保護者の声

令和4年度(2022年度)幼稚部卒業生 保護者の声05

コロナで最初の頃は通えない日々でした。

 軽・中等度難聴の娘だから、話は通じてしまい、さら~っと1日を過ごしていました。でも、親は特段困ることもなく、なんとなく続けていた絵日記をとりあえずするといった毎日でした。熊本聾学校に通うようになり、本格的に絵日記が始まると「あれ?」と思うことが、多々。健聴児とは違う風に聞こえているのがとても明らかになりました。それを一つ一つ確認し、本人の中で修正していく毎日が始まりました。本人は正しいと思っているので、(そう聞こえているのだから、そうなのですが)真正面から否定すると、もちろん聞き入れてもらえません。そんな時、参観などを通じて、先生の子どもへの接し方、言葉の選び方、本人に気づかせる誘導の仕方を学ばせていただきました。子どもが入学して、学び育っていくと共に、親も一緒に入学し、学んでいけました。

 同級生との関わりも3年間を通して随分変わりました。年少児の時は、子ども対先生の関係でしたが、徐々に手話も覚えていき、年長児になると子ども同士で会話が成り立ち、互いに意見を言い合い、共に笑う関係が作られていきました。支援されるだけの子どもではなく、本当に同じ立場で関係性が作られていることが当たり前のことなのにすごいと思いました。