学校からのおしらせ

2020年8月の記事一覧

今、熊聾では・・・(その81)

 8月26日、株式会社ウインカム様から聴覚障害者教育福祉協会を通じて、全国の聾学校宛に、総計12,000個の透明マスクの寄贈がありました。
 本校にも教職員用と子供用合わせて175個のマスクが届けられましたので、近々配付させていただきます。
 今回は2種類の透明マスクが寄せられましたが、幼児児童生徒用には色付きのカラフルなマスクを配付することにしています。
 有難いお申し出が続いていることに心より感謝しております。



   令和2年8月31日
    熊本聾学校 校長 五瀬 浩

今、熊聾では・・・(その80)

 2学期が始まる直前のことでした。
 突然のゲリラ豪雨とけたたましい音を立てて鳴り響く雷に身震いするほどの時間が30分ほど続きました。急な大雨に校内の戸締りをしたり、パソコンの電源を切ったりなどの対応をしました。最終的には体育館のブレーカーが落ちた程度だったかな…と思っていたところ、一歩外回りを見てみると技術工芸棟横にある樹木に雷が落ち、直径20センチほどの枝が折れていました。
 8月に入り日照りが続き、雨が恋しくなっていたとは言え、あまりに極端な雨の降り様には困惑してしまいます。
 今後の週間予報を見てもまだまだ猛暑が続きそうです。熱中症対策もしっかりとって参りましょう。
 

  令和2年8月28日
   熊本聾学校 校長 五瀬 浩

今、熊聾では・・・(その79)

 理容科1年生の理容実習に約1カ月ぶりに出向きました。
 シャンプーとマッサージをしてもらいましたが、今回は初めてのバックシャンプーの実習ということで、生徒本人は事後採点を厳しくつけていました。
 モデルになって全身がフルフラット状態の時には細かい様子が分からないのですが、シャワーヘッドの向きや手や腕の使い方等、いろいろと専門的な技術が必要であることを実習担当の先生から聞きました。
今後も時折モデルとなって、生徒の技術の伸びを感じていきたいと思います。
 

 令和2年8月27日      
  熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その78)

 幼稚部3歳児(赤組)教室で夏休みの思い出を描いている子供の様子を見ることができました。蝉の絵カードを手元に置いて描いたり、ダンゴムシをダイナミックに描いたりと、個性豊かなキャンバスに圧倒されました。
 途中、何を描いているのか担任の先生との手話のやりとりも見ることができました。ある瞬間子供の小さな指の動きが何を表しているのか私には分からなかったのですが、そこは流石担任の先生です。「マクドナルド」に行ったことをしっかり読み取り、絵日記と突き合わせて子供と確認することができていました。普段からじっくり丁寧に関わること、家庭と情報を共有することで話題が膨らんでいく様子を目の当たりにしたと同時に、絵日記の効果を感じた場面でした。


     令和2年8月26日      
       熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その77)

 8月24日、2学期始業式を中高等部、幼稚部、小学部の順に3回に分けて行いました。1学期の終業式と同様に学部を分けて実施したところですが、密になる状態を回避できただけでなく、それを上回る良い効果として、学部段階に応じた話を私自身がしやすくなることを実感しました。
 子供たちの顔を見渡しますと、皆2学期モードにスイッチが切り替わった表情になっていました。また、夏休みは約3週間という短い期間でしたが、幼稚部小学部の子供たちの中には、身長が随分と伸びている子がいたように感じました。子供たちがどんな夏休みを過ごしていたのか、入ってくる話が楽しみでもあります。
 まだまだ県内での新型コロナウイルス感染症拡大の心配もありますが、今後予定している授業や行事等が無事実施でき、子供たちが充実した学校生活を送ることができるように願いながらの2学期始業式でした。

    

   令和2年8月25日      
    熊本聾学校 校長 五瀬 浩

 

 

今、熊聾では・・・(その76)

