。きっと綺麗に生まれ変わることでしょう。

 さて、パソコン室の移転先ですが・・・まだ秘密です。

 
令和2年12月7日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その146)

 本校「うさぎルーム」では新しいパンフレットを作成しました。

 コロナ禍で例年通りに県内各地域でのサテライト方式による教育相談が行えないための対応策の一つです。

 今回のパンフレットの特色はQRコードを加え、簡単に学校ホームページやうさぎルームのページにアクセス出来たり、メール作成画面に移行出来たりするところです。スマホ世代のお母さん方には、簡単に利用できるのでは‥と思っています。

 今後、県内関係各所にパンフレットを配布し、少しでもお母さん方・御家族の方のお悩みや相談に対応していきたいと思っています。

 
令和2年12月4日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

 

今、熊聾では・・・(その145)

 今年度の本校施設整備事業の一つとして、技術工芸棟を含む周辺の解体作業が始まりました。
 先ずは、体育館裏の温室が既に解体されました。この後、職員駐車場が広く使えるようになる予定です。
 技術工芸棟やそこに続く通路が解体されるときには、ある程度の音も出るかと思います。また、やがて仮囲いが設置され北門からの車両の進入もできなくなりますが、保護者の皆様にはご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 
令和2年12月3日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その144)

 第5回県内特別支援学校文化作品展において、豊田遥人君の作品が「熊本公徳会」賞を受賞したことを先週お伝えしたところですが、さらに嬉しいことに、豊田君の作品は全国特別支援学校文化作品展への出展作品にも選ばれました。全国でも高い評価が得られることを祈っています。

 また、同じくエントリーしていた中学部2年田上碧君の作品は、多くの校長先生方からの票を獲得し、熊本県特別支援学校長会賞に選出されました。田上君の作品は「感情が巡る血管」という題の水彩画です。木工ボンドを下地として、その上から水彩絵の具を落とし、思春期の様々な感情を表現したものです。今回は彼の作品を写真で紹介します。

 
令和2年12月2日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その143)

 【中高合同スポーツ大会(午後の部)】 

 昼食後、体育館にて大縄跳びと綱引きが行われました。大縄跳びではリズム良く、そしてスピーディーに跳びはねる子供たちの運動能力の高さに驚かされました。綱引きでは綱が千切(ちぎ)れてしまうのではないかというくらい熱のこもった闘いが展開されました。

 最後はグラウンドでメインイベントの団対抗リレーです。

 赤団2チーム、白団2チーム、そして若手主体の教員チームの計5チームが一人100Ⅿ(教員は30Ⅿ~100Ⅿ)ずつを走る真剣勝負です。1走ごとに順番が入れ替わるなど、最後まで手に汗握る白熱した勝負となりました。

 結果は・・・・・この日のために自主トレを重ねた教員チームが大人げなく

 トップでゴールテープを切りました(申し訳ございません)。

 全種目合計では2点差で白団優勝となりました。

 好天にも恵まれ、子供たちの心にいつまでも刻まれる素晴らしい大会になりました。

 
令和2年12月1日         
熊本聾学校 副校長 山本誠二