高等部便り

手話スピーチコンテスト

 「第39回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」が9月10日(土)に東京の有楽町朝日ホールで行われました。36回大会以来、録画映像による審査が続いていましたが、今年は、久しぶりに、予選を勝ち抜いた10人による大会でした。本校生徒は、「聾者として社会の一員として~わたしのアイデンティティー~」というタイトルで、熊本地震時の共助、コロナ禍の今のコミュニケーションなど、経験を通して社会にどう働きかけていきたいか話しました。

 熊本聾学校は9番目の発表で、観客の人数制限はあったものの、来賓には佳子内親王のご臨席もあり、とても緊張しました。スムーズな手話でスピーチを始めましたが、途中緊張からかなり手話の動きが速い場面もありました。しかし主張を丁寧に伝えるための、緩急や間の取り方、空間の活用などの練習を重ねた成果が発揮されました。評価に含まれる発表後の質問への回答も、高校生らしく将来への希望に満ち、堂々とした発表でした。

 結果は準優勝。嬉しさももちろんですが、社会へ出て自分を理解してもらい、また聴覚障がい者や手話についてもっと啓発していこうという自信と決意を新たにしました。