 約3週間の夏休みが終わりましたが、その間に嬉しいニュースが2つ飛び込んできました。
 一つ目は「第7回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」への本選出場が決まったことです。8月13日に事前に送付したDVDによる予選審査が行われ、本選出場全15チーム中2位の得点で堂々の予選突破となりました。本選は9月27日(日)に開催されますが、新型コロナウイルス感染の状況を踏まえ、Web開催に切り替えられました。鳥取に行けないことは残念ですが、生徒たちはやる気満々です。これからの練習に更に熱が入るでしょう。
 二つ目は「第37回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に本校から2人(吉村章君、今村穫君)の本大会出場が決定したことです。この大会は本来であれば東京で開催されるのですが、こちらも本大会では事前に収録した動画をもとに審査が行われます。吉村君は「私が成し遂げたい目標」、今村君は「叶わなかった夢」というテーマで既に録画を終えました。
どちらも生徒たちの活躍です!
吉報が届くことを祈りながら待ちたいと思います。


令和2年8月24日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その75)

 8月20日、早朝から職員による環境美化作業を行いました。一昨年まではPTAの方々も含めて行っていた作業ですが、保護者の方の負担軽減を図るために、昨年から職員のみによる作業に切り替えて実施しています。人手は少し減りますが計画的に進めていくことで効率よく進めることができました。
 今年は例年にない猛暑のため、外での作業時間を短縮し、室内環境整備にも力を入れました。
 さあ、来週からの2学期始業に向けての準備が整いました!
 子供たちは「Before After」の違いに気づいてくれるでしょうか?!


令和2年8月21日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その74)

 8月15日、第7回全国高校生手話パフォーマンス甲子園の予選審査結果が公式ホームページに掲載されました!
 熊聾‥予選突破し、本戦出場が決まりました〜!

 本校は第2回大会から6年連続の出場となります。
 今年は特に生徒達が内容や演技構成を考え、主体的に取り組んでいます。
 これから更にパフォーマンスに磨きをかけて、本戦では悔いのないよう力を発揮してくれることを願っています。

 

※鳥取県公式ホームページとリネットです。↓

第7回大会予選審査会

【第7回全国高校生手話パフォーマンス甲子園予選審査結果について】

https://www.pref.tottori.lg.jp/289556.htm

令和2年8月16日      

熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その73)

 終業式に想う《其の二》

 儀式的行事の時は、情報保障の準備のために予め原稿を担当の先生に渡しておき、当日の私は手話付きの音声で話を進めていきます。しかし、実はこれはとてもやりづらい面があります。まず、その1つ…情報保障用のモニターに映し出される原稿と私の手元原稿は当然同じものです。原稿通りに読めば済む話ですが、子供たちを見ながら話を進めていくと、どうしても原稿にとらわれずに脱線したくなるのが常です。パソコン操作をしていただく先生方の手を煩わせはしないかと気にかかりますし、できるだけ原稿通りに読まねばと思う自分との葛藤も少しあります。そして2つめ…手話付きスピーチですので、手話表現と日本語の文章を同時に表現しづらい場面が多々あります。(異なる言語ですので当たり前のことです。)そんな時は、日本語文から一旦離れ、手話での解説を加えるなど試みています。
 以上がこれまで行ってきている従来のスタイルですが、今後は進化したICT技術を取り入れながら、堪能な先生のお知恵もお借りしながら新しいやり方を考えていきたいと思っています。
 
 さて、幼児児童生徒は夏休みに入ったこともあり、夏季休業期間中の校長室からの便りはしばらく不定期的に発行していきます。
皆様、一緒にリフレッシュいたしましょう!
 

令和2年8月3日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その72)

 終業式に想う《其の一》

昨日、1学期の終業式を無事終えました。
 新型コロナウイルス感染症拡大の状況に鑑み、幼稚部、小学部、中高等部に分かれ、時間帯をずらして実施しました。
 どの学部でも、誰一人下を向くことなく、前に立っている私をしっかり見てくれました。いい意味で視線が突き刺さるような感覚を覚え、私の体に心地よい緊張感が走りました。聴覚に障がいのある子供たちですので、話者を見ないことには始まらないのは当たり前なのですが、幼稚部時代からの積み重ねや普段の授業等を通して、そのような態度が身についてきている様子を発達年齢毎に見ることができ、とても嬉しく思いました。
 皆が元気に2学期の始業式に会えることを祈りながら、子供たちとしばしのお別れをしました。

 令和2年8月1日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