教育講演会

本日は、

東京大学院教育学研究科健康教育分野 教授 佐々木 司 先生にお越しいただき、

メンタルヘルスについて講義をしていただきました。

 

演題「これだけは知っておきたい思春期のメンタルヘルス」

 

10代前後で始まる思春期は、性ホルモンが増え心と体が変化するために起こります。

しかし、脳の前頭前野は未完成のため、気持ちや行動が不安定になりやすいそうです。

 そのため、こころの不調や病気は10代(思春期)で増加し、日本では生涯何らかの精神障害に

かかる人は5人に1人の割合でいるとのこと・・・。ただし、こころの不調は気付き(気付かれ)にくく、

体の不調と考えられがちで、精神的不調を抱える児童の6割以上が専門機関に相談しないまま

過ごしているそうです。

今は大丈夫でも、今後、身近な人や自分自身がこころの不調を感じることがあるかもしれません。

そんな時は、一人で抱え込まず、まずは信頼できる大人(保護者、担任の先生、養護の先生、

スクールカウンセラーなど)に相談してみましょう。

また、こころの不調は睡眠などの生活習慣が関係しやすいそうです。

日本人は世界全体の中でも断トツで睡眠時間が短いようですが、こころと体をしっかり休めるために、

睡眠は十分にとりましょう!

お礼の言葉では、保健委員長の渡辺さんが、周りの人のことも気に掛け優しい気持ちで過ごしていきたいと

話してくれました。

 

体が健康であるためにはこころの健康が不可欠です。

周囲の人や自分自身の変化に早く気付き、早く対処できるよう、正しい知識を身に付けていきましょう。