『子供たちが安心して学び合い、この地域になくてはならない学校に』

 
 今年度、熊本支援学校は創立51年目の新たな一歩を踏み出しています。小学部新入生21人、中学部新入生20人を迎え、全校児童生徒177人でのスタートです。

 入学式の式辞で、私はこう述べました。
・・・地域には身近に小学校や中学校、高等学校があり、子供たちは様々な活動を共にしながら豊かな心を育んでいます。この地域になくてはならない子供たち、学校となっているように思えます。・・・
 その翌々日、隣にある出水南小学校の入学式で、6年生の代表の児童が新入生に向けて述べられた言葉に感動しました。
・・・私たちの学校は、隣にある支援学校と交流を行っています。私たちの学校の伝統です。楽しみにしていてください。・・・
 
  本校の子供たちも、地域の小学校、中学校、高等学校の子供たちも、皆、互いの存在を大切に思い合って学び、生活し、その積み重ねが、地域のなかにじっくり染み込むように行き渡っているのだと感じています。そういう地域の皆様とともに、子供たちを中心とした学校づくりを行っていきたいと思います。
 学校づくりを行うにあたっては、以下の三つのことを学校経営方針としています。
◆児童生徒のかけがえのない命、人権を大切にし、児童生徒を中心とする
◆児童生徒一人一人の持てる力や障がい特性等を踏まえ、全職員が特別支援教育の基礎・基本を押さえた根拠のある教育、今・将来を見据えた創造性のある教育を実践する
◆地域になくてはならない児童生徒、学校となっていることに感謝し、保護者や地域とともにある学校づくりを行う

  これらの方針は、日常のなかでこそ共有・実践していくものだと考えています。今日の子供たちの姿が、生き生きと、互いに学びを深め合うものであるよう、そして、それらが確かに積み重なり豊かな生活につながるよう、全職員で取り組んでまいります。皆様方のご理解とご協力を賜りますよう、お願いいたします。

                                                   令和6年4月 校長 上村美紀
校長室より