日誌

今、熊聾では・・・(特別号)

 7月4日(土)未明から県南地域を襲った豪雨は甚大な被害をもたらしました。テレビや新聞で報じられる映像や写真等を目にして、言葉が出ないほどの衝撃を受け、心を痛めております。
 本校幼児児童生徒のうち人吉・芦北・水俣・八代方面から通っている子供たちは寄宿舎生と施設利用者を含めて18人います。4日のうちには全員の無事が確認されましたが、自宅や親戚の家屋が浸水したり、周辺道路が遮断されたりと登校できる状況にはない御家庭もあります。
 今後しばらくは大雨が続くとの予報が出ていますので、土砂災害等の二次災害が起きないことを願うばかりです。当該地域に関わらず、災害時には先ずは身(命)を守る行動をとることが大切です。言うまでもありませんが、いつでもすぐに避難できるよう情報収集を心がけ、避難場所や持出し品等の確認と準備をしておきましょう。
 さて、このような中、早速全国聾学校長会会長の村野一臣校長先生(東京都立立川ろう学校長)、九州地区聾学校長会会長の中野康子校長先生(福岡県立福岡高等聴覚特別支援学校長)からお見舞いと励ましの御連絡をいただきました。あらためて御礼申し上げます。
 振り返ると4年前の熊本地震の時にも、県内外の皆様からの多くの御支援に勇気づけられ幾多の試練を乗り越えてくることができました。このたびの豪雨により被害を受けた国道や鉄道橋、ライフラインの復活までには相当の期間を要すると思われます。被災地の皆様の安全を心よりお祈りするとともに、一刻も早い復旧を願っています。


令和2年7月6日       

熊本聾学校 校長 五瀬 浩